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メディカルチェックの目的

スポーツ選手に対して行われるメディカルチェックの代表的な項目は、
柔軟性、関節の緩み、骨の並び方、ケガに関連する筋力測定等です。
メディカルチェックの目的は、それらの数値を踏まえての現状把握(怪我に繋がるリスクの把握)と怪我の予防になります。

スポーツに怪我は付き物とはよく言いますが、
運動部に所属し、そこで良い成績を積み上げたとしても怪我によってその活動を絶つような状況は、選手自身やその周りの人間にとっても避けたいもの。
競技を継続する上で大事な要素となるのが、いかに怪我のリスクを最小限に留めるかです。

勿論、怪我にはどうしても防ぎようがない怪我もあります。
しかし、私の経験則ではありますがスポーツ現場における怪我の多くは、事前に対処しておくことで防げる怪我です。
例えば、サッカーの試合中に相手のフェイントで態勢を崩し、足首を捻挫するケース。
これは決して仕方がなかった怪我の限りではありません。
もし、事前のメディカルチェックで足首の形が既に捻挫しやすい状態とわかっていたとしましょう。
それを踏まえた上で、捻挫を防ぐためのトレーニング、スパイクの中に敷くインソール等での調整で怪我予防のための保険を事前に課すことができます。
実は本人にその自覚がなくても、特定の怪我のリスクを既に抱えている場合があるのです。そのリスク把握に寄与するのがメディカルチェックなのです。

また、例えば既に慢性的な腰痛として症状がでている場合にも、メディカルチェックを行うことは有効です。
メディカルチェックでは様々な部位の柔軟性や筋力、姿勢をチェックも行いますので、問題が見つかった箇所へのアプローチを行うことにより改善に向かうケースもあります。
ただし、原因が内科的な問題であるケースもあるので、そこは慎重にドクターの診断を仰ぐ必要もあるのでご注意を!

いかがでしょうか。
メディカルチェックの目的とその有用性はおわかりいただけたでしょうか。

次回、
いや、でも私の現場にはATはいないし、実際にどう検査をすればいいんでしょうか?
という選手やスタッフに向けて、Doやるの?の部分を全2回に分けて書いていきますね。

⇒次回(5/19)メディカルチェックはDoやるの①

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