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黒船賞(2024年)

ローテーションから読み解く重賞予想!

黒船賞(Jpn3)
2024年3月26日(火)
高知・ダ1400m
データは過去12年分(*1)


1. 基本データ分析

性別では、ほとんどが牡馬の出走となっています。

所属別では、やはり中央馬が圧倒。地方では昨年・一昨年と2年連続で馬券に絡んだイグナイターの所属する兵庫が健闘。また名古屋は出走数が少ないも高い複勝率となっており要注意。地元高知は39頭が出走して馬券に絡んだのは1頭のみ。その他所属で馬券に絡んだのは南関東の大井と浦和で1頭ずつ。

馬齢別では、5歳馬が最も高い複勝率となっており、所属別と掛け合わせる形で、5歳馬×中央所属の馬は高確率で馬券に絡みますので押さえておきたいところ。

2.前走データ分析

■兵庫GT [1-1-2-10] (28.6%)
⑦マルモリスペシャル

■3勝クラス(*2) [0-0-0-1] (0.0%)
→①レディフォース

■高知の重賞(*3) [2-0-2-22] (15.4%)
→⑤ガルボマンボ、⑧ヘルシャフト、⑨モダスオペランディ

3.全頭データ分析

①レディフォース
・前走3勝クラス [0-0-0-1] (0.0%)
・中央所属の牝馬 [0-1-0-0] (100.0%)
・中央所属の4歳 [2-1-0-1] (75.0%)

②シャマル
・前走G3/Jpn3 [3-3-7-14]
・前走交流重賞で4着以下 [0-0-2-10] (16.7%)
  →馬券圏内の2頭はいずれも前走G1/Jpn1
・前々走中央重賞で2着以下→前走交流重賞のローテ [2-0-1-0] (100.0%)

③ヒロシゲウェーブ
・前走G3/Jpn3 [3-3-7-14]
・前走交流重賞で4着以下 [0-0-2-10] (16.7%)
  →馬券圏内の2頭はいずれも前走G1/Jpn1

④サンライズホーク
・前走G3/Jpn3 [3-3-7-14]
・前走交流重賞で1着 [0-0-1-5] (16.7%)
・中央所属の5歳 [4-4-0-3] (72.7%)

⑤ガルボマンボ
・前走高知の重賞で2着以下 [1-0-0-11] (8.3%)
・前々走地方重賞(*4)→前走地方重賞のローテ [0-0-1-19] (5.0%)
  →2走とも4着以下 [0-0-0-2] (0.0%)

⑥メルト
・前走G3/Jpn3 [3-3-7-14]
・前走交流重賞で4着以下 [0-0-2-10] (16.7%)
  →馬券圏内の2頭はいずれも前走G1/Jpn1

⑦マルモリスペシャル
・前走兵庫GTで4着以下 [0-0-0-2] (0.0%)
・前々走オープン特別1着→前走G3/Jpn3 [1-1-1-0] (100.0%)
・中央所属の5歳 [4-4-0-3] (72.7%)

⑧ヘルシャフト
・前走高知の重賞で1着 [1-0-2-11] (21.4%)
・前々走地方重賞→前走地方重賞のローテ [0-0-1-19] (5.0%)
  →2走連続で3着以内、かつ2走いずれか1着に絞り込むと [0-0-1-9] (10.0%)

⑨モダスオペランディ
・前走高知の重賞で2着以下 [1-0-0-11] (8.3%)
・前々走地方重賞→前走地方重賞のローテ [0-0-1-19] (5.0%)
  →2走連続で3着以内、かつ2走いずれか1着に絞り込むと [0-0-1-9] (10.0%)

⑩タイガーインディ
・前走園田ウインターC [0-0-0-3] (0.0%)
・前々走兵庫GTで6着以下→前走地方重賞のローテ [0-0-0-3] (0.0%)

⑪ヘリオス
・前走G3/Jpn3 [3-3-7-14]
・前走交流重賞で2-3着 [3-1-1-4] (55.6%)
・前々走中央重賞で2着以下→前走交流重賞のローテ [2-0-1-0] (100.0%)

⑫ルヴァン
・前走笠松の重賞 [0-0-0-5] (0.0%)
・前々走地方の非重賞→前走地方重賞 [0-0-0-7] (0.0%)

4.予想

◎ ②シャマル
○ ⑪ヘリオス
▲ ①レディフォース
△ ④サンライズホーク
△ ⑧ヘルシャフト
△ ⑦マルモリスペシャル

まず初めに、24日の高知競馬の落馬事故によりお亡くなりになられた塚本雄大騎手のご冥福をお祈り申し上げます。普段楽しませてもらっている競馬ですが、事故と隣り合わせの競技であることを改めて認識させられます。毎日どこかで開催されている競馬ですが、人馬共に事故なく開催されることを祈っております。

黒船賞の予想ですが、今年は重賞の施行時期や内容が大きく変わり、例年GW開催だったかきつばた記念が2月下旬開催となった影響で同レース経由の馬が計5頭出走、御厨人窟賞の開催時期が3月下旬→3月上旬になった影響で同レース経由の馬が計3頭出走と、例年にないローテ経由の出走馬が多くなりました。ローテーション予想を展開する上で、難しい予想の組み立てとなりました。

ですので、黒船賞というレースの基本的な特徴をベースにして予想を組み立てます。天気ですが、開催前日が雨、当日の予報も雨のち晴れということで、今年も不良馬場での開催が予想されます。となると、高知1400mという特殊なコース・馬場においては、リピーターが何度も好走するこのレースの特長にしたがって、前年度1・2着馬を再び狙っていくのが本筋でしょう。

複数回好走したリピーター馬

ということで、昨年度の1着馬②シャマルを本命、2着馬⑪ヘリオスを対抗としました。この両頭は根岸S→かきつばた記念というローテで、「前々走中央重賞で2着以下→前走交流重賞のローテ [2-0-1-0] (100.0%)」に合致しており、データ的にも信頼に値すると見ました。

重賞連勝中の④サンライズホークは今回1番人気に推されそうですが、このレースの1番人気の成績は [4-3-0-5]と、人気を裏切るシーンも多くあります。実績が頭一つ抜けていることは認めますが、高知1400mという舞台では取りこぼすシーンもありえそうです。この馬自身の成績も[7-0-0-4]と、ピンかパーと極端で、馬券圏外のシーンもあり得そうです。

となると、不良馬場経験こそないものの、重馬場で2勝を挙げている紅一点①レディフォースの出番があってもおかしくありません。牝馬ながら馬体重500キロ以上と、初めての高知コースを難なくクリアする可能性があってもおかしくありません。

ほか、目下3連勝中で波に乗る地元高知の⑧ヘルシャフト。3歳時にはJRAでOP勝ちの実績があり、中央勢と伍して戦うだけの実力はあるとみていいでしょう。また中央馬⑦マルモリスペシャルまでを押さえておきます。

5.備考

特記のない場合、集計対象はダートのレース。
*1 2012年以降のデータを抽出。
*2 3勝クラスは1600万下を含む。
*3 黒潮スプリンターズC、だるま夕日賞、大高坂賞。
*4 地方で開催されている、交流重賞を除く重賞競走。


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