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自主制作映画 “ロウドウムービー” への道(ロウドウジンVol.3)

2011年11月3日発行 ロウドウジンVol.3 所収

@noir_k(以下「の」):というわけで反社会人サークルによるロウドウムービーをつくろうのコーナーDEATH。

@2tar(以下「に」):結局、前号が出てからの約半年、映画に関してはなにひとつ進まなかったな。

@Nerd_Arthur(以下「な」):……こんな雑談している暇があったら、さっさと原稿進めないと……。

の:まぁ、すべてを忘れて走り出したいときだってあるじゃないですか。反社会人だもの。のわけ。

な:なに東京国際フォーラムに飾られているひとみたいなこと言ってるんですか。カレンダー商法で全国のご家庭のトイレの扉に貼られようっていう魂胆ですか? この泥棒猫めっ!

に:喩えがなんか違うような……。

の:それはそれとして、とりあえず、まず前号の「ロウドウムービー」を復習してみると……あっ、「に」が懲戒処分食らった時か!

に:そんなこともあったな(遠い目)。あと『猿の惑星』のネタバレやってるね(笑)。

の:そいえば『猿の惑星』の新作が絶賛上映中みたいですね。予告編で完全にネタバレやってるから、半年前のわたしたちも許してもらえるはずです。ね、20世紀フォックスさん!

な:映画といえば『スイートプリキュア♪ とりもどせ! 心がつなぐ奇跡のメロディ♪』が公開されましたね! 早速観てきましたよ。ほんとね、もう最高! 映画『プリキュア』といえば、おなじみのペンライト演出(劇中クライマックス直前でプリキュアたちがピンチになると「みんな! ペンライトを振ってわたしたちに勇気をちょうだい!」とキャラクタに呼びかけられ、みんなでペンライトを振りまくるという観客参加型の仕掛け)じゃないですか。今回はミラクルライトーンってのなんですけど。あのペンライトって子どもしかもらえないんですよね……。それはまあ良いとして、今回の映画のなにがすごいって、いわゆる2段階エンディングになっていてエンドロールが2回流れるんですが、その2回のあいだのCパート的な部分でいきなり客電が点いて場内が明るくなるんですよ!(笑) まだフィルムが回ってるのにですよ! んでEDにあわせて踊れっていうんですよ! しかも大人は踊るなって言うんですよ!(笑) あっ、これ言っても大丈夫だったのかな? ネタバレにならない?

の:……『スイプリ』は最初の3人が小清水亜美と折笠富美子と豊口めぐみでちょっとアツイ……。ラジオとかやって欲しい……。

に:……それはそうと、いくら明るくなったからって、劇場内で踊るのはちょっと危険なんじゃないかなー。しかも「大きいお友達」もいるんでしょ? 消防法とかに抵触しないのかな。

な:キャラクタが劇中で「テレビを見るときは、部屋を明るくして離れてみてね!」的な感じで「大人は踊るな!」とか言ってくれる。

の:となるとPL法的にはやることはやってる感じですね(違)。

に:だけどさぁ、そこで踊っちゃう子どもたちも、ちょっと意識低くない? 死なないためには踊らないべき(断言)。

の:そう言うなよ。子どもはプリキュアの映画観てテンション上がっちゃってるんだからさ。

に:だから余計に良くないんだよ。2階席のある映画館もあるじゃん。危なくない? 落ちたら誰が責任取るのさ。

の:2階席のある映画館って……丸の内ピカデリーとかシネスイッチ銀座とか銀座テアトルシネマとかのことですね!

に:(妙に有楽町~銀座近辺に固まってるな……)

な:大丈夫。「大人は踊るな!」以外にも「2階席は立って踊るな!」って言ってくれるから。

に:なるほど。『プリキュア』の製作者はわかってるな。反社会人的な思考を存分に身につけているだろうことが容易に想像できる。

の:なるほど。ということは『プリキュア』は反社会人による映画、すなわちある種の「ロウドウムービー」ってこと?

に:そうかもしれない。今回の特集「死」につながる話ではあるんだけどさ、要するに死を意識しないことがむしろ死に近づくという皮肉な現象があるわけじゃん。社畜を中心に。

な:社畜マトリックスモデルですね。

の:それ本文では結局使わなかったんですよ。よくよく考えると意味不明だから(笑)。まあインセプションモデルは理解できるけど。

な:基本行動としては、迂闊に死なないための危機回避法ですよね?

に:そう。車道側は歩かない。酒は飲まない。とかね。

の:量子力学的シュレディンガーなわれわれなわけですから、少しでも「生」の確率を上げようという浅ましい魂胆(笑)。

に:最近よく考えるんだけど、どこかへ行く時、走るのと歩くのってどっちの方が死にやすいのかな? たぶん、答えは「走る」だと思うんだ。というのも信号ってあるけど、あれって急に点滅して赤になるよね。あの点滅をみるとひとは本能的に走り出しちゃうんだよ。だから車道に飛び出して車に轢かれちゃう。最初から走っていれば、むしろ逆に信号に近づくと減速するんだ。

の:それ意識高すぎない?

な:意識高いのってうざい……。

に:……うん。なにはともあれ、まずは身の安全ですよ。震災後のわれわれはバラバラらしいですから(笑)。

な:震災対策ね……。懐中電灯、ラジオの準備とか?

に:あと乾電池。

な:うちのは手回し発電できるやつだから大丈夫だよ。

の:うーん、なんかしみったれた感じだなあ。とまれ、日常における「ウコンの力」を忘れずにってことですね! てな感じで夜もふけつつありますので反社会人サークル会誌『ロウドウジン』Vol.3はこのあたりで。次回こそ映画をつくるぞ!

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