若手弁護士の僕,中小企業診断士の受験を決意する

弁護士ねたろうです。かなり久々のnoteになります。

まだ誰にも口外していませんが,先日,来年度の中小企業診断士試験を受験することに決めました。ぐちゃぐちゃっとした思考の末の決断でもあったので,少し整理しておこうと思い,noteを開きました。


1 現状

私は5年目の勤務弁護士です。事務所に大きな不満はありませんが,今後の弁護士としてのキャリアについても色々考える時期に差し掛かっています。

現在の主な仕事は,個人や小規模の債務整理・倒産,家事関係(離婚・相続)等が圧倒的多数を占めます。ちょっとニッチなところだと,子どもの福祉や教育に関する仕事も突っ込んでやっています。

つまり,現状は主に個人向けの法務サービスが業務の過半を占めているという状況です。

そんななか,なぜ「中小企業診断士」なのか。


2 私がやりたいこと

最近,私が今後のキャリアとして感じている希望や課題を探ってみると,次のような要素が見つかりました。

①個人法務では解決できることには限りがある。バックグラウンドには雇用環境や貧困が隠れているとの感想も多く,個人だけでなく企業にも目を向けた取り組みをしていきたい気持ちがでてきた。

②企業の倒産処理の経験から,倒産に至る前の経営改善の点でも力になりたいと思うようになった。

③福祉や教育分野での仕事の経験から

・弁護士が個人の直接の支援者となるだけではなく,「支援者組織の(法務)支援者」としての働きには大きな価値がある

・これからは社会的起業が増えていくと考えられ,福祉のマインドや現場を理解できる法務の需要も増えていくのではないか

という考えを持つようになり,私のような経験でも,直接の個人への法務サービスではなく,業種特化型で,企業や団体の法務支援を進めていくのには強みを出していけるのではないか。

④単純に隣接他士業の知り合いが少なく,もっと深く話ができるようなコミュニティに属したい。しかし,異業種交流会等では限度があり,共通の仕事理念を共有できる場に参加してみたい。

3 中小企業診断士を目指す

こんな思いのなか,色々個人的に試行錯誤をしていたのですが,自分の実力を高めることと,やりたい仕事に近づくことの両方を考えた時に,中小企業診断士を足掛かりにする,という案が出てきました。

早速,ブログや本屋で情報を集めたところ,

・弁護士と中小企業診断士のダブルライセンスで活躍されている先生方のお話が非常に魅力的であったこと

・中小企業診断士自体,その資格だけで仕事をしている人ではなく,税理士等の他士業とのダブルライセンスや,様々な組織・コミュニティで活躍している人が多く,その方々と協働できる機会に近づくことで,おもしろい仕事に近づくきっかけになるのではと感じたこと

・福祉系企業(起業)に取り組まれている先生もおられて安心するとともに,現状,寡占状態でもなさそうであること

・もともとマーケティングや経営戦略には興味があり,また,租税法選択で司法試験を受けたこともあり,会計系の勉強も取り組んでみたい気持ちがあったことから(といっても一次試験は免除使うつもり),試験勉強もそれほど苦にはならないのではと感じたこと

等などがわかりました。

そこで,いっちょ頑張ってみようと決意したところです。やっぱり1回で合格したいですが,どうですかね…

また勉強の経過なども,noteで発信していくかもしれません。

とはいえ,受験勉強を理由に,普段の仕事と,弁護士本業の研鑽も怠ることがないように精進していきたいと思います。







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