インパチェンス物語

ある日、インパチェンスさんは、ラフちゃんにこんな事を相談しました

インパチェンス
この前、またやってしまったんだ
部下がのんびりと仕事してるものだから、つい
まだ出来てないのか！
と怒鳴ってしまった
それも、新人の部下を•••

僕はいつもこうなんだ

ゆっくりしている人を見ると、待てなくて、イライラして、突然爆発してしまう
きっと短気なんだろうな

もう、自分でやった方が早いと、部下に任せた事を後悔する時もあるんだ

ラフ
そうね〜
怒鳴ってしまうのは、気をつけた方がいいかもね

その新人さん、びっくりしてたでしょう

インパチェンス
そうなんだ、僕が突然怒鳴ったから、もしかしたら自信をなくしているかも知れない
それが心配なんだ

ラフ
ほら〜、やっぱりインパチェンスさん、優しい〜

他の人が言ってたわよ
インパチェンスさんは、有能で仕事が早くて、とても頼り甲斐があるって
だから、何か解らない事や、迷う事があれば、インパチェンスさんに相談してみるといいよって

インパチェンス
そんな事を？

ラフ
そうよ、だから待つって事が難しかったら、ちょっと寄り添ってリードしてあげるのもいいかもね？
そしたら、その新人さん、勢いづくんじゃないかしら？

インパチェンス
そんな簡単な事が、僕はできないんだ

ラフ
インパチェンスさんは、本当は人を包み込むような優しさを持ち合わせているから、心に余裕を持つと、人のペースを受け入れらるくらい、寛容になれる人なのよ

インパチェンス
心に、余裕を持つ？

そうか、そういえばつい結果を急いでしまう癖がある
これからは、できるだけ余裕を持つように、心掛けるよ

その後、インパチェンスさんは、心穏やかに、常に平常心を保つ事を意識して、部下の芽を摘むまいと、待つ事にもチャレンジして過ごすようになりました

たちまち有能で仕事が早いインパチェンスさんは、部下からも頼りになると支持されて、皆んなの憧れの上司になりました

インパチェンスさんも、日々気分良く、過ごせるようになりました