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「なりたい自分」

43歳だ。
夢を持っていた20歳から2倍を生きてしまった。
本気の恋をした24歳から20年近く経とうとしている。
ケアマネ資格を得てから、資格を生かさぬまま15年が経とうとしている。(昔よりケアマネ試験の問題は難しくなっている。問題集を開いて思考が止まる…年齢か?)

「なりたい自分」とはなんだろうか?

介護福祉士として細々と勤務先の力になることしか見えてこない。
双極性障害で精神障害者手帳2級だけど、フルタイムで夜勤もこなす。

時折めまい等の体調不良を起こすので、細々とが私の人生な気がする。

しかし、大きな夢のようなものもあるのかもしれない。

医学の学びだ。


大沢たかお演じる医師と、ミケの変わっていく姿が心を打つ。映画「風に立つライオン」


なかなか難しい単語が多い。hypothalamus 視床下部 とか。

私は進路選びで大きな失敗をしたと思っているのだが、高校卒業後に看護学校に進学できれば良かった…片親である父が、当時統合失調症を発症していたために、それも無理だったかもしれないが、看護師になれたら良かったと思う。
もう叶えるには遅い。

でも学ぶことはできるのだ。

看護師にも医師にもなれないが、学ぶのは自由だ。

43歳の脳は手強い。20代の記憶力には戻れない。

自分の家族を作れなかった43歳は、親も見送り、たった独りで生きている。でも、衣食住、誰かの働きのおかげで生きている。
誰かに助けられて生きている。

なりたかった自分にはなれていない。
それでも生きていく。

今の地域に暮らして3年と少し。この地で奇跡のように良い医療に出会えて、双極性障害をコントロールしながら働くことができている。
少しでも長く、主治医が今の総合病院に居てくれることを祈っている。明るい先生が居なくなってしまったら、患者たちは本当に困ってしまう。

「なりたい自分」は、双極性障害をコントロールし、働き続けられる自分であることだ。




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