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みんなのお母さんになりたいと思った話

「自殺しようと思ってました。
未遂に終わりましたけど。笑」
と明るい調子で彼は打ち明けた。

「自殺」という言葉が
初めて身近に存在していることを知った。

最初に

このnoteで感じたこと言いたいことを
全部書くには今の自分の力では絶対書けない。
でも、それと同じくらい
絶対書かなきゃていう衝動もあった。

自分の特性について

高校生の頃からか、
人柄なのか与える印象が
そうなのか分からないけど、
友人から打ち明け話や
相談を持ち掛けられることが多かった。
去年も仕事の先輩から
お悩みを聞いていた事もあって
人並み以上には、
人の話を聞く才能があると思ってる。
(お節介気質もあるから、その場合の方が多いかも)

この前も、友人が独占主義気質な御仁から
少々度が過ぎるアプローチをしてくるとのことで、
話を聞いていた。

今までの経験から、
ストーカー化とか
下手に刺激を与えて逆上した時の行動が
かなり厄介で怖い事を知っていたので、
本人から「そんな心配されると思われなかった」
とのコメントを貰うくらい超慎重になっていた。

現在は、御仁から友人に接触する機会を無くし、
自分より信頼できる人にバトンタッチして
一安心となった。

タイトルを生み出したきっかけ

前職場のメンバーでご飯に行った時のこと。
後輩が「自殺しようと思ってました。
未遂に終わりましたけど。笑」
と明るい調子で打ち明けた。
失恋が原因とのこと。
本人曰く、今は辛さの峠を乗り越え
元気に過ごしているとのこと。

自分は、後輩から発せられた言葉に対して、
適当な返答が見つからず、
調子を合わせるのに精一杯だったことを今でも覚えてる。

解散後も暫く、
「何か助言すべきだったのか」
「いや今元気なら何も言う必要はないか」
「辛い時に何か自分にできたことはあったのか」
そんな疑問が頭を占めていた。


それから暫くして、
仲の良い友人達と久々に会う約束をした。
自分と友人の一人が先に到着し、
少しの間、二人で会話した。
この友人も少し前に恋人と別れたとのことで、
「調子はどう?」と尋ねた。

「恋人の事以外にも辛いことが重なりすぎて
本気で首吊ろうと思ってた。」

恋愛関係以外にも、
家族関係やコロナ禍による仕事や経済面など。
話を聞き、辛さに共感しつつも
自分の頭はどう返答するかでフル回転していた。

・この状況2回も遭遇するとかある?
 いや、驚きだけど今これは後回し。
・「旅行するか!」
 →いや旅費を負担する余裕は自分にも無いな。
・「死ぬのはだめだよ!」
 →安直すぎ。自分の我儘でしかない。
・(あの後輩の話をする?)
 →各々の異なった立場とか境遇を勝手に
  結びつけるのは雑すぎ。

考え抜いた結果、発した言葉は、
「首吊りって意外と難しいらしいね。」
寄り添う形を取る事しかできなかった。

話の結末としては、
別れた恋人と寄りを戻すことになったようで、
お互いの関係を少しずつ戻しているらしい。
本人曰く、少しずつ好転しているとのこと。

帰宅後、
後回しにしていた出来事を考え始める頃には、
こんなのを唯の偶然とか楽観的に
縛ることは絶対無理だと分かっていたので、
このnoteを絶対書こうと決めていた。

自殺未遂を前にして

よく標語とかドラマ、映画で見かける
「自殺はだめだよ!」みたいな言葉。
言える状況にあったとしても、
自分が言えるのか、
分からなくなったのが正直な所。
勿論、いなくなったら絶望するし、
ふざけんなとも思う。

だけど、自分は当人では無いから
その状況、心境を100%理解することは
不可能だとも思う。
だから頭ごなしに
「自殺はだめ!」とかは
唯の我儘なんじゃないかと。

あと、大体に於いては、
この言葉を言う間もなく
過ぎ去るんだろうなと思った。

本人達が過去の出来事として
伝えてくれたからこそ、
そういう状況にあったのを知れた訳だし。

もし未遂じゃなかったら、
ひっそりと消えてって
それを噂とか第三者の口から聞くことは
想像するだけで怖い。
もう本当に生きててくれてありがとう。

みんなのお母さんになりたいと思った。

この出来事は気づきと決心を与えてくれた。
気づいたことは、
自分の身近な所でこんな事が起きるってことは、
他にも今苦しんでる友人がいるかもしれない 、
ということ。

大学生くらいの頃から、
暫く連絡を取ってない友人に対して
「どう最近?」とか「元気してる?」みたいな
端から見たら煙たがられそうな
連絡を送ることがあった。
最近は、しつこがられたら…
とか思ってしてなかったけど、
寧ろこんなご時勢だからこそ
連絡してみようと思った。
元気に生きてるなら
別に嫌われてもいいやスタンスで。

決心したことは、
タイトル通り
みんなのお母さんになりたいと思った。

精神科医とかカウンセラーには勿論劣るけど、
好きな人が苦しんでることを
知らなかった自分も苦しいと知った。

劇的な回復は見込めないし、
寄り添うくらいが
限界かもしれないけど、
自分の好きな人が困ってる時には
ご飯連れてく旅行連れてく
カラオケでもボーリングでも
何なら酒缶片手に夜通し公園で喋り倒すでもいい。
そんな薬膳フルコースをいつでも用意して、
どんな言葉でも受け止める
そんな人になりたいし、
自分が構える相談室を
今まで以上に強化したいと思った。


最後に

まずは、こんなnoteを書きたい
って伝えた時に許可をくれた友人達へ
本当にありがとう。
思ってたより拙さだらけの
文章になったけど、
言いたいことは大体書けたと思う。
本当に感謝。

このnoteを読んでくれた方へ
自分が書きたいと思ったとはいえ、
こんな衝動的な文に最後まで
お付き合いいただき、
ありがとうございます。

このnoteを通して、
何か得るものや心に感じること
などがあれば幸いです。

現状変わらず厳しいご時勢ですが、
できるだけ自分に優しくいきましょう。


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