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「ひとつ屋根の下」の元ネタは?


平成最大のヒットドラマ「ひとつ屋根の下」(1993)

「ひとつ屋根の下」概要

パート1
かつて実業団のマラソン選手だったが、アキレス腱の故障で引退した主人公・柏木達也(江口洋介)は、自身の婚約を報告するために、7年前の両親の交通事故以来生き別れになった兄弟達を訪ね歩く。妹の小雪以外最初は達也を拒絶していた兄弟達も徐々に理解を示し、話が進むにつれてやがて達也の下で兄弟皆が暮らすようになる。毎日喧嘩ばかりしながら少しずつ絆を深めていくが、やがて家族が崩壊の危機に瀕する出来事が何度も訪れる。

パート2
パート1から2年後、小梅が大学に進学する事になり、柏木家には「贅沢禁止令」が出される。また、雅也がドイツへ留学する事を機に居候を取る事となった柏木家。兄弟+居候の計7人で楽しく、時に喧嘩をしながら暮らしていたが、小雪が悪性白血病である事が発覚。はたして小雪は助かるのか?
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%81%A4%E5%B1%8B%E6%A0%B9%E3%81%AE%E4%B8%8B

元ネタはドラマ(1966)・映画(1997)「若者たち」と
石立ドラマ(1974)「水もれ甲介」ですね。

「若者たち」シリーズ
千葉県の海岸沿いの町に住む、両親を亡くした5人兄弟が、友情・恋愛・確執などを繰り返しながらも逞しく歩き続けて行く青春ドラマ。視聴者の共感を呼び、開始当初は低かった視聴率も回を追うごとに上昇していった。また、ドラマの人気上昇につれ後述の同名主題歌も大ヒットした。映画版は150万人動員の大ヒット!主題歌も30万枚のヒットで音楽の教科書に載ってたりしたので曲は知ってる人は多いと思います。

「若者たち」主題歌は有名ですね。


長男佐藤太郎役は田中邦衛です。石立鉄男も「若者たち」に出演してます若い!菅田将暉にちょっと似てるw

こちらは続編の「若者はゆく」代々木第一体育館が見えます。

こちらは「水もれ甲介」

あらすじ
下町の水道屋三ッ森工業所の長男甲介は、家出をしてバンドのドラマーとなっていた。父・保太郎の危篤をきいて駆けつけると、父は二人の兄弟が養子であることを告げ、あとを頼むと息絶える。甲介は一度は勘当された粗忽者でありながら、大学を中退して跡を継いでいた弟に支えられて、三ッ森工業所を切り盛りしていくことになる。父母の実子である妹のチャーミーは兄の輝夫にあこがれているが、兄弟ともに、血のつながりがなくとも、母と妹との家族のきずなを大切にしながら、雑司ヶ谷の街を生きていく。


「ひとつ屋根の下」1話~3話がFOD公式で無料で見れます。

フジテレビ大多元プロデューサーのインタビュー。

ではでは比較に参りましょう!

・ドジでおっちょこちょいな長男、二枚目でクールな次男、三女(血縁関係がない)の関係がほぼ同じ。「水もれ」だと三女朝美がほのかな恋心を次男輝夫に持っているが次男輝夫は後見人の娘初子と結婚。「ひと屋根」はこれをアレンジして次男チイ兄ちゃんと長女小雪が結婚することに。


・「水もれ」だと父保太郎が死去。長男甲介がバンドマン(ドラム)の夢をあきらめて実家を継ぐが弟輝夫や妹朝美には家出した経緯で嫌われているがのちに和解する。「ひと屋根」も長男あんちゃんがマラソンランナーをあきらめ兄弟を探しに行き同居するが最初上手くいかないがのちに和解する。


・「ひと屋根」長女の小雪(冬)、次女小梅(春)が季節の名前になっている。これは石立ドラマ「雑居時代」と同じ(長女が春子、二女が夏代、三女が秋枝、四女が冬子)。


・「水もれ」は酒井のおじさん「ひと屋根」だと広瀬のおじさんと後見人のおじさんがいる。「ひとつ屋根の下」の大多プロデューサーの話だと「若者たち」が元ネタなので「若者たち」の三男役の山本圭さんが後見人のおじさん役になってる。

名古屋章演ずる酒井のおじさん。

・「ひと屋根」で福山雅治演ずる次男チイ兄ちゃんのモデルは「若者たち」の三男三郎(若いころの山本圭)チイ兄ちゃんと後見人のゆきおじさん(山本圭)同じ医師という設定だがこれもオマージュになっている


・「ひと屋根」であんちゃんとジャスミンさんの偽装恋人エピソード
似たようなエピソードが「水もれ」にある。最後に振られるオチもおなじ。

・「ひと屋根」で長女小雪が過労で倒れて次女小梅が下手な料理を作るエピソード
これは「雑居時代」の夏代が家出して冬子が下手な料理を作るエピソードが元。

・「ひと屋根」で長女小雪が母親的な存在なのは「若者たち」と「雑居時代」が元ネタ

・小雪が血縁関係がないのが分かり家族で孤立化するが帰ってきて和解するが「雑居時代」に似たようなエピソードあり。

・「ひと屋根」で血がつながらない長女小雪が家出して実の母親に会いに行くエピソード。これは「水もれ甲介」で本物の母親が見つかるが育ての母親のほうを選ぶエピソードが元。

・「ひと屋根」次女小梅がテニスサークルに入るのは石立鉄男主演の「おくさまは18歳」のオマージュ?

・「ひと屋根」パート2で興奮した次女小梅が銭湯の煙突に登るエピソード
は「水もれ甲介」で興奮したまことが木の上に登るエピソードのオマージュ。両方とも長男が説得して降ろす。

・「ひと屋根」パート2で三男和也とミキのお風呂でばったりエピソードがあるが石立ドラマの「おひかえあそばせ」に類似のシーンがある。


・四男文也が線路で自殺未遂しかけて兄弟で助けるエピソードがあるが
「気まぐれ本格派」で似たようなのがあるこっちは主人公の勘違いで終わる。

・「ひと屋根」パート2で盲目の美少女と足の不自由な文也のエピソードは
「ブラックジャック」の「ハローCQ」エピソードの丸パクリ。ってことは四男文也は彼がモデルでしょう。次男チィ兄ちゃんの医師設定もここから引っ張ったっぽい。広瀬のおじさんは「東洋のブラックジャック」と自称してるし。

「ハローCQ」より「ひと屋根」の文也にそっくり。

「ひと屋根」の広瀬のおじさん(山本圭)の若き頃、インテリの佐藤三郎(三男)役。


・「ひと屋根」パート2で庭にテントを立てて居候のミキが暮らすのは「雑居時代」のオマージュ。

・「ひと屋根」の近所の世話好きのおばさんは「おくさまは18歳」が元ネタちゃんと石立ドラマ常連の富士真奈美が演じている。

アマゾンプライムで「ひとつ屋根の下」「若者たち」「若者はゆく-続若者たち-」「若者の旗」と「水もれ甲介」「雑居時代」などの石立ドラマ全般が見れますね。よかったらぜひ!

「不適切にも程がある」が令和の石立ドラマなら
「ひとつ屋根の下」は平成の石立ドラマと言えるでしょう
大多氏が「ホームドラマは強い!」と言われてますが
いつの時代も家族は大事なんだと実感しました。

石立鉄男ドラマってなんだ?って方は
こちらへどうぞ。https://note.com/roukyugun/n/n97bc6b05d0cc




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