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【推#2】約20年前のキャンプの記憶。今も心に鮮明に残る宝物。

鹿児島県大口市菱刈町のキャンプ場。
※今は合併して鹿児島県伊佐市

山と川に囲まれた自然豊かな場所。
当時私たち家族以外は、誰もいないような穴場だった。
最後のスーパーは何キロも先で、静かな場所だった。

幼少期の遠い記憶だけれど、
今でも大自然の中で感じたものは忘れられない。

着いてすぐに川に走る。
岩がごろごろあって、生き物が住みやすそうな川。
遠くの方は深くて泳げる広さ。
透き通って、冷たくて、見たことのない小さな生き物やお魚もいた。
岩の上を歩いて探検したり、魚釣りをしたり。
5月の夜には、蛍がたくさん輝いていた。

キャンプ場の夜。
たくさんの虫たちが動き出していた。
大くて立派なカブトムシとクワガタ。今では信じられないけれど、
広いテントエリア全体に足の踏み場に困るほどたくさんいた。
当時は虫が大好きでたくさん捕まえて遊んでいた。
兄がテントの中に蛍を飛ばせてくれたのは最高のプレゼントだった。

誰もいない広い広いキャンプ場のど真ん中で花火をした。家族みんなで次々と豪快に火をつけた。

私の人生一美味しい記憶。
炭火で焼くお肉。父のこだわりのカレー。インスタントコーヒー。
どこにも負けない最強の味だった。

満点の星空。
キャンプ道具が年々と増えていった。
家族でいつも取り合いになっていた大人も横になれる長い椅子。
横たわって眺める夜空は、満点の星。
流れ星が流れすぎて願い事が追い付かなくて笑いあった。

朝。
朝露で湿ったテント。森の香りが際立つ時間。
早朝の散歩が両親のお気に入りだった。
空気が特に澄んでいておいしかった。

最後に訪れた記憶は、
人が増えてきて、施設も充実していて、
テントでキャンプ場がいっぱいになるほど活気があった。

あれから少しずつ大人になり、家族はキャンプ離れをした。
私は上京して環境も変わり一度も行けていない。
記憶だけは鮮明に残っていて、今でも大好きな自然鑑賞。
東京で変わりになるようなものを探してみたりするほどだ。

あの想い出のキャンプ場に、また必ず会いたい。
今度は家族と思い出話をしよう。しんみりと。

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#キャンプの話をしよう

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