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第49回 幕末を語りたくて 最終回

江戸幕府の前に、長い間
室町幕府が世を治めていました。

最後の足利義昭将軍は第十五代、奇しくも
江戸幕府最後の将軍
徳川慶喜同じ代で幕末を迎えています。

違うのは終わり方で、同じ様に幕府の影響力が
衰退していきながら、足利義昭の時には
織田信長という
圧倒的な存在によってあっさりと終わります。

この徳川慶喜の時、織田信長の様な
圧倒的な存在はいません。
その気になれば、薩長を相手にできる力
まだ保っていたのです。

第十五代将軍・徳川慶喜
「フランスからの援助で軍制改革を
 進めてるのはいいけど、アチラ(薩長)さんも
 イギリスの支援を受けて
 倒幕準備を進めとるねえ」
「できれば、内乱は回避したいんだけど・・・」

土佐藩前藩主・山内容堂
「上様、誠に恐れ多いのですが、ウチの脱藩浪士が
 とんでもねえ建白書を
 持って来やがったんですよ!
 僕の意見じゃないけど、一応見て貰えますか?」

第十五代将軍・徳川慶喜
「・・・何よ、その言い方・・・」
「まあ、見るけども」

土佐藩前藩主・山内容堂
「・・・」

第十五代将軍・徳川慶喜
「・・・うん、面白いかもね!」
「何だかんだで朝廷
 余に頼ってくるだろうし!」
「早速、二条城で大政奉還
 諸藩に宣言するとしよう!」
(小生妄想劇場 完)

1867年大政奉還
これが幕府による最後の仕事となりました・・・。

大政奉還によって倒幕の名分が失われた
迄は良かったのですが、新体制が
徳川慶喜主導になる事態を恐れた倒幕派は
公家の岩倉具視を中心に徳川家抜きの新体制
打ち立てるクーデターを計画。

薩摩、土佐、安芸、尾張、越前の5藩と連携して
同1867年、王政復古の大号令を発し
幕府の廃止と新体制樹立を宣言し、こうして
約260年続いた
徳川江戸幕府の治世は幕を閉じました。

そして時代は、激動の明治維新へと
突入して行く事になります・・・。

お付き合い頂き有難う御座いました!
(音量にご注意ください!)

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