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しないことを決めたいから読み始めた本を読まないことに決めた

しないことリストをね、作りたいんですよ。
もう少し、こう、手放すものを吟味したいというか。
それで、参考になりそうかなあというタイトルの書籍をKindleで購入して読み始めました。
著者の方が考える、必要のないことやしないことなんかを色々書き連ねている内容です。

そこで、余りにも吃驚してしまい私には受け入れ難い内容であったために、その本を読まないことにきめた。というのがオチです。
(オチを先に言うスタイル)

では、どうぞ。

その書籍の中で、約束は敢えて守らないというようなトピックがありました。
ルールや約束を敢えて破ることが楽しい?みたいな内容で、だから約束やルールを守ることをしない、みたいなことが書いてあるんだと思います。

思います、というのは途中で読むのをやめたので結論は分かりません。
ルールや約束を敢えて破るのがどう楽しいのかは、最後まで読んでいないのでその是非が分かりません。
余りのことに、その書籍は勿論のこと、その章も最後まで読むことが出来ませんでした。

学生時代に授業をサボって何かするのが楽しかった、ということが書いてあって、私はイマイチそういう経験がないので分かりませんが、例えば小学生の時に定められた通学路を破って知らない路地裏を歩いて帰るのは冒険みたいでワクワクしたことを覚えているので、そういうことの延長なのかなと思えば、まあ、分からなくもないです。
なにが吃驚したかと言うとその著者は、ライブとかのイベントのチケットを買って敢えて行かないということをするそうです。
誰にも迷惑がかからないし、チケット代以上に楽しいとのこと。

……

……

……

はい???????

え、ごめんごめん。
良く分かんない。
ん????なんて?????

ちょっと吃驚して胸糞悪すぎて本当に気持ち悪くなって吐き気がしました。
すぐにKindleの端末からその書籍を削除しました。
なので、それより先になにか真意が書かれていたのかもしれませんが、残念ながら私は読めていません。
私はこの書籍のタイトルや著者を書きませんし、何ならもう覚えてないんですけどもしこの情報だけでどの書籍か分かった方や読んだよという方で、これはこういう意味で書いてあったよと教えてくださる方がいたらコメントまたはtwitterにてご連絡いただけましたら幸いです。

なにかの映画で、実名のお笑いコンビ名を出したうえでライブのチケット買ってあったのに行かなかったことを思い出深い?よき思い出?みたいに語り合う恋人みたいなシーンがあって、私は理解不能だったんですが、もしかして世間一般の大多数はそういう感じなんです?????
チケット代払ってるんだからいいじゃん、って思ってる??????

……

……

……

んなわけあるかい!!!!!!

私は、お笑い・じゃにーず・バンドあれこれ・そして宝塚にハマって色々とチケットを購入して会場へ足を運んでいます。
学生時代は学祭ライブに携わり、自分で主催のライブイベントを行ったこともあり、現在はごくごく端っこながら一応音楽業界で糊口を凌いでいます。
その立場から、何故「んなわけあるかい!」となるのかを書いていきたいと思います。

1.ソールドしているライブだったら…
まず思いつくのが、そのライブやイベントのチケットがソールドしていた場合、チケットを買いたくても買えなくて行きたくても行けない人が存在していたことになります。
それなのに、チケットを買って敢えて行かないなんて遊びをするくらいなら行きたい人にそのチケットを譲ってあげれば良いと思うんですよ。

2.ドリンク代の問題
ライブハウスなどで多いのが、チケット代と別で1ドリンク代を受付・入口で支払うシステム。
チケットを購入していても会場へ行かなければこのドリンク代は会場の収入にはなりません。
そして、このドリンク代の収入はばかになりません。

3.空席問題
着席形式のライブ・イベントなどであれば空席は意外とステージから目に入るものです。
出演者は勿論ですが、会場内のスタッフも空席を目にします。
そのような状況だからと言って手を抜いていいということではありませんが、出演者やスタッフの心情を慮ると、止むに止まれぬ事情があるならまだしもわざと空席を作る、ましてやそれを楽しむなんて私には余りにも非人道的に思われます。
オールスタンディングのライブならひとりくらい行かない人がいても別に…と思うかもしれませんが、会場側ではきちんと収支を確認しますのでチケットを購入していたのに未来場だった人数というのは把握出来ます。
2020年以降のご時世では、多少致し方ないにしてもわざわざチケットを買っておいて行かない、ましてや(ry

世の中には本当に、客入りの良くないライブやイベントというのは確かに存在します。
私は客が自分ひとりというライブに行ったことがあって、まじで私以外出演者と会場のスタッフさんという状況も経験しています。
そういう場合では、足を運べなくてもチケットを買うことで売上に貢献出来るという考え方も出来るかもしれません。
でも、どう考えたってチケットを買って会場に足を運ぶ方がいいと思います。
自分ひとりくらい…と開き直ったり罪悪感を感じないのであればそれも信じられませんし、それを楽しむなんて、更にわざわざ書籍に書くということが本当に信じられません。

だいたい、実際に会場に足を運んで楽しむことこそチケット代以上に楽しむことなんだと思います。
敢えて行かないことがチケット代以上に楽しいって、どういうことなのか全く理解出来ません。

拒否反応がすごすぎて、著者の主張を最後まで受け取ることすら出来ませんでしたが、チケット代が千円とかって記述をチラっと目にした気がするので著者が想定している「ライブなどのイベント」というのが私が思い浮かべているものと相違している可能性はあります。

しかし、自分でイベントも主催したことがある立場からするとチケットが売れさえすればいいというものではありません。
やはり、チケットを買って実際に会場に足を運んで楽しんで貰うことが一番なわけです。
売上が全くないよりは当日来なくてもチケットを買ってくれる人がいる方がいいのかもしれませんが、それを楽しいなどと言って書籍で多くの人に主張するという行為が全く理解出来ません。
自分のイベントのチケットが沢山売れて、売上としては黒字になったとしても当日は全然人が来なかったなんてとてもじゃないけれど成功とは言い難く、事情があってやむなくであればまだしも敢えて行かないことを楽しむなんてことをされたら、ちょっと私は立ち直れないかもしれません。

もし、この書籍の著者のようにチケットを買って敢えて行かないことを楽しんでいるという方がいらっしゃったら、それはどういう考えでどういう楽しみなのかを是非教えてください。
もし良ければ、上記の私の考えについてを踏まえてもその楽しみは継続するものなのかを知りたいです。

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