見出し画像

塗る亜鉛建築「名古屋市民御岳休暇村展望台」

設計者:田代輝久/時空間計画一級建築士事務所

長野県木曽郡王滝村の御嶽山中腹にある物件です。

使用箇所:鉄製柱・梁
使用塗料:ブラスト処理+ローバル(2回塗り):摩擦接合面:ローバル

上記作品ご提供及び撮影:田代輝久 様/時空間計画

画像1

今回ご紹介させていただきますのは、時空間計画代表である田代輝久先生の物件です。

先生は、教会、学校、商業施設、都市建築、集合住宅などを手がけ、先生の建築物は美しさとともに自然との共生が際立っており、今回の物件である展望台は、雄大な御嶽山に負けない悠然と羽ばたく鷲のような造形を成しているように感じました。

画像2

新しい展望台の鉄骨柱梁全面にローバルを塗装していただきましたが、ローバルが亜鉛めっきのように色変化することについて先生がホームページでおしゃられている「時の流れに配慮した、次元の高い空間づくり」の中で、竣工が完成ではなく、進化の出発点ととらえられ、長期間に渡って使用され続ける建築のあるべき姿を考えながら計画されています。

画像3

まさに自然とともにエイジングするローバルは、先生が常に意識される「時」を「計画」されるという設計への想いと同じ方向を向いている商品であることを感じご採用いただいたことを光栄に思います。

画像4

名古屋市が運営する保養施設、市民御岳休暇村にある展望台ですが、北側に御嶽山を見上げ、奥に乗鞍岳も見えます。反対の南側は木曽山脈の山並みが遠望できます。夜には星を眺める事も出来ます。

画像6



<参考>田代先生は時空間計画のHPで以下のようにも仰っておられます。

時の流れに配慮した、次元の高い空間づくり
竣工の時点で建築が完成するわけではなく、進化の出発点ととられ、時間の経過に伴う劣化への対応などを許容できる余力のある長期間に渡って使用され続ける建築のあるべき姿を考えながら計画します。

画像7

 日-朝昼夜 週-稼働日、休日 年-春夏秋冬 数十年-事業内容、技術革新 多様なスパンの様々なクライアントに「時」を意識して計画を検討します。

画像8

クライアントの要望を最大限実現することを主眼としながらも、想像以上のものを提案し、納得していただく努力をします。
クライアントとの緊密な対話を通して、時には直接表現できない潜在的な要求までもくみ取って具現化したいと考えています。

画像9

素直な建築 空間・機能の新たなかたちを提案
その建築の最も大切な空間に求められる機能を現代の視点で考え直し、それを発揮できる形態を現代的に提案することに最も力を注ぎます

画像10

内部の構成が素直に感じられる外観を創り、建築の存在とそこで行われる活動を外部に抽象的にアピールできるような提案をしたいと考えています。
自分の居場所が分かりやすい内部空間、全体を把握しやすい空間構成を目指しています。<時空間設計HPより引用>

画像6

名古屋市民御岳休暇村の周辺は、御嶽山、清滝、新滝など数え切れない名所やスキー場、キャンプ場が揃っています。

皆さんも是非素晴らしい景観を美しい展望台から味わっていただければと思います。

<この他こんな記事もご用意しています。>


<Twitterもフォローお願いいたします!>

<記事作成:MKO>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?