見出し画像

3枚入れられる盆回し!?『夢現の夢魔鏡』をテーマ外で使う方法【遊戯王ライターバトル3on3】

チーム.Exeのあれくです。

今回は遊戯王ブログナビさん主催の企画
遊戯王ライターバトル3on3】(以下、3on3と表記)の記事となります。

1チーム3名が6チームに別れ、各チームにそれぞれランダムに提示された
10枚のカードから、それぞれが1枚ずつ選び、そのカードをメインにした記事をなんでもいいから書く、という企画です。

今回は私がチームとしても、イベントとしてもトリということで、チームメンバーの記事では無かった、チーム紹介や、企画で使った戦略・会話ログなどのエピソードも書いています。
カード内容だけ読みたい人は目次の【本編】の項から閲覧してください。
結構ガッツリ書いてあるので。

メンバー紹介

画像14

チームリーダー:.Exeさん

書いた記事はこちら

食料大臣:カイマンさん

書いた記事はこちら

戦術担当:あれく

そしてマンソン!

画像1

この4人で優勝を目指しています。

画像13

戦略要素

3on3で戦略らしい戦略を実行できるポイントは少なく、「チームであることをどう活かすか」も各チームに委ねられています。

そんな中で戦略性を取れたのが
・掲載スケジュール
・掲載順序(チーム内での)
・担当カード
・記事内容

この4つです。

掲載スケジュール戦略

3on3では掲載するスケジュールを①~⑥から選択できました。(被ったら抽選)

画像3

1日~9日の内、3日毎に掲載されますが、それぞれで「日時」「曜日」「時間帯」に差があります。ここが大きな戦略ポイントです。

それについて話し合った、チーム.Exeでの会話ログがこちら

あれく2021/02/06
掲載スケジュールについての戦略です
第1希望は⑥がいいと思います。
理由が2点
・平日は夜のが閲覧されやすい(勤務の関係)
・土日は平日よりも、昼に閲覧する可能性が高い

これらを考慮すると、平日の昼に2枠取られる①~③よりも④~⑥の方が
閲覧されやすい傾向があり2回目が土曜日である⑥は、④・⑤よりも
閲覧されやすいはずです

.Exe2021/02/06
自分もあれくさんと同意見です!

カイマン2021/02/06
こちらも問題ないです

あれく2021/02/06
被ることも有り得るので、希望順で並べると
⑥>⑤>④>②>③>① ですかね
問題無さそうならこの希望順で提出しますが、どうでしょうか?

.Exe2021/02/06
①を④の前か後に持ってきた方がいいかなと思います
平日夜&日曜の日中なのでアクセス取れると思います

あれく2021/02/06
なるほど、そのほうが良さそうですね
では⑥>⑤>①で提出しましょう

.Exe2021/02/06
はい.⑥>⑤>①>④>②>③でいいと思います

当然の話ですが、社会人でも学生でも、日中はそれぞれの役割を全うしています。ご時世柄、それが顕著になりにくくなったのは事実ですが。

それでもやはり、平日は夜しか自由時間がない。という人は少なからずおり、その人たちの1票が勝敗を分かつこともあり得ます。

そういったことを考慮したのが今回の戦略で、実際の各チームでのスケジュール希望の結果がこちら

画像4

めっちゃ①(1日昼 4日夜 7日昼)に集中した。

考えられる理由としては
・第1希望が通らなかった場合の保険で提出した
・早く掲載されることをアドバンテージと考えた

辺りでしょうか。実際、集計期限のあるイベントで、2日間のズレは閲覧数だけで考えれば明らかに不利ですからね。

その分、一瞬の盛り上がりで一気に稼ぐ。というのが今回の⑥の戦略です。

掲載順戦略

チームで、誰をどの順番に配置するかも、戦略として考慮すべきポイントです。

3名のチームなので6パターンがありますが、チーム分けはフォロワー数の大・中・小のグループからそれぞれ1名ずつ選出されるシステムです。

これはある程度、個人のTwitter上での人気(?)によっては結果に関わってきますが、今回はあまり深く考えず、自分たちの意見を優先し、自分たちがやりやすい順番で行うことで、宣伝力ではなく、記事のクオリティ上昇を狙いました。

チョイスカードと担当戦略

チーム.Exeに提示された10枚がこちら

画像2

今回、他のチームのチョイスも含めて、唯一の禁止カード「ホープゼアル」を引けたのは、独自性という観点でアドバンテージです。(リンクスで「ネオスフュージョン」がリミットだったかも?)

これを使わない手は無いと考え、実際にチョイスしたのが

あれく:夢現の夢魔鏡
カイマンさん:SNo.0 ホープゼアル
.Exeさん:終焉の王 デミス

ちなみに全体でのチョイスカードがこちら

画像8

汎用、というよりは専用だったり構築を考えないと強く使えないカードが多いですね。癖は強いほど味が出るので多く書けますが、その分しっかりとした分析が必要になるのでライターの腕の見せ所といった感じでしょうか。

チョイスに関する会話ログ

あれく2021/02/08
カード選定をしたいと思うのですが、今のところ希望はありますか?
戦略的な目線で言えば、唯一の現役禁止カード(ゼアル)は他チームと差別化しやすい点があるので、内容にもしやすいかと思います

カイマン2021/02/09
自分は今の所「ホープゼアル」「デミス」「夢魔鏡」「ボーン・テンプル・ブロック」ですかね

あれく2021/02/09
なるほど 私は魔法2種で悩んでいます

カイマン2021/02/09
後は「共鳴虫」も良いかなーと

あれく2021/02/09
とりあえずExeさんの希望を確認次第決めていきましょう

.Exe2021/02/09
すいません.遅れました.
自分は「デミス」,「クロスアタック」です

あれく2021/02/10
色々と考えましたが
カイマンさん:ホープゼアル
Exeさん:デミス
あれく:夢現の夢魔境
で行きたいと思うのですがいかがでしょうか

.Exe2021/02/10
他の方々が構わなかったら自分はそれでお願いしたいです

カイマン2021/02/10
私もそれでいいですよ

効果がー関連性がーって話はしていません。

というのも、掲載順と同様に、自分がある程度「書きたいな、書いてもいいな。」と思うカードでないとモチベーションにならないですし、それは記事のクオリティにも直結するので、下手にそういった関係性で勝負しても良い結果につながらないだろう。という判断です。

選択肢の中から私が選定したのに理由はありません。私も含めて最初から複数希望を出していたので、変に遠慮したりで書き始めるのが遅れる方がまずいだろう。くらいです。

仮に関係性を考慮するならエクシーズ3種ですかね。主人公・ライバル(AⅤ版カイト)・ヒロインのカードで、どれも一級品の性能ですし。

記事内容

最後の戦略ポイントが記事の内容です。同時に、一番チームワークを発揮できるポイントだとも思います。

3on3ではチョイスしたカードがメインであれば記事の内容に制約がありません。それはつまり、ライター側の得意を押し出した方が、元々の需要を満たせるので、結果に繋がりやすい。というのは明白です。

しかし、先述してきた掲載順や書くカードは、変えても変えなくてもその吉凶は不透明なままです。ではどうすれば元々の需要に他の需要を上乗せできるのか?それがチームメンバーの存在です。

記事の内容・方向性は、掲載前・記事の完成前でもお互いに見せあうことが出来、アドバイスし合える部分です。赤ペン先生ってやつですね。先にチェックをしてもらうことで、人に見てもらうことを意識し、推敲が捗るでしょう。

これに関してはチーム.Exe全員の共通認識だったようで、2/25以降から数回見せあい、それぞれからアドバイスを貰い、推敲できた。という点で団結できたのは、私個人として、このイベントが団体である意義を見出せたと思っています。

今回は各自の都合上できませんでしたが、チーム全員が「チョイスしたカードでデッキを組み、メンバーとデュエルしてみた!」といった内容も、チームだからこそできるので、面白いと思います。

【本編】

さて、大変長い前置きが終わりまして、いよいよ本編です。

今回は『夢現の夢魔鏡』をテーマ外で使用する方法について書こうと思います。デッキサンプルも付けておくので、参考程度にどうぞ。まずはカード効果から見ていきましょう。

画像5

カード効果

夢現の夢魔鏡 (ゆめうつつ の ゆめまきょう)

収録:WORLD PREMIERE PACK 2020(トゥーンカオソルのやつ)
カテゴリ:夢魔鏡 (TCGテーマ名:Dream Mirror)

通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:「聖光の夢魔鏡」「闇黒の夢魔鏡」をそれぞれ1枚ずつ手札・デッキから選び、その内の1枚を自分のフィールドゾーンに、もう1枚を相手のフィールドゾーンにそれぞれ表側表示で置く。

カテゴリカードとなった、通常罠版の『盆回し』のような効果です。対象となる2種のフィールド魔法がこちら

画像6

聖光の夢魔鏡 (せいこう の ゆめまきょう)
フィールド魔法
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに光属性の「夢魔鏡」モンスターが存在する限り、
自分フィールドの「夢魔鏡」モンスターの内、レベルが一番高いモンスター以外の「夢魔鏡」モンスターは、攻撃対象にならず、相手の効果の対象にもならない。
②:自分・相手のエンドフェイズに、自分のフィールドゾーンのこのカードを除外して発動できる。
手札・デッキから「闇黒の夢魔鏡」1枚を発動する。
闇黒の夢魔鏡 (あんこく の ゆめまきょう)
フィールド魔法
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに闇属性の「夢魔鏡」モンスターが存在する限り、
相手がモンスターの特殊召喚に成功する度に、相手に300ダメージを与える。
②:自分・相手のエンドフェイズに、自分のフィールドゾーンのこのカードを除外して発動できる。
手札・デッキから「聖光の夢魔鏡」1枚を発動する。

互いを入れ替えることができる珍しいフィールド魔法ですが、10期発売のカードとしては、控えめな効果となっています。(元々がTCG先行発売のテーマな為)

②がそれぞれ発動できるため、聖光②⇒闇黒発動⇒闇黒②⇒聖光発動が(逆順でも)可能となっています。貼っていたフィールドに戻せるので、デッキ圧縮手段としては中々優秀ですね。

このカードの役割

フィールド魔法2種は先述した通り、10期としてはカードパワーが低めに設定されています。そのため、通常のテーマのように手札から発動してもデッキ圧縮程度にしかならないのが現実です。

それを改善してくれるのが、この『夢現の夢魔鏡』です。

手札・デッキにフィールド魔法が残っていれば、フリーチェーンで発動でき、自分に有利な方を貼ることで防御(聖光)や行動阻害(闇黒)が狙える。というデザインカードです。

これに加え、『盆回し』同様に相手のフィールド魔法を除去できる。というのも大きなポイントです。お互いのフィールドに貼られるので、既存のフィールド魔法は全て墓地へ送ることができます。

更に「表側表示で置く」というテキストからわかるように、「発動ではない」ので、魔法カードの発動ができない場合や『クローザー・フォレスト』のようにフィールド魔法自体の封印に対しても問題なく処理を行えるのも強味でしょう。フィールド魔法の②は「発動する」ですからね。

また、夢魔鏡カードの中には2種のフィールド魔法があることで追加効果を得られるカードもあり、これらを組み合わせることでボードアドバンテージに繋がります。

シナジーを考える

それではいよいよ本題であるテーマ外について考え始めましょう。

そもそも、『夢現の夢魔鏡』を発動し、フィールド魔法をそれぞれに置くことで【夢魔鏡】以外のカードに対し、どんなうま味を得られるでしょうか?

①召喚・特殊召喚条件のクリア
Sin】・【地縛神】などの条件を満たせる。

②効果発動条件のクリア
ライトレイ ダイダロス』・『妖精竜 エンシェント』などの条件を満たせる。(妖精竜のドロー効果は『発動』なので不可。破壊効果を指す。)

③フィールドのカード総数の変更
居合いドロー』・『邪神イレイザー』・『召喚獣プルガトリオ』など、相手のフィールドの数を参照する効果、『拮抗勝負』・『裁きの天秤』など、自分と相手フィールドの数を比べる効果の補助。

実際にはもっとありますが、②・③がユニークな使い方として考えられそうですね。

ドーハスーラとゴルゴンダ

フィールド魔法というだけでこの2体の存在価値がグッと上がります。

ドーハスーラはお互いのスタンバイに、ゴルゴンダは起動効果でフィールド魔法があると自己蘇生できます。(ゴルゴンダは離れる時除外付き)

2体とも☆8のためランク8を組むことができ、X素材になってしまえばゴルゴンダを再利用できるのも非常に強力。

ドーハスーラはスタンバイのため、望んだタイミングで蘇生することは難しいですが、『夢現の夢魔鏡』であれば、フリーチェーンであることを活かし、ある程度、蘇生タイミングを自分でコントロールできます。

また、相手のデッキにフィールド魔法・セルフブレイク手段が入っていなければ、こちらのフィールド魔法を除去しても相手のフィールドゾーンに『夢現の夢魔鏡』で送り付けたカードが残り続けるので、無限に蘇生でき、相手からすればたまったものではないでしょう。

なお、天敵は『黄金卿エルドリッチ』です。②の回収効果のコストにされてしまいます。

画像12

デメリット

魅力的な部分の説明をしましたが、当然ながらデメリットとなる部分も存在します。

①デッキの枠を食う
当たり前ですが、『夢現の夢魔鏡』の発動には、夢現・聖光・闇黒の3枚を要求されます。安定して夢現を発動させるために枚数を増やすなども必要でしょう。

②最小出張の不可
①と似ていますが、この3種を出張セットとして使用するなら『メタバース』や『盆回し』など、制限カードで十分です。そもそも、出てくるフィールド魔法は夢魔鏡モンスターがいなければ何の効果もありません。そのため、最低でも4枚(聖光なら5枚)のカードが必要となり、出張させるには費用対効果が釣り合っていないと言えるでしょう。

③テーマ外でも使えるようにデザインされていない
【夢魔鏡】というテーマ自体が他のテーマと主体的にシナジーしません。『闇黒の魔王ディアボロス』など、相性の良いカードは、【夢魔鏡】でなくても相性が良い。というのがほとんどです。良くも悪くも自テーマで完結しているんですね。

サンプルデッキ

今回サンプルとして、組んだデッキがこちら

画像7

シナジーの部分で述べた、ディアボロス・ドーハスーラ・居合ドローなどを搭載した、闇寄りのカオスで整えました。

―――………これはテーマ外と言えるのか?

とても疑問です。私の中の定義だと【1テーマにつき10枚程度が2~3ある】がテーマ外認定なのですが、枚数を抑えると何も出来なさそう。になるので厳しいんですよね。

ともあれ、これくらいがいいだろう。で組んだので、どういうことができるのか書いていきます。

キルプランは『夢現の夢魔鏡』が活きる『カオス・ダイダロス』の効果で2除外しつつ、【夢魔鏡】モンスターのリリース効果で『闇黒の魔王ディアボロス』、リリース効果を使うにはフィールド魔法があるのが条件のため『死霊王 ドーハスーラ』がそれぞれ蘇生でき、バトルフェイズに発動すれば『デコード・トーカー・エクステンド』の連続攻撃。

墓地リソースを素早く溜める『エターナル・カオス』など、『夢現の夢魔鏡』と相性の良いカードが軒並み通常罠だったので『トラップトリック』も欠かせません。

モンスターの出力が弱いのはフィールド魔法数を参照する『漆黒の薔薇の開華』でカバー。『捕食植物ヴェルテ・アナコンダ』にリンクして繋げ、闇黒が発動していれば墓地素材にできる夢魔鏡の融合で盤面を作ります。

融合した後に狙われる『捕食植物ヴェルテ・アナコンダ』を②で守れるのも忘れてはいけません。帰還した後はアナコンダを素材に『アクセスコード・トーカー』に繋げ、アナコンダで融合した『夢魔鏡の天魔-ネイロス』と共に一気に勝負を決めにいきましょう。

が……駄目っ……!!

画像10

画像10


画像11

そうです。「融合」でも「フュージョン」でもないんです。よってアナコンダでの融合は不可!オイオイオイ、強そうなムーブ壊れたわ。

サンプルデッキなので強さは保証しません。とか書いてましたが実際にデュエルしてみると、こうして粗というか欠陥が見つけるのもデッキビルドの楽しさですね。精進します。

ただある程度は「こういうことができるんだな」という、本題であるテーマ外との相性を考慮し、それを活かす方法と方向性を示すためのレシピ。を示せたつもりです。自分の中だとピッタリハマったピースだっただけに非常に残念ですが…。

まとめ

ではそろそろまとめましょう。『夢現の夢魔鏡』の効果自体は非常に強力です。やっていること自体は制限カードである『盆回し』に近いです。

『盆回し』と違うのはテーマカードであるが故に、専用性が高くなっていること。これにより、テーマ外で使用するには出張のような使用方法は適さず、ある程度はテーマ内での動きを考慮した構築の方が、デッキとして完成度が高くなるでしょう。

また、『盆回し』で発動したいフィールド魔法をセットするように、聖光・闇黒を欲しいフィールド魔法とするために、【夢魔鏡】モンスターがいなければならないのも、構築の幅を狭める理由になっています。

総合すると「テーマ外での構築難易度は高い分、ハイリスク/ハイリターンなカード」と言えるでしょう。博打かな?

それではここまで読んでいただきありがとうございました。
お手数ですがブログナビに戻っていいねを押してからチームメンバーの記事にもいいねを押してページを閉じていただければ幸いです。

また、本記事をもって【遊戯王ライターバトル3on3】の全記事の発表が終了となります。9日間、ライターの皆様お疲れさまでした。集計結果が楽しみですね。

おわり


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?