おやじパンクス、恋をする。#015
この小説について
千葉市でBARを経営する40代でモヒカン頭の「俺」と、20年来のつきあいであるおっさんパンクバンドのメンバーたちが織りなす、ゆるゆるパンクス小説です。目次はコチラ。
「はいはい、なあに?」
「あのマンションってさ、分譲?」と向かいのビルを指さす。
「あのマンション? ええ、たぶん分譲よ。ずいぶん古いけどねえ」
涼介がニヤリと笑ったのが分かった。何考えてんのかは分かんなかったけど、まあ、とりあえず飯だ。思えば昼間っから飲んでばっかで、コンビニのおにぎ