選手への雑感2019・前編
GK
南 雄太
序盤に一時期ポジションを失ったものの、下平監督に交代後スタメン復帰。以降は守護神として安定したプレーを見せてくれた。序盤は足元の技術が落ち着かなかったが、終盤には安定したビルドアップ参加を見せてくれるようになり、パスミスもほぼなくなった上、カウンターの得点の起点になったりもしてくれた。齢40にして最も成長した選手の一人だと思う。「ゴールキーパーはワインと同じ。年を重ねるほど味が出る」という言葉を体現してくれた。
竹重 安希彦
栃木から加入した実力者。一時期南からポジションを奪い、果敢なスローイングなどで違いをアピールしていた。瞬発力やジャンプ力では南を上回っていたように思えるが、足元の技術はあまり高くなく、怪我などもあって南から再度ポジションを奪うことはできなかった。
大内 一生
出番なし。ユース年代で代表に選ばれていた選手なので、今後に期待したい。
辻 周吾
竹重の加入もあってほぼ出番なし。若手の割にあまり足元がよろしくないので、アピールが難しいかも。身長もあって反応自体も悪くないのだけれども
DF
藤井 悠太
今シーズンは右サイドバックの控えのような扱いで、ほぼ出番がなかった。出場した試合ではフィジカル能力の高さを見せてくれていた。身体の強さはJ1でも通用するレベルにあると思うので、攻撃面でもう一伸びほしいところ。
田所 諒
昨シーズン末の大怪我もあって、ほぼ出番はなし。今シーズン限りでの引退を決めた。復帰時のプレーもあまり良くなかったので覚悟はしていたけれど、やはり寂しい。11年間、お疲れさまでした。
田代 真一
一時期出番を失ったりもしたが、中盤でボールを受けても前を向けないなら、最初から最終ラインに降りて前を向いてればいいじゃないか!と中盤以降はボランチとして活躍。無敗記録の立役者になった。終盤にはパスの精度などの問題で謙介にレギュラーを奪われたものの、締めの守備要員として欠かせない存在であり続けた。本職がCBなのに攻撃大好きなので、ちょくちょく「なぜそこにいる」と思うこともあるけれど、侮れない攻撃力の持ち主ではあるので、まぁいいか。ボールの落下地点に入るのは多分チームで一番上手い。
北爪 健吾
右サイドを駆け回り、攻守で活躍した1年だった。中山との連携が向上するにつれて横浜FCの右サイドはほぼ全ての試合でストロングポイントとして機能した。レドミ抜きでも崩しの組み立てができるようになったあたり、ただのスピードスターから一皮むけた感じがある。守備面も大分向上し、ハイボール処理も上手になった。大きな怪我もなくほぼ一年働いてくれたのも良かった。
カルフィン ヨン ア ピン
全試合フル出場の偉業でJ1昇格を成し遂げた。個人的にはMVPはキャラです。空中戦はあまり得意ではなく、たまに相手選手に食いつきすぎるきらいはあったものの、最終ラインの壁として君臨しつづけてくれた。また、正確な足元の技術とスピードでビルドアップや攻撃参加でも多大な貢献をしてくれた。ボールを運べるCBのありがたさがよく分かった1年だった。実際のところ、身体中悲鳴を上げていると思うので、とにかくゆっくり身体を休めて欲しい。
袴田 裕太郎
序盤から中盤にかけてはレギュラーとして活躍。クロスはかなり精度が高く、高さもあるので今後も期待できるだろう。カバーリングが課題かな?対人守備も試合を重ねるごとに良くなってはいたので、これから経験を積んでほしい。
川﨑 裕大
序盤に何度か出場したものの、レギュラー確保には至らず。伊野波復帰と共に出番を失ってしまった。身長はあまりないが空中戦は強く、パスも出せるのだが、その正確性や判断力で少し伊野波に及ばなかった印象。あとは、経験の差もやはり感じた。ようやく大きな怪我なくシーズンを終えられたので、今後も怪我なくレベルアップして欲しい。
伊野波 雅彦
あまりよろしくないニュースで話題になったあと、まさか取らないよな?と思ったらそれがフラグだったかのように獲得したさすらいの元代表CB。怪我などで中盤は離脱したが復帰後は流石元日本代表だなぁ、と思わせてくれるプレーを披露。キャラ同様、自分でボールを運べてロングフィードも蹴ることができるCBとして、J2では格の違いを見せてくれた。取って大正解だった。
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