8/17 vsFC琉球(アウェイ)

牛タンは美味シーサー!と、仙台で美味しい日本酒と牛タンに舌鼓を打ち、良い気分で観戦を始めたFC琉球戦。もっっと良い気分になれました!勝利の美酒は格別ですね!車運転だったせいで結婚式でお酒飲めなかったしね!

そんなわけで、酔っぱらい観戦だったので試合の細かいところは正直あやふやです。そのせいかウチのクラブにレアンドロ・ダミアンがいたり、松尾とコロ助の区別がつかなかったりしました。実況もそんな感じだったので、多分泡盛飲んでたんでしょう。

試合の感想

はっきり言って予想外のスタメンだった。琉球側の上門CFは、「あー、そう来たかぁ」くらいだったが、びっくりしたのは横浜FCの方。言うまでもなく齋藤功佑のことである。天皇杯で結果を出したので、「リーグ戦でもベンチ入りくらいはするかな?」とは思っていたが、まさかフル出場から中2日のアウェー沖縄でスタメン起用は考えていなかった。また、前節負傷交代だった中山がスタメンにいたのもちょっとびっくり。大した負傷じゃなかったようで何よりである。また、ベンチにもレドミが控えていたので、正直この時点で「よし、勝ったな」と思っていた。


前半

4-2-3-1のミラーゲームで、守備時は4-4-2になるのも同じ、ということでいつもどおり田代がCB間に落ちて、両SHが中に絞ってSBが上がるレーンを空ける形。前半はこの形でのビルドアップが上手くいっていた印象。また、事前の予想通りFC琉球はDFラインの裏にスペースができやすく、最終ラインのボールさばきもあまり良くはなかった。また、コロ助と中に絞る両SH、そして松井を誰が見るのかはっきりしておらず、コロ助が自由に動き回れたことですでに勝負ありの状況だった。正直4,5点取れてもおかしくなかったと思う。

前半9分、北爪のロングスローをわざわざCKにしてしまう西河を見て「西河だなぁ(苦笑」と思っていたら、意表をついたショートコーナーからエリア外で待ち構えていたコロ助が放った強烈なミドルシュートがポストを掠めてゴールネットに吸い込まれた。名手カルバハルも動けない素晴らしいシュートで先制に成功。昨シーズンの甲府戦のように、あの位置からのシュートには自信があるらしい。一方、横浜FC時代から変わらぬ西河の余計なコーナープレゼント→失点の流れに「そういうとこだぞ……」と少し悲しくなった。

ここからの前半はコロ助劇場ともいうべき展開に。上門に一瞬のスキを突かれて同点に追いつかれたものの、バイタルエリアを自在に動き回りながらシンプルにボールを捌くコロ助と、それに連動して空いたスペースを突く両サイドによって次々とチャンスが生まれ、松尾と中山が再びのアベックゴールで前半で3-1に。この時点で勝負はほぼ決した試合になった。

かなり大雑把だけれども、ボール保持時にはこんな状態になって、

そこからこんな感じのシーンが左右で何度か見られた。右の場合は松井がシンプルにスペースに蹴るシーンも多かったし、左も松尾が外に流れて松井とコロ助がキャラや武田に寄って行ったりとバリエーションは勿論あったが、中盤で数的優位を作り、スペースを作るという目論見は成功していた。45分間これを繰り返してボールサイドに相手の意識を集中させて、逆のSHが中央のスペースに入り込んで仕留める形になった中山の3点目は下平監督の狙い通りでさぞ気持ち良かったと思うw


後半

で、後半。流石にFC琉球も修正してきた。高い位置からしっかり寄せて、開いたCBから中央へのコースをしっかり遮断してきた。そのフォローのために全体的にポジショニングが低くなり、当然その分琉球の選手たちがラインを上げてくるので、徐々に押し込まれる展開に。相手の対応も勿論だが、やはり夏場の連戦で、遠いアウェー沖縄という条件が響いてきていたように見えた。コロ助、松井、中山などの中盤がしんどそうで、レドミ投入後もそこまでボールが行かない状況。逆に小野に時間を与えて持たせてしまうシーンが多く、対面の横浜FC選手のタイミングを外して繰り出されるベルベットパスに悲鳴を上げそうになることもあったが、最終ラインがしっかり守りきって終了。無事に3-1で勝利した。


全体的な感想

順位通りの強さを見せつけた快勝だったと思う。前半の失点シーンはCBの西河に2人で寄せながらボールを奪いきれなかった上に、飛び出す上門を完全にフリーにしてしまうというかなりよろしくないものだったが、そこ以外は思い通りに進めて相手を叩き潰した前半だった。後半も日程を考えれば運動量が落ちるのは仕方ないし、そこで集中を切らさず守りきったのだから褒めてしかるべきだと思った。

攻守両面、色んな意味で『らしさ』を見せていた西河や、出番はなかったもののベンチにいた新井を見て懐かしい気持ちになれた。離れたとは言え、元横浜FC戦士。今後も頑張ってほしい。西河は、その、守備面での『らしさ』を減らして頑張ってくれ。最前線であのトラップができてなんで最後尾で明後日の方向に蹴り出してしまうのか……


選手への雑感

GK:南雄太

失点シーン、飛び出しが一歩遅れたかな、とも思うけれど、あの角度で南の手の下を抜いてゴールネットを揺らした上門を褒めるべきだろう。そこ以外は危なげなかったし。

小野と南の対戦が見られるとはなぁ

DF:北爪健吾

中山との連携で右サイドを攻略。コロ助へのアシストや、イバが触りさえすれば入ったであろうクロス、キーパーとの1vs1など攻撃での良さを存分に発揮しつつ、後半もしっかり守備に走り回っていた。

前節相手との接触で痛めつけられながらもフル出場して、天皇杯マリノス戦も短時間とは言え出場して、中2日の沖縄でフル出場で走り回ってるの、かなり化け物じみてると思う。

DF:伊野波雅彦

相手の攻撃をしっかり跳ね返しつつ、ビルドアップでもしっかり仕事をしていた。前節も良かったし、怪我から復帰してコンディションがバッチリ整っている印象。今後もこの調子でお願いしたい。

DF:カルフィン・ヨン・ア・ピン

今節も守備の柱としてフル出場。終了間際に小野の見せ場を作っちゃったのは少し怖かったが、責めるようなことでもなし。失点シーンも西河からしっかり奪いきれなかったせいでもあるが、ボールがあそこに跳ねて行ったのはアンラッキーの要素も強い。ビルドアップでの貢献は相変わらず高いので、これからもフル出場を続けて横浜FCを支えてほしい。

それはそれとして、髪型がだんだん面白くなっているけれど、負けないうちは切らない!とかなのだろうか?

DF:武田英二郎

前半はタイトな守備で風間矢を自由にさせず、攻撃面でも松尾とキャラの間を上手に取り持っていた。絶妙なクロスが、西河の頭の上をギリギリ超える絶妙すぎなクロスだったせいでイバまでボールを見失ってしまったのは惜しかった。途中交代が続くのはコンディションのせいなのだろうか?

MF:田代真一

前半は最終ラインでのビルドアップから精力的に前線まで顔を出して攻撃に参加し、いいリズムを作っていた。後半は本職CBらしく堅実な守備で琉球の攻撃を凌ぎ、試合を通して非常に貢献度が高かった。

MF:松井大輔

中盤でボールを受けて絶妙なサイドの裏へのパスを通していた。守備でも奮闘していたが、上門の飛び出しについて行けなかったり、後半は少し動きが鈍くなっていた印象。ナベカズと替えるのは松井かな?と思っていたがカウンター一発狙いの縦パス要員で残したのかもしれない。

MF:齋藤功佑

文句なしのMOMだろう。天皇杯でアピールに成功し、監督の起用に見事応えてみせた。光毅ほどのドリブルテクがない分プレーの選択がシンプルで、相手の空けたスペースを上手く使えていた。トランジションの早さも良かった。とは言え、流石に90分中2日の影響はあったようで、60分辺りからは動きが鈍くなっていた。なんにせよ、これであらためてレギュラー争いに名乗りを挙げ……万全のレドミと比べると流石に厳しいか。でも、今後もベンチ入りはするだろう。チャンスを上手く活用していってほしい。

MF:中山克広

横浜FCの通算900ゴール目を見事なミドルシュートで決めてみせた。そうそう、ゴールにクロス送ればいいんだぞ中山、と画面の前でニコニコしてた。前節の負傷交代で出場を危ぶんでいたけれど、大した影響はなさそうでなにより。今後もゴールを量産してほしい。

MF:松尾佑介

相変わらず守備時のポジショニングがよく、そこからの切り替えも早い。2点目はそこから生まれたと言ってもいいと思う。ポジショニングは攻守一体。いい位置で守っていれば、いい位置で攻撃参加できるんだな。中山へのアシストも、視野の広さを証明したいいプレーだった。ただ、対面の西岡にドリブル仕掛けて何度もロスしたのはあまり良くなかった。「これが若さか」という気もする。浅野兄なんかも、元々ドリブラーだったのがプロでは通じずに他の能力磨いて代表入りしたりもしてるし、この経験をこれからに生かしてほしい。

FW:イバ

北爪からのクロスを仕留め残ったのは残念。ただ、最前線でボールを納めて、2列目の若手が思う存分暴れられるようにスペースを作り続けたのはベテランらしさが出ていたと思うし、60分交代前提の積極的なプレスで2点目に繋がるボール奪取など貢献度はかなり高かった。ヨンジェが決めたらしいので、またゴールを決めて得点王争いを演じてほしい。久々の直接FKは本当に惜しかった!

FW:皆川佑介

イバと交代で65分に投入。が、ほぼ同時に投入された小野と違い、ほぼ試合に絡めず。ボールが来たときにしっかり納めてくれたが、そもそもボールが来なかった。皆川を責めるのは酷だろう。

MF:レアンドロ・ドミンゲス

70分過ぎにコロ助と交代で久々の出場。が、チーム全体が守備に追われており、ボールに触る機会がほとんどなく、イライラしているのが画面の向こうから伝わってきていた(苦笑。ただ、守備でしっかりプレスを掛けていたのを見ると足の怪我は大丈夫そう。次節はおそらくスタメン復帰だろう。王の帰還を待ちわびていたサポの期待にしっかり応えてくれると思う。

MF:渡邊一仁

85分から武田との交代で出場。左SBでの出場は初めて見た気がする。しっかり試合を締めるのに貢献してくれたが、よくわからない投入タイミングだった。ハモン対策ならもっと前に出してもいい気がするし、バテ具合とポジション考えても、松井と交代で小野に付けても良かったような?


おわりに

前節無得点のうっぷんを晴らすかのような3得点で快勝!やはり水戸との引き分けは連勝の布石だったんだ!次節はホームにJ2残留争いをしている鹿児島ユナイテッドFCを迎えてのゲーム。柏レイソル以外の上位が団子の状態で下位に沈むクラブから取りこぼすわけには行かないのです。勝って勝って勝ち続けましょう!

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