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華Doll*について

先日、2周年を迎えた華Doll*。今まで書こうか迷っていたけれど、自分の整理のために書くことにしました。
皆さんのお力あってこそのこの記事です。
遡ってみて考えたかったので、公式Twitterから考えていきたいと思います。

(追記)
2021.07.06 誤字脱字修正、文章修正

華Doll*が始動するまで

これは、華Doll*とAnthosの公式Twitterが動き出したときから、始動するまでの話。時期的には2019年3月7日~2019年3月14日までの約1週間という短い期間。

Are you a thinking reed?

これは、最初から現在も公式さんから問われ続けている言葉で、最初の投稿。知っている方はおなじみの「あなたは考える葦ですか?」という言葉。
これはパスカルの有名な言葉「人間は考える葦である」からインスパイアしたものであると考えられる。
では、この元になった文章はどのようにしてできたのか。
パスカルは、フランスの17世紀の思想家であり数学者で、パスカルの著書『パンセ』にある言葉。

人間は一本の葦にすぎない。自然の中でもっとも弱いものである。だが、それは考える葦である。これを押しつぶすには、全宇宙が武装する必要はない。一吹きの蒸気、一滴の水だけで、殺すには十分である。だが、たとえ宇宙が押しつぶそうと、人間は彼を殺すものよりも尊いだろう。なぜなら人間は自分が死ぬこと、宇宙が自分よりもまさっていることを知っているからである。宇宙は何も知らない。 だから、われわれの尊厳のすべては考えることにある。われわれが立ち上がらねばならないのはまさにそこからであって、われわれが満たすことのできない時間や空間からではない。だから、よく考えるようにつとめようではないか。そこに道徳の原理がある。

ブレーズ・パスカル『パンセ』(戸口民也訳)

この言葉から、考える葦は人間のたとえであることが分かる。意味は、人間は自然の中で最も弱い1本の葦みたいなものだが、それは考えるという能力を持った存在であるということを表している。
では「葦」という言葉をパスカルが持ってきたのはなぜか。
それは、パスカルがキリスト教を信仰していたことが挙げられる。キリスト教徒が使用している教典、聖書のイザヤ書42章3節に「葦」が出てくる。

『傷ついた葦を折ることなく、暗くなっていく灯芯を消すことなく、裁きを導き出して、確かなものとする』

イザヤ書42章3節

この文章で「葦」という言葉は、人間に例えられており、「傷ついた葦を折ると枯れてしまうように、人間も同じように扱うと死んでしまう。」という教えである。この後は「このような人間のことも神は見捨てないで見守ってくださる。」と神の偉大さということを教えられるのである。パスカルはキリスト教を信仰していたことからイザヤ書にたどり着くのは想像に難くない。

パスカルの話はここまでにして。
では、華Doll*プロジェクトでは、これをテーマにしているのはなぜか。
華Doll*プロジェクトは私たちに、人間はちっぽけな存在であるが、考えて彼らの真実にたどり着いてほしいのだろう。

コンセプトトレーラーの花

これは華Doll*のロゴの最後のマーク ”*” のモデルであり、トレーラーにたびたび出現する花はイシモチソウソウだそう。
ここでイシモチソウについて。

イシモチソウ(別名:スナモチソウ)
咲く時期:5~6月頃
原産地:日本、ヒマラヤ、オーストラリア
色:白
花言葉:欺く

引用:花言葉ラボ

イシモチソウの花言葉が「欺く」ということで、華Doll*が私たちに対して欺くことがあるのか。
欺くとしたらどのようにして私たちを欺くのか。
現時点で分からないことが多すぎるけど、欺くときが来るのかもしれない。あまり不穏でないといいと思いつつ、これまでのを見てると簡単にはいかないのが華Doll*。
今後、どうなっていくのか…?


華人形プロジェクト

初めて華Doll*プロジェクトを”華人形”と表した投稿。
この投稿で出てくるのは華Doll*プロジェクトのマークとレオナルド・ダ・ヴィンチのウィトルウィウスの医療のシンボル。
これは『ウィトルウィウス的人体図』と言われるもの。
デッサンは、円と正方形の中に男性の裸体が描かれているもので、ウィトルウィウスというのは古代ローマ時代の建築家だそうだ。
具体的にどんな人かは分からなかったが、アウグストゥスに仕えていたことのみ確認できた。
ウィトルウィウス的人体図は、黄金比で描かれている。
華人形プロジェクトは、「芸術」「医療」の融合であることが書かれている一方で、ウィトルウィウス的人体図はルネサンス期の「芸術」と「科学」の融和を示しているとされている。
「芸術」「科学」(華人形プロジェクトでは「医療」)との融合が可能であること、つまり「芸術」「医療」の融合を行うことで、ウィトルウィウス的人体図で言う黄金比の完璧な比率ができると考えることができるのではないか。
あと、ここで「華Doll*」ではなく「華人形」としているのか。
「華人形」と示すことで彼らが「人形である」ことを暗に示しているのではないか。

317

これはすでに公式から意味が言われている言葉。
この続きの投稿にはこう書かれている。

317
それは見る角度を変えると、新たな意味が生まれる

引用:2019/03/22 公式Twitter

317を上下逆さまにして読むと”LIE”と読むことができる。
見る角度を変えることで新たな視点が見えるようになるということであろう。

公式からの英文

Anthosがプレデビューする前、最後の投稿に書かれていたのは英文だった。

You gods, will give us. Some faults to make us men.

これはシェイクスピアの名言である「神は、我々を人間にするために、何らかの欠点を与える」の引用である。
この言葉が出てくるのは、シェイクスピアの作品、『アントニーとクレオパトラ』である。
舞台は紀元前40年から30年までの10年間のローマとエジプトが舞台。古代ローマを題材にした、恋に身を滅ぼすアントニウスとクレオパトラを描いた作品。
人間であるためには完璧であるべきではないということを示しているのだとすれば、完璧なアイドルを目指している華Doll*プロジェクトは、何を目指しているのだろうか。
アイドルになるためには、人間としてではなく、人形としているべきなのか、問われている気がする。
しかし、ここで疑問が湧いてくる。
「完璧」とは何か。何をもって「完璧」とするのか。
「完璧」という言葉は、欠けているものがないと捉えるが、「完璧」とするのは人間の主観が入るのではないかと考える。
では、天霧プロダクション及び華Doll*プロジェクトは何を目指しているのか。どこまで行けば「完璧」とされるのか。
今後の動向を確認したい。

最後に

ここまで公式Twitterの始動からAnthosがプレデビューするまでの1週間を見てきたが、ここまででも膨大な量の考察がありましたね。
ここからは実際にAnthosが始動することになるため、さらに考えること、伏線が膨大になることは目に見えているし、これを書いている時点で、2年が経っていることから、明らかです。
少しずつ自分の考えなりを書いていこうと思います。
ここまで読んでもらえたことに感謝を申し上げます。
また、どこかでお会いできたら嬉しいです。

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