しんろくさんの不思議な整体に行ってきたレポ

おはこんばんにちは。遥です。
※超長文です。

以前ヒーリングセッション、クオンタムタッチの施術を受けた時のお話しです。9ヶ月ほど前、しんろくさん(http://note.com/scene6)という整体師 兼 宴会主催者の方にお会いしに行きました。
(以下、執筆時は2019.07.08です)

これから、施術前後の変化を含め、体験を書いていこうと思います。セッションの様子は私自身の記録を兼ねて、逐語録のように書かせていただきました。

詳しくはしんろく整体のHP（http://scene6qtroom.blog.fc2.com/）を参考にしていただきたいのですが、彼はヒーリングを生業としています。
なぜ彼を知ったのかというと、敬愛する有坂愛海さん、元太ユキさんが書かれたレビューを読んでみたことがきっかけでした。彼の施術によって自分の心の状態を見つめなおす機会ができたというブログを書かれていて、いずれも自分の内面を見つめたりリラクゼーションになったりして効果を認めているようでした。

当時私は心身の不調を認めているものの、誰に何を相談していいか分からず袋小路に陥っている状態で、誰か少しでも専門性のある人に話を聞いてもらいたいと思っている矢先でした。
ブログを書かれた彼女たちの人となりは知っているので、「あの人が心軽く生きやすくなるヒントを得たのなら、少し信憑性があるのでは」と思い、今回思い切ってお力を借りてみようかなと思った次第です。口コミの力って凄い。

※以下、スピリチュアル的な表現が出てきますが、すべてしんろくさんの語った言葉によるものです。書き言葉で十分に伝わらないこともあるかもしれませんが、ご了承ください。彼の生業とするクオンタムタッチはアメリカ発祥ですが、セッションでは特定の宗教の勧誘等を行うことは一切ないことをお伝えします。

【施術前】
★physical
・LIVE遠征による筋肉痛有り
・慢性的に腰痛あり、疲労しやすい
・この数か月、重だるい身体を何とか起こして起床するも、腰かけてぼうっとしてしまい動けない時間があり、月1回程度はそのまま泣く泣く出社できないことがある
・特にこの2週間、起床時に身体の背面(背中～脚)が金縛りにあったかの如く重だるく、出社しても変わらずだるい。何とかこなしているものの、起床、通勤、就労に支障をきたす
・整体に週2～3で通うものの、翌日には元通り、効果が見えない
★mental
・仕事に適応出来ていない、ひとり残業過多状態
・特定の相談機関(カウンセリング等)を持たない
・相談する必要性は感じているが、相談先が分からない
・勤務中や就寝前、気づくと涙が流れている状態が続く
・本日は連休&LIVE後のため幾分心がハッピー

【施術START】
まずしんろくさんから、自己紹介とヒーリングの説明から。
以下、私自身の状態と喋った言葉は（　）で表します。

しんろくさん：（以下、◆）
ヒーリングとは「元に戻す」という意味があります。さて「どの状態に戻すのか？」という問いが出てきますが、まず元々の本来の状態とは何か知らない、知らない状態に興味もない人が大半です。
元の状態を知る人は、生きやすさが違う。身体の痛みが減る。やりたいことをやりたいだけやる、と決めたら心も軽くなる。

柔らかい声音で丁寧に説明してくださいました。そして、身体に触れることがあるので、嫌なこと苦手だなと思うことは「苦手です」と言ってください、ときちんとおっしゃってくださいました。
※個人的に、この伝え方に妙に納得しました。不快だと感じた時には「苦手です」と言えばいいのか、と腑に落ちた思いがしました。

その場で話しながら今回のセッションの内容を決めていきます。オーダーメイドです。
私の悩みは、以下のような内容でした。
・（寝起きに特に酷い）背中、腰、脚の痛み・だるさを取りたい
・肩凝りも酷い
・背中が痛いときにみぞおちの辺りが気持ち悪い

◆肩を回しましょう。あぐらをかいて前屈、腰に手を当てて後屈。
後ろに反る方が辛そうですね。
では、始めていきますね。頭・肩・腰みたいに手を当てていきますね。

頭のてっぺんから触れる、力が加わって軽く押し当てる、くらいの力加減。
後ろでしんろくさんが深い深呼吸をしながら手を当てる。自然と同じテンポで息を吐く。ふううううーーーーっ。静かな部屋に呼吸だけが響く。

頭、首、と来て、肩に手を当てられ、「温かいなぁ」と感じた矢先。
ほたほたと目から涙が落ちてきた。何も悲しいことはない。目の前の壁を見ていただけなのに？なぜ？？ティ、ティッシュください…

◆よくあるよくある。なんかでるよね。
（よくあるんですか？！）

◆触られているところによく注意を払っていてください。触られてしばらくじわ～っとすると思います。それにもう一回興味を持ってください。
例えて言うなら、蕎麦300円のものじゃなく2,000円のものは掻きこんで食べないと思うんです。そんな感じで、高い蕎麦を味わうように香りを嗅ぐように、じっくり身体の感覚に興味を持って欲しいんです。
…いまから適当なことを言うので、もし当たってたら心当たりを持っておいてください。違ってたら、後ろでおっさんが寝言言ってると思ってください（笑）。
背中痛かったのって、淋しかったんだと思いますよ。
（？？）
◆背中って「精神的な支え」を隠喩します。人と居て淋しいというのではなく、「自分に対して」だと思います。
自分のニーズが聞けているのか、自分の本当にやりたいことは何なのか、自分に対して何を経験させてあげたいんだろう。あなたに「経験」という栄養を与えてくれるのは自分だけ。時々他人が与えてくれることがあるけど、その人がやりたいことをやっているだけ。これまで自分の話を聞いてこなかったのでは。

あ、いまこれ本に書いてあることを話しているだけなんです。「背中が痛い人」ってね。そういう人ってね、「人のやってほしいこと」をやりたがるんです。自分のやりたいことよりも、周りが「やって」って言うことの方を優先しがちなんだそうです。
自分のニーズが後ろに回っちゃう。「わたしこれがしたい」って言えない。
例えばAさんBさん遥さんがいたとして、何食べる？ハンバーグ。オムライス。「あ、私どれでもいいよ～」って言っちゃう。
意見が通ろうと通らなかろうと主張することが大切なんです。他の人の意見があって、自分の意見は発表しないのは、自分の意見だけ蔑ろにしてるんです。ひとりいじめ。
（また涙が落ちてくる。すすり泣く。）

◆あ、少しは心当たりがあるのかな？
自分の意見を世界に発表するのは自分しかいない。どのレベルか分からないけれど、遥さんが「痛い」ってことは「自分のニーズが何なのか考える時間さえ持てない状態になっている」ということだと思います。
（あー、そうかもしれない）
◆そうすると、「やりたいこと」ではなく「並べたタスクをこなす日々」になります。楽しいものももちろん入ってますが、自分で選択したものではない。
（すすり泣く。）
◆あ、遠慮なくズビズビやってください（笑）。
（もう30分も経ってるんですね、びっくり。）
◆ねー、10分くらい話してない感覚だよね。濃いんですね。
言われてることいくつか心当たりがあった様子なんですが、僕の思う「人の生き方おすすめマニュアル」というのをプレゼンしてみてもいいですか？　
（どうぞ。）

◆僕たぶん、「心が何かを経験するために」生きているんですよ。他人は知らないけど。
ここ（体の中央をトントンと指差す）が何かを経験したくて、先にここがやりたいことを見つけるんです。それに「従って」動くんです。でもそれはまだ言葉にもなっていないから、いろいろ試して心がパーツを見つけていくんです。
「関西」「有坂愛海」とか。それが関西で開催したしんえんになったんです。
（※しんえん…しんろくさん主催のライフワーク「仲の良い他人づくりをする」宴会イベントのこと。）
開催2ヶ月前に、僕一人で大阪に行ってるんですね、大阪城で三味線弾いて「関西で何かしたいのかな～～」って思って帰ってきてるんです。
ここが満たされたいものを探して、考えて見て聞いて動いて答え合わせをする。それで満たされたり間違ったりするんです。でも必ず最後満たされる。満たされるためにやってるから。山を登っていて上を目指せば遅かれ早かれ頂上に着くように。

これが分からなくなってしまう人って、まず頭で考えるんです。自分が何歳で、何て名前で、性別は、社会的任務は何で。状況把握する、これが「本能」ですね。
そしてこの中から、安全で少しだけ幸せになりそうなものを探すんです。それをなるべく維持しようとする。そうすると、終始一貫ここ（身体の中央を指す）がおいてけぼりになるんです。たまに運よくここが欲しい経験をする。そうするとワクワクしたりムズムズしたりする。でも狙ってやってないから、いつその経験が来るか分からない。なんか違うんだよな…という思いだけがある。そうすると、ある日虚しさがパーンとバーストするんです。
（鼻水を啜る。）

◆いま、きっとそれが目から出てるんだと思います。言語化されると、見つかった気持ちがしない？…違ったらごめんね。まだ何も聞いていないので（笑）。身体の痛みから察するにこういうことなんだろうかな、という予想を投げているだけなので。
見つかるとちょっと嬉しくなるよね。「この感覚、分かってくれるひとがいたの～。」ってね。
僕らって大なり小なり「他人に分かってもらえそうにないことを抱えている」と思ってます。僕はね。説明のしようがない。
話を聞く、と言いながらめっちゃ話しているけど、これで聞いているんです。
あなたが本当に望んでいることってなんだろうね、それが聞けてないから痛いんじゃないの？ってことです。

じゃ、肩動かしてみましょう。反対回しも。気のせいかな位に感じが違うかも。
肩ぐるーっと回しましょう。これはさっきより明確に軽いはずです。分かる？分からなきゃそれでいいです（笑）。
前に倒れましょう。後ろにも。
（あ、これはさっきよりもいく感じがします）

◆大きく息吸って、いっぱいになったら吐きます。そのまま吐いててください。
寒くない？大丈夫？　あんまり痛くないでしょ。
（もっと痛いものだと思ってました）

◆動きやすくなったの分かる？腰はどう？まあ今日は比較しづらいだろうけど。
おかしいねえ。もともと痛くて早く何とかしてほしくて来たのにね、今日は大したことないって（笑）。
（そうですねえ（笑））
◆不思議なこと言っちょるのお、と思ってます（笑）。でも「今日でいいや」って思った訳でしょ？
（今日が来れる最短の日だと。）
◆なんか来たかったわけだ。それがきっとここ（身体の中心）なんじゃないかな。来てみたかったんだよ。何のためなのか分からないけど。
こんな感じのことが、「クオンタムタッチ」です。
話を聞いていると、普段は痛いけど、今は特に目立って痛くないということで、触ってたらなぜか涙が出てきてて。別に嫌なことがあったわけじゃないよね？「男の人に触られたああああーーー」とか（笑）。
（全然ないです（笑）。いや、触ってもらってて「暖かいなあ」と思ってたのに。快か不快で言ったら絶対「快」なはずなんですよ。）
◆そうだよね。自分でもいたって冷静だと思うんですよ。あ、なんか出た。みたいな。
（壁見てただけですし。）
◆不思議だねえ。…僕の今の提案は、痛みが取れたかどうか分からないので、仰向けに寝てもらって、同じようにお腹触ったり胸の辺りに手を置いたりしようと思いますが、いかがですか。
（お願いします。）
◆仰向けに。天井見てね。
鍼灸だと切診と言って、お腹触るけど良いですか。張ってますね。押されるとちょっと痛いの分かりますか。大腸ですね。
（へえー。張ってるんですね。）
◆自分ではどう思う？肝臓、胃、胃の裏には膵臓がありますが触れません。
こっちとこっちでは痛いの違うの分かりますか。
（いた、痛いです。）
◆張ってるというよりは硬いです。重たいものを抱えてるかもしれないね。
「腹に石を抱える」って、お腹実際に硬くなってるんですよ。
（へえ。）
◆「緊張感が張り詰める」って、実際にお腹張ってるんです。ガスが溜まって。
（へええ。本当に状態を表しているんだ、よく出来てますね。張ってるって分からなかったです。）
◆触らないもんね、普段。
「腹が立つ」「目頭が熱くなる」その近隣のホルモンが働いてるんです。日本語って身体感覚を捉えてるんですよ。
（腕を持ち上げて）はい、力抜いてください。
（抜けてない）
◆抜けてたら落ちるはずだね。力抜けてないの分かった？あ、そう。えらい。素晴らしいね。今から、背中の真下に手を差し込みます。その時、腰を浮かそうとしないでください。そのまま。
ふううううーーーーーっ。（深呼吸）
はい、力抜いててね、そうです。手を差し込みます。自分で浮かそうとしないでください。（手を差し込む）ん、嫌な感じ？
（いや、なんというか、熱い？）…お腹が鳴る。
◆ああ、お腹鳴るんです。こうやってると。
（…この辺が痛いです）
◆痛いところを観ててあげてください。「痛いなー」って。身体のことを子どもだと思うと良いです。子ども、痛いときに無視するとすごい凹むじゃないですか。だから、「痛いんだねえ～」って言ってあげるだけで全然違う。うっすら痛いなあ…って観ててあげてください。
ふうううーーーー。（深呼吸）
頭を触ります。…びっくりですが、開始からもう55分経ってます（笑）。
ふううううーーー。（深呼吸）
はい、じゃ身体ゆっくり起き上がってください。

これで大体一時間です。瞑想に連れて行った感じです。クオンタムタッチという手当てを使って、瞑想に近い状態に一瞬連れて行った感じです。瞑想の中では浅い方です。
そうすると、眠くもないし眠くないとも言えないし、静かな状態になります。
どうしても生きているとアクティヴな状態が多くなって心が忙しくなってしまいます。静かな状態を作り出させてもらいました。
身体の状態の変化は申し訳ない、分かりませんが、やってる方は楽しかったので、何か良い変化があるのではと思います。ご質問、ご感想あれば（笑）

（「自分の声を聴いていない」というのは、なるほどなあ、と思いました。やりたいことは何かあるんだろうと思うけど、よく分からないなあと。今あるものから無難なもの、理性的なものを選んでしまう、というのは腑に落ちました。）
◆直感も同じくらい信用してほしいんですね。僕は今ほぼ直感で生きてますから（笑）。
これは僕の印象ですが、遥さんは「心に従って生きる」と言うことに対してほわっとしてると思ったんです。「heartに従って生きる」の対極は、タスクに従って生きるです。生まれてきて経験したいことのために生きるのではなく、やらなきゃいけないことのために生きてしまうんです。これは僕は地獄と呼んでいいと思う。
僕は自分のheartに仕えるように生きたい。他人のheartにも仕えたら良い。遥さんが経験したいもののために存在したいです。出来る出来ないは置いといて。それが出来たら素敵じゃない？出来なくても、それを目指して出来なかったら誇らしいと思います。
この場では、統計もないし、あくまで僕個人の話でしかないです。
あなたが、肉体的・精神的・経済的・社会的・芸術的・性的・神的に健康で、自分と他人のために豊かに人生を楽しめるように。この世界はその協力プレイをするところだと思っています。

そういうことを考えるためには、今みたいな静かな時間が必要です。

不思議な涙を流しているなあ（笑）。ヒーリングの世界ではよくあります。
たぶん、なんかあったんでしょうね。そして、何かに触ったんでしょうね。でも、分かる必要はないと思います。もう、心が経験しているから。
（ほう…？！）
◆納得させる必要はないと思います。僕の考えではこっち（身体の中心をトントン）がベースですから。
（理解しなくてもいい…？）
◆そういうことです。理解できないものの方が多くない？まずこの出会いが（笑）。ここに至るまでに相当な条件を積まなければ（笑）。それぞれの事情でそれぞれが必要で出会ったんだと思いますが、今はまだなぜ出会ったか分かりません。
遥さんが涙流してるところを見ると、ここはもう経験しただろうからもう良いんだろうな、と思います。
また必要だと思えば来てください。それはここ（胸をトントン）に従って。必要だと思えば、明日でも明後日でも、来年でも来世でも（笑）。頭で考えなくていいです。
以上です。有難うございました。

セッションの効果は、身体がどの順番で治すのかは僕には分かりません。望み通りの順番で治ると良いなと思います。

以上、逐語録（一部省略）。

【施術後】
★physical
・少し肩が回りやすくなった
・前屈後屈の可動域が広がった
★mental
・涙が流れて、スッキリ整然とした気持ち

『Heartに従う』と言われた意味を歩きながら考える。
まずは晩御飯何が食べたいか、から始めてみようか。電飾の綺麗な小道に惹かれて覗いてみる。食べ物には惹かれず引き返す。何となく中野サンプラザに行きたいと思ったけど手前のイタリアンへ。悩んで決めたマルゲリータはまさかのチーズを切らしていて頼めず。こんな日もあるさ。
帰り道、とても眠い。「たくさん歩いて偉かったね～」とすかさず心の中で自分に労いの言葉を掛ける。

【翌日】
★physical
・起床時の背中～脚の重だるい感覚は減った。全くない訳でもないが、脚は少し自由になったようだ。
・腹部の張り・気持ち悪さはまだある。
★mental
・無意識的に力の入っている自分・調子の悪い自分に対して「えらいね～」 と声掛けできるようになった。しんどい状況を認めやすくなった。

劇的な変化が起きた訳ではないが、施術してもらうために行動してみた甲斐はあったと思う。「他人に聞いてもらえたなぁ」という実感があるのが嬉しいのかもしれない。
今回の発見は、
・身体感覚を研ぎ澄ます→身体の状態をただ観察するということが何か分かった
・自分の身体感覚に対して「辛いね～」「痛いんだね～」と認めてあげることができるようになった
・心がやりたいことに従ってワクワクした経験、ある！
・お腹が張るという状態が分かった
・頭で考えてタスクをこなす生活、という言葉に非常に納得した
・心で経験して涙を流したことは改めて頭で理解しようとしなくて良い
・自分の心が向く方向に豊かに幸せになりたい、心身が自由になりたいと思った

しんろくさん、レポ書くと言って、なかなか書けずにいて申し訳なかったです。これ実は6月初旬の話なんですが、やっと言葉になりました。あらためて施術していただき有難うございました。
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長いですね（笑）。最後まで読んでくださって有難うございました。
少しでも気になった方は、しんろくさんのHPやTwitterを覗いてみてくださいね。
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ではまた。