誰かといるのに理由なんて必要なのだろうか。
誰かといるのに理由なんて必要なのだろうか。
私は常々、寂しいなぁと思う。
何かを見てとか人肌とかそんなんじゃなくて
男女の友情の行き先が恋愛
だという事が。
正直に言おう。
私は男女関係なく隔たりなくフラットな友人関係を築いていきたいと思うような人間だ。
ただ、現実はそう甘くはない。
私がどれだけ相手を異性ではなく人として認知して関わっていようが、相手が私に異性として認知し関わっていたとしたら、知人・友人関係がそもそも成立していないこととなる。
奇跡的に相手も私も人として認知し理想的な友人関係を築いていても、次は外野がうるさい。
雰囲気が良いだの付き合ってしまえだの。
いやぁ、寂しいし虚しいし何より悔しい。
誰かといるのに理由なんて必要なのだろうか。
理由なんていらない。楽しいからいるし、楽しくなかったらそもそも仲良くなんてなってない。
それなのに、世間や周りは一緒にいる理由や関係の名前をつけようと謎に必死。
なぜそんなに必死なんだ。
名前も、理由も無くて良いじゃないか。
そんな周りと自分の空いた差が虚しく感じる。
私には過去含め男友達が複数存在しているが
みんながみんな良い理想的な友人関係を築けて来たかと言われたら大半はそうではない。
そして皆口揃えてこう言って大抵関係が終わる。
「その気にさせたお前が悪い」
その気にさせたってなんなん。
いつその気に私がさせたのか説明してくれ。
勝手にその気になったのはそっちなのに
なぜ私を責めるような言葉を吐くんだこいつはと、嫌というほど思ってきた。
それでも私は懲りることなく異性の友人を作り、まぁ現実虚しくまったく綺麗に同じ事を繰り返している。
恋愛関係に恐れを感じている訳では無い。
話も趣味も合い、一緒にいて楽しいのであれば告白も受け入れたらどうだと思う人もいるだろう。というか大半がそうだろうな。
私は昔から「特定の誰かを作る」というものにとてつもなく違和感、というかなんか嫌だなって感覚がある。
その人だけは特別。みたいなそんな扱いの人間関係を築くのが難しい。
なんせ私はフラットな関係を築いていきたいから。特別扱いなんでどうやってすんのよ。
「病める時も健やかなる時も一生一緒にいることを誓いますか」
なんて言われた日には頭を抱える。
絶対誓えない。可愛い子がいたら近付きたくもなるし仲良くなりたくもなる。気になるものには自ら近付くし、簡単に言えば好奇心の塊のような人間だからだ。
いつでもどこでも気になればその方向へ向かうフラフラとした人間が、特定の何か、特別枠を作れるなんて到底思えない。
つくづく向いていないなぁ色々と。
と、時たま落ち込む時がある。
人の顔色伺って、空気読んで場を悪くしないように気をつける事しかやってこなかった人間が、特定の誰かに甘えるとか誰かの肩に寄りかかるとか正直難しい。
その逆、肩に寄りかかられ甘えられる方がまだ全然良い。対応の仕方をそれなりに分かっているから。
人の顔色伺って空気を読んで生きてきた人間は、困ったことに自分に向けられている気持ちにもすぐに気付く。なんて嫌な要らぬ力なんだと。
相手の目線や声色、対応ですぐに分かる。
自分に気があるか、ないかなんてすぐに。
その度に「あぁ、またか」と落胆するのがオチ。
どんな対応になると思う。
ばかみたいに挙動不審になる。これが答え。
その人から離れようと距離を置くようになる。対応の仕方が分からないから。
相手を傷つけさせず、自分も傷をつかないような選択を頭フル回転で考え始める。
愛されることに慣れていないと、他人からの愛を少しでも感じたら逃げたくなる心理を、わかってくれる人はどれくらいいるのだろうか。
誰かを本気で愛してみたい。
でも愛し方が分からない。
どこかの誰かから聞いて得た拗れた思考だけが知識として入っているが故に、拗れた考えしか持てていない。
例えば「好きは無自覚に相手を縛る」とか。
自分のせいで誰かを縛るなんて…とかね。
相手には相手の人生がある。
自分には相手に合うわけがない。
とか、色んな理由をつけて諦めようとしたり。
難しい。
そんな今も現在進行形で同じ事を繰り返し悩んでいる。
とある日、私が用事で不在だと知った時「寂しい」なんて言ってきた人間は初めてで、そんな人間は自分の辞書に無い私はしっかりテンパり現在未読無視。
せっかく築けた友人関係を壊したくないなぁ…
数の少ない友人が減るのも嫌だ。
特別枠を作る気もない。そんな勇気がない。
そんな臆病な自分の周りは
続々と世間の言う幸せを掴み始めている。
そのおかげか
いつか、いつか出逢う誰かに
理由と名前を付けたくなる時が来たら良いな〜なんて他人事のようにだけど思う事が増えた。
言ってることしっちゃかめっちゃかだ…
思考をまとめるためのnoteだから良いっか。
1度で良い、1度で良いから誰かを本気で愛してみたい。
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