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8月5日。手洗い洗濯と猫。

朝。

交通事故以降は自宅で療養しているので、
リハビリもかねて家事を積極的に行うようにしている。

私の写真以外の趣味は手洗い洗濯である。
とは言っても高級洗剤や特別なツールを使うわけではない。
服を裏返して縫製を確認し、
どのような工程で作られているのか想いを馳せたり、
生地の触り心地や濡れた時の変化を確かめているのだ。
フェティッシュの部類だと思う。

20代の頃、ビンテージのジーンズやミリタリーウェアにハマっていた事があり、生地の傷みや染料の抜け方に人間の加齢に似たものを感じていた。

そういったモノに対する考え方が仕事や趣味に現れているのだろう。

洗濯

話を戻そう。

最近はカバンも定期的に洗うようにしている。
特に持ち手の部分は念入りにブラシで磨いている。
これはコロナ禍になってから意識するようになった。
効果があるのかはわからないが、労力以外に損はない。

ちなみに写真の鞄は無印良品のもの。
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550182293678

無印良品は服やカバンに面白い生地を使っているので、
私のような服フェチの方にはオススメだ。

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夕方。

手洗い洗濯の難点は時間がかかることだ。
遅めの昼食を終えて夕飯の買い出しに向かう途中、
用水路に猫が倒れているのを見つける。

慌てて飛び降りて状態を確認したが、既に息をしていなかった。

近所の野良猫はある程度把握しているが、見たことがない猫だった。
どこか遠くの縄張りから弱った身体を隠せる場所を探していたのだろうか。

すぐに市役所に電話をして、迎えにきてもらうことになった。
動物の遺体を見つけた時は最寄りの市役所や環境事業センターに連絡をすると対応してもらえる。

電話から15分程度で職員の方がトラックで迎えに来てくれた。

命は肉体が滅んだ時に死ぬのではなく、
全ての命に忘れられた時に死ぬのだという。

私にできることは、
この猫の事をしっかり覚えておくことぐらいだろう。

丁重に収納袋に収められ、火葬場へ向かう猫を見送り帰路につく。


夜。

夕食を食べた後に出版物のデザイン校正。
いくつかの問題点を報告して昨日友人から頂いた自家製ジュースを飲む。
やはり美味い。
オンラインストアで販売したらビルが建つんじゃないだろうか。
ぐびぐび。


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