日々の仕事

9時から練習の場合ホペイロの出勤は7時30分。

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クラブハウスの掃除から始まり、バンデリーアと呼ばれる洗濯係?洗濯所から練習着を回収して写真のように選手一人一人の箱の中に入れていく作業を行う。あとはバンテージを巻いたり、水の準備をしてるとぼちぼち選手たちが集まってくるので談笑している。

ミウチーニョの仕事は実に雑だ笑

絶えず独り言を言っているミウチーニョの隣で何言ってるのかわからなかったから、黙々と作業をこなす日々でした。

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朝選手たちが現れるとこの小窓からウェアーやスパイクの入った箱を手渡しするのが決まりになっている。

なぜこんな刑務所のような鉄格子で囲まれた部屋なのかというと、ブラジルでは地方からやってきて寮生活することが多く、盗難事件は当たり前。だから用具を管理するホペイロの存在が必須なのだ。幸いチームメイトに恵まれて盗みを働く人はいなかったけど。

この鉄格子を10人ほどの屈強なブラジル人たちがバンバン叩きながらミウチーニョをからかうシーンは今でも鮮明に覚えている笑

そして練習が終わればまたこの小窓を介してウェアーやスパイクを回収する流れになっている。

このクラブでは練習後にスパイクを磨く事はなくて、試合前日にミウチーニョ考案、自動車用ワックスを塗りたくりスパイクを輝かせるのだった。仕事嫌いのマルキーは手伝わないのでミウチーニョ一人でこなすには限界があるのだろう。

クラブによってホペイロの仕事は様々で、レアルマドリーのように一流のクラブには、ボール、スパイク、ウェアーだけを管理するホペイロがいるらしい。

試合前日

試合前日は軽い練習で最後ミニゲームをやるのだがそこにホペイロも参加するだ。ミウチーニョはガットウーゾばりのスライディングタックルを、明日のスタメン選手に対してかましている。

なんてこった、日本のクラブなら一発でクビになっているだろう…

そんな中高校時代くそ下手だった自分は、おとなしくゲームを楽しませていただきました。

試合日

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青い袋にはギトギトに塗りたくられ、オイルを含んだスパイクたちがぐちゃぐちゃにつまれています笑 実際それを見たときはなんてひどい仕事ぶりだろうと思ったけどそんな細かいことを機にする神経質な選手はいませんでした。

下の箱にはウェアー類を詰めており、その他食事や飲み物をバスに乗せて試合会場へ。

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確か初めて行った先はNOVAイグアスだったと思うんだけど・・・

カンピオナートカリオカ(リオ州選手権)の下位チーム同士の対戦のためショボめのスタジアムでしたが、バスで2時間冒険というか、初試合でサポートする側だけどチームにいる感じがとても嬉しかった。

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確かこのスタジアムのロッカーはかなりしょぼかったためスパイクもどうぞとっていってくださいスタンスだったと思う笑

シューズキーパーの入ったスパイクなど皆無だ。

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マルキーはどこへ行っても仕事をしない笑

しかし彼は選手たちを和ませる天才だ。

試合は確かドローだったと思う。

帰路につき片付けをして深夜1時くらいに寮に帰っていくのでした。大体仕事の流れはこんな感じで、チームメイトの名前背番号を覚えてしまえば難しい事はなかったかな。

次回帯同させていただいたスタジアム等、続きますー!

チャオ

#ホペイロ #サッカー#ブラジル

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