マガジンのカバー画像

ロウドウジンVol.6 特集「たのしい就職活動」

10
2013年4月14日 第1版発行(第16回文学フリマ@堺市産業振興センター)
運営しているクリエイター

記事一覧

ロウドウジンVol.6 巻頭言

2013年4月14日発行 ロウドウジンVol.6 所収  大阪よ、これが文フリだ! というわけで、半年ぶりのご挨拶となります反社会人サークルです。前回の特集「企業理念2.0」では、新しい企業理念の形として「企業理念を企業名にする」という発想を提唱したのですが、社会の空気を過剰に読めていたのか、実際に政党名の分野で呼応するような現象がみられました。やはり嚆矢は「国民の生活が第一」でしょうか。われわれが実験的に提示した実例「僕の株式会社は未来をつくる」にかなり似ています。ニュー

メチャクチャにヤバイ就活生kondoyuko 丸の内圧迫インタヴュー

2013年4月14日発行 ロウドウジンVol.6 所収 残念なお知らせをしよう。 「メチャクチャにヤバイ就活生」として世間を震撼させたkondoyukoは、内定を捨て、就職活動家を継続している。初任給が低かったからだ。彼女は手取り20万円欲しかった……。 その情報をキャッチした反社会人サークルはすぐさま下部組織である「僕の株式会社は未来をつくる」(以下、未来社)に働きかけ、彼女に採用オファーをかけた。彼女との面接を申し込むウェブサービス「KondoMeeting」は、す

就活 ⇒ シューカツ ~現代日本における現状と課題~

2013年4月14日発行 ロウドウジンVol.6 所収  ここまでメチャクチャにヤバイ就活生・kondoyukoのインタビューをみてきた。ここで浮き彫りになるのは「就職活動」に潜む数多くの問題である。  近年、「就職活動」が脚光を浴びている。たとえば、2011年の勤労感謝の日に実施された「就活ぶっこわせデモ」をはじめとする就職活動抗議デモ。本誌とほぼ同タイミングで出版された青土社『現代思想』2013年4月号の特集は「就活のリアル」。文芸の世界においても石田衣良『シューカツ

反社会人のための就活ソリューション9選

2013年4月14日発行 ロウドウジンVol.6 所収 逆就活支援サイト(社畜限定) ガクセン-優秀な学生を検索して採用するサイト(http://gakusen.jp)は、独自に選抜された学生のインタビューが掲載された人材データベースサイトである。従来とは反対の、企業が学生を探す「逆就活」の金字塔だ。「神と呼ばれた男」「SNSのプロ」といった少年まんがのヒーローさながらのキャッチコピーとともに掲載された彼らのプロフィールには、複数のタグがついてる。このタグにヒントを得て、

未来のシューカツ たのしい就職活動

2013年4月14日発行 ロウドウジンVol.6 所収 下記の記事で、ソリューションをひと通りみていただいた。しかし、これらが就活問題のすべてを解決するわけではない。そこに込められた意義を解きほどきながら、未来の就活、そして「たのしい就職活動」の姿を明らかにしていこう。  反社会人サークルでは、抽出された就活における問題点を独自の理論で分析・モデル化したうえで、これらのソリューションを開発した。そこには一定の理論的裏付けがある。どういうことか。  まず世の中を見回すと、

マンガ 社会人アート ロウドウ貴族

ロウドウ Re:ビュー(何者/ドラゴンクエストVII)

2013年4月14日発行 ロウドウジンVol.6 所収 この就活小説がすごい! 朝井リョウ『何者』 2012年に映画化された『桐島、部活やめるってよ』で知られる朝井リョウの最新作。自身の就活経験をもとに、就職活動の中で自分を見失っていく若者を描いた本作で、第148回直木賞を最年少受賞した。なお新入社員として働く傍らで執筆した作品だという。本作では、就職活動とは「自分ではない誰か=何者になるための活動」だと定義している。しかし、その道のりは困難に溢れている。  就職活動が

社畜人生相談(ロウドウジンVol.6)

2013年4月14日発行 ロウドウジンVol.6 所収  シャチクのミカタよ、永遠なれ……。  反社会人サークルが2012年5月に発表したソーシャルおべっかソリューション「SOBECK」のライバルとして(?)2012年10月にサービス開始された対上司自動いいね!サービス「シャチクのミカタ」が、Facebookからの度重なるスパム報告の末に、2013年4月8日にサービス停止したとのことです──。Facebookからのツン対応に心を痛めているだろう「シャチクのミカタ」運営者の

反社会人コラム「カフェ経営」

2013年4月14日発行 ロウドウジンVol.6 所収 反社会人サークルでピックアップした、いまもっともアツい反社会人たちに同一のお題でコラムを寄稿いただく競作コーナー。五反田に2013年2月にオープンした某Gカフェをはじめとして、いまカフェ経営が注目されている。そもそも「カフェ」とは何なのか? ビジネスとして、ライフスタイルとして、そしてアートとして。様々な「カフェ経営」像を寄稿いただいた。 魅惑のカフェ経営 上司からのプレッシャー、協力してくれないチーム、やりがいのな

自主制作映画 “ロウドウムービー” への道(ロウドウジンVol.6)

2013年4月14日発行 ロウドウジンVol.6 所収 @noir_k(以下「の」):というわけで、反社会人サークルによるロウドウムービーをつくろうのコーナーDEATH。 @Nerd_Arthur(以下「な」):前々回とまるっきり同じで出しですね。……あれ? 「に」(@2tar)は? の:──まんが書いてます。 な:な! わたしもイラスト書かないと!(逃走) の:ふぅ。というわけでロウドウムービーのコーナーなのですが、今回ちょっと盛り込みすぎまして、スペースが全然足