私のダイエット史

皆さんはダイエットをしたことがありますか?
多くの人がはいと答えるだろうこの質問、私の答えは何回もあります、だ。

高校時代〜何もせずに痩せていた時期〜


高校生までの私はかなりの痩せ型で、お風呂に入って浴槽から勢いよく立ち上がると立ちくらみをしょっちゅうするほどだった。BMIでいうと17とか18くらいである。少なくとも今と比較するとガリガリと言って差し支えないくらいだ。
部活も文化系だったので特に筋トレするという習慣もなく、運動といえばせいぜい毎朝駅まで死ぬ気でチャリを漕いだり(遅刻回避のため)、友達と部活の後にサッカーしたりするくらいだった。全く運動しないというわけではないが部活でやっている人たちほどでは決してない。

食事に関してははっきりとどれくらい何を食べていたかの記憶はないが、母が作ってくれる美味い飯を毎日食うという至って普通の学生で、コンビニでお菓子を買い食いしたりたまに友達とラーメンやイタリアンに外食に行くことはあってもそれほど多くはない。これも現役高校生とほとんど変わらないと思う。普通だ。

大学時代〜増え続けた日々〜


その後大学に進学し、洋食屋でバイトした。その店は結構高級なところで、名前を聞けば驚かれるかもしれないレベルのお店だった。そこには従食(所謂賄い飯)がメニューの6割引で食べられるというルールがあり、私はひたすらに食いまくった。昼から10時間働く日などは昼飯と晩飯に洋食屋のバターたっぷりなオムライスやエビフライ、ハンバーグやマヨネーズが大量に使われたサラダなどを食べるわけで、そりゃあ太るだろう。しかもそれ以外にもよく家の周りのラーメン屋には行くし、家で自炊することもあまりなく、極め付けにいえに体重計がないので自分が今どれだけやばい状態か把握していなかった。

そして何より大学生には飲み会がつきものだ。当時の私は飲み会が大好きで、かなりの頻度で飲みにいった。私の今の飲酒頻度は月1レベルだが、当時は多分週5くらいだったと思う。堕落した大学生の典型だ。生活を見つめ直すべきだったと少し後悔している。そんな生活をしながら、私は自分の体型というものに非常に無頓着だった。数字で見ることもなかったし、家に全身鏡もないので自分の体重が明らかに増え続けていることに気がつかなかったのだ。これは割と一生の不覚レベルである。なぜなら、私がこうしてダイエットをしているのはこの時体重を増やしてしまったからで、ここできちんと節制できていればこんな事にはなっていなかっただろうからだ。

結果的に、私は大学を卒業するまでに高校生の頃の体重からなんと9キロも増えた。先生からも最近結構太った?と言われる始末。あー、やべーと思いながらそのまま卒業した。

目安のために記しておくと、高校の頃の体重を基準として、プラス6キロがBMI 22である。大学卒業時の9キロだとおおよそBMI 23くらいだ。

社会人時代〜今ならまだ取り戻せる〜


卒業後、このままでは一生涯微妙に太った?と言われ続けると思い、ついにダイエットを始めた。色々とやった中で最も効果があったのは「食わずに走るダイエット」だ。私はこれで2ヶ月で5キロ落とした。やっていることは読んで字の如く、食う量を減らしランニングと筋トレをするというものだ。私はジムにも通っていなかったので、トレーニングの内容や食事に関しては全部自己流だし、筋トレは全て自重だった。それでもとにかくがむしゃらに走って、高校生の体重プラス4キロくらいまで戻した。人生で一番太っていた時から5キロマイナスである。ちなみにこの方法は一般的には危険らしいのでやるときは自己責任でお願いします。

その後もその辺りの体重を行ったり来たりし、増えてはちょっと落としを繰り返していたのだが、一時期ラーメン屋廻りにハマってしまい、あっという間に体重が激増した。25を過ぎると太りやすくなるとか体質が変わるとかいう人がいるが、私にもそれが当て嵌まったのかもしれない。確かにラーメンを食べ過ぎた部分もあるが、あまりにも簡単に太ってしまった。

間が悪い事にちょうど入籍の時期と被っていた為、幸せ太りだと職場の後輩からは散々いじられまくった。さらに追い討ちをかけるように新婚旅行でも食べまくり、一時は体重計に乗りたくなくなった。

どう考えてもこれはまずいと思った私は、とあるアプリをインストールして打開を図った。そのアプリは何か一つ毎日行うことを決め、それを実行できたらボタンを押して毎日カウントするというものだった。私は毎日腕立てすると決め、その後実際に100日以上継続した。

ところが、筋トレすると人は腹が減る。食う量が増える上に筋肉量が増えるので体重が増える。結果、痩せるために始めた筋トレによって私は高校基準でプラス12キロを叩き出し、後輩からは今度はガタイが良すぎると笑われる事になる。

そこで私は気づいた。そもそも私は増え過ぎた体重をどうにかする一環で筋トレを始めたのに、気がついたらボディビルのYouTuberを見て勉強し始めていたのだ。違う。その方向じゃない。あと少しのところで自分の方向が誤りだと気づけた私は、ランニングを重視し食事にも気をつける方に舵を切った。これが大当たりし、1ヶ月で3キロ近く簡単に落ちた。周りの人からも最近痩せた?と言われ上機嫌だったのがつい1ヶ月前の話。

そこからは育児にてんやわんやで筋トレとかランニングとか考えている暇もなかった上に、外出自粛で自分の見てくれに気を使わなくなった。結果、先月数年ぶりにBMI 22を達成しかけたのにもかかわらずそこからちょっと増えて安定し始めている。そして私はそのことを認めようとしている事に気が付いたのだ。

その気付きは突然やってきた。鏡の前で着替えているとき、1ヶ月前に比べて明らかに腹が出ているような気がする。そういえばちょっと前までスッキリしたお腹周りを見て喜んでなかったっけ…?あれ、俺はなんでこの状況に違和感を抱かなくなったのだろう。

これはまずい。あまりにもまずい。お腹もポヨンポヨンしだしている。確かに家にいる時間が長く、1日をパジャマで過ごしたり家から一歩も出ない日が多いが、こんな時こそ気を抜かず、お菓子を食べ過ぎないようにしなければと思い直した。


と思って早速久しぶりに腕立てしたら、その後お風呂でのぼせて吐き気が止まらなかった。皆さんも、トレーニングを始めるときは最初から飛ばすようなことはせず、ゆっくり地道にやりましょう。おしまい。


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