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労働衛生コンサルタント2023年口述試験対策ー筆記試験の傾向から読み解く重点分野

労働衛生コンサルタント試験を受けられる方の中には、「筆記試験」が免除されている人もおり、私自身も認定産業医の資格更新のために「産業医学講習会」を受講したため、筆記試験が丸々免除されています。

しかしながら、筆記試験に出題されるということは、「この内容は押さえておいて欲しい」と出題者側が重要と考えている問題と考えられます。少なくとも問題を全て解かないまでも、どのような分野の出題なのか、どのようなことが問われているかについて、内容をしっかりと押さえておくことは重要だと思います。

そこで今回の記事では、特に「筆記試験免除」の受験者に向けて筆記試験を振り返りつつ、どのような問題が口述試験で出題されるのかという傾向と対策についてお伝えしたいと思います。

出題分野

まず、問題は4つの大問から構成されています。それぞの分野は、
問1 職場の化学物質管理(許容濃度・管理濃度)
問2 振動障害について(手根管症候群、手腕振動障害及び腰痛)
問3 高年齢労働者の労働災害
問4 過重労働対策

となっており、筆記試験・口述試験でも繰り返し出題がなされている内容となっています。許容濃度・管理濃度について、口述試験で問われる内容は非常に基礎的なところであり、是が非でも答えておきたいところです。

また、高齢者の労働災害および過重労働対策については昨今、非常に注目されている内容となっており、口述試験でも十分問われる内容ではないかと考えられます。

こうした問題からどのように傾向を読み解くと、ぜひ押さえておきたい分野として、「職場の化学物質管理」「高齢者の労働災害対策」「過重労働対策」が挙げられると思います。今回はこれらの分野について、しっかり押さえておきたい問題とその解答例を以下に列挙していきます。

なお、解説につきましては、拙著『まずはこれだけ!労働衛生コンサルタント口述試験対策問題集』 に記載しておりますので、解答例だけではよく分からないということであれば、ぜひそちらをお読みいただければと思います。

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