「ガーデン」の存在感

リリパにて風さんが「ガーデン」の事を
「HEHNで燃え尽きた自分を支えてくれた曲」
と言っていましたが、

私は自分の作品が作者を励ますって一体どういうこと⁉︎とずっと引っかかってました…

(以下半ば妄想の長文ですがお付き合い頂けたら嬉しいです。感想であり、解釈を押し付けるつもりはありません。)

最初私にとって「ガーデン」は「庭→家族」という比喩で刺さり感動しました。
出会って、結婚して、子供ができ、それでもいつか全員この世界にはいなくなるくらい時は流れる。それでも守りたい。自分が生きている限り。という様に
(今まさにそういうライフステージなので…)

でも、風さんが「恋をして」
という単語をストレートに使うかな?と引っかかりはじめ…
リリパでは「HEHNの後、燃え尽きた自分を支えた曲」と仰っていて。

作品が作者を励ますって一体何なんだ…
(そんで自分にはなんで家族愛の歌に聴こえるの⁉︎)

この答えを知りたくてラジオもスペシャも視聴環境を整えたのにほとんど語らず…
ラジオでは「人生の曲」と言われて
「はぁ〜そう聴こえるんですか〜」みたいな、いつものふんわりしたリアクションのみ‼︎泣 【※1】

結局メディア露出が落ち着いても自分の中で腑に落ちる答えは見つからず、ずっとガーデンについて考えていました。

そんな中、自分は観れてないのですがTwitterからNHK music specialのFree Liveの密着で、ガーデンのイントロを歌っていたシーンがあったと知りました。
また、Free Liveといえば、前代未聞の取り組みで風さんもプレッシャーのあまりリハ中に涙する(?)様な場面もあったそうで。(厳密にはマスクで目元を隠す:webの感想を読み漁りました…)
もちろんリハ日が異なる可能性があるのですが、そんな心境の中、本番でやらなかった「ガーデン」のイントロをわざわざ歌っていたと…。

そしてもうひとつ、文部科学大臣新人賞受賞の写真をインスタストーリーでUPしたとき、BGMが今までで1番遠くまで届いたという「きらり」ではなく「ガーデン」だったこと。(この記述もNGでしたらご指摘ください)【※2】から、やっと自分なりの解釈をすることができました。

それは
「もがきながらも自分を信じて音楽と向き合っていく」というメッセージです。

(ガーデンのことを「自分への決意でもあるような感じですね:MUSICA P57」とも仰っているので、私の中ではしっくりきました)

以下それを踏まえて歌詞からの一部考察です。
・私は恋をして→私は(音楽に)恋をして
気になっていた「恋」という単語です。もう自分の曲だけで十分勝負できるのにcoverしてCDにまでしちゃうあたり。完全に恋じゃないかと。
スペシャで今でもコード進行研究中。恋してます。みたいな事仰ってました。

・花は咲いては枯れ
花は「音楽、曲、作品」のこと。生まれては流行り、流行りはいづれ廃れていく

・あなたに心奪われ
自分や他人の音楽に心奪われる。時には自信を無くす事もあるかもしれません

・それでも守り続けたくて私のガーデン
それでも、自分の音楽が生まれる精神的場所(ガーデン)は守っていきたい

・果てるまで
肉体的か精神的か、もう活動できなくなるまで

四季の様に浮き沈みを経て最後
(長くなり過ぎるので…)

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・季節に身を置いて 流れに身を任せ 
なるようになるだけ 受け入れて そのままで

【流行り廃りがあるけど、自分のやれるだけの事をやったらあとは身を任せます】

ラジオで緊張しないの?の質問に対し、やるだけやったら「後は運。天に任せる」という様な事を仰っており【※3】
紅白の直前に「なるようになるだけ」ともツイートしていて【※4】自分の活動を最終的にそのように表現する事がある。

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・流した涙だけ ふりまいた愛だけ 豊かになる庭で 掴んだ手 解き放て 空の果て

流した涙だけ(活動や制作での もがき )
ふりまいた愛だけ(恋してる音楽への愛の分だけ)
豊かになる庭で(成長していく自分の音楽が生まれる精神的な場所)
掴んだ手(花(曲)を完成させ持っている手)
解き放て(世にリリースする)
空の果て(国境すら超えていくイメージ)

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という、風さんの楽曲制作に対する想い、そして自分自身を安心させ、信じるためにも生まれた曲なのではと思います。
また少し話が飛躍しますが、世界最初のアートはアルタミラ洞窟の壁画と言われており、いきなり大きな動物におそわれて、命がけで戦ってやっつけた。目の前で起きたことを絵にかいて再現することで安心したい、恐怖をのりこえたい、パワーがほしいという気持ちから発生したという記事を読んで、これかと腑に落ちました。(諸説ある様ですが、アートの起源として)【※5】

風さんも挫けそうな時、ガーデンを歌うことでFree Liveを乗り越えたのかも。
授賞したけど、これからも苦しい事があるかも。でも、もがきながらも自分は音楽と共に生きていくよと言いたかったのかも。

そう解釈した時、やっとガーデンという曲がHEHN以降の自分を励ましていたという事に頷けました。

HEHNからLASAまでの道のりで、ガーデンと共に完成した花(曲)を集めなからたどり着いたからこそ、今回のジャケットが花束のような色になっている気さえします。
また、その1本1本、つまりアルバムの他の曲(花)もこのガーデン(庭)との歩みから誕生していると思うと、全てがこの曲を支えに生まれているような「壮大さ」に震えます。アレンジもゴスペル調で後半にかけて心の叫びのようなアレンジ。yaffleさんが曲の想いを知ってそうしてるのでは?と妄想してしまいます。(そう思うとまだ24歳なのに覚悟の強さに泣けてくる…)

また、ガーデンはアルバムの中心、11曲中6番目に位置しています。風さんはラジオ等で「折り返し地点」や「B面のはじまり」と言っていましたが、彼は核心を喋りたがらないから「真ん中」という言葉を隠してるような気さえしてきちゃいます…

最終的には聴く人に合わせて大事な物をもがきながらも信じ守っていきたいという歌に聴こえるように作っていると思うのですが、それがやっぱり風さんの素敵な所です。

作品の出発点である自分の感情に客観性を持たせて、いつも聴く人の感情も揺さぶる絶妙なバランスを感じます。

また「自己満足な作品でないことが人の心に響く条件」と大学時代授業で聞きました。

世に作品を出す人の中には「売れたい」という気持ちが少なからずあるものだと思いますが、彼は音楽で社会貢献したいと言っていて驚きました…。
聴く人の毎日が少しでも良くなるようにと。

「売れる」は自己満足ですが、風さんは「愛し愛される」曲を世に届けようとしてるように受け取れます(MUSICAより)

自己満足を感じさせないから全世代、全人種に響くのかもしれません。これぞThis is Fujii kaze !!

加えて「へでもねーよ」や「damn」など人間味も出してくる。そこがズルい。自分だって綺麗な事だけってわけにもいかないよって。
それもみんな一緒だよねって。

もう言葉がありません。尊い…しかも容姿まで恵まれてらっしゃる…‼︎
そんでもって白目むいたり、岡山弁からの英語だったり、変な動きしたり、音楽番組出ずに芸人そんとコントやってみたり!
これが彼の言うバランスを取る行為(MUSICAより)なんでしょうけど、振れ幅凄すぎだし謎の中毒性がある…笑

世界中から彼が愛されるのが自然な事と思えます。本当に面白い方と出会ってしまいました。
角度によって全然違う顔してるんですもん!(実際のお顔も)
これからも応援させてください。
いつかチケット当たるといいなぁ…。

以上、私のガーデンに対する妄想まじりの感想でした。
稚拙な文章にお付き合い頂きありがとうございました。


【※1】3.23 FM802 
【※2】授賞式のブラックスーツの写真で、右下にガーデンの歌詞がタイプで出てた投稿。確か3/30頃UP
【※3】3.23 FM802 
【※4】2021/12/20のツイート
【※5】https://www.honda.co.jp/kids/explore/art/

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