【読書記録】おこぼれ姫と円卓の騎士

読み終わって感じたことを忘れたくないから〈解説〉は存在するのだと思う。

おこぼれ姫と円卓の騎士という全18巻の小説を読み終えた。
物語がどういう結末になるのか知りたくて夜な夜な読み耽っていたのに、いざ読み終えてしまうと「まだまだ見ていたい」という寂しい思いがつきまとう。

この話を読み始めたのは「おこぼれ姫」という言葉に惹かれたからだ。姫なのにおこぼれ、どういうことなのかそりゃあ気になる。その程度の気持ちで読み始めたのに、終わりに近づくにつれいろんなことを学んだ。

オンライン秘書の私に必要なもの。属して特別になりたいこと。もう夢は叶っていたこと。

物語は、主人公レティーツィアが王に即位するまでに、騎士いわゆる側近みたいな存在を0から12人集める話だ。
12人の騎士にはそれぞれ役割があって、1番は12人のリーダー。騎士としてレティを守ることもするし、レティと同じ考え方を共有できるようにする。他の12人もレティの影武者みたいな感じだが、外交に長けた者や、軍師として長けた者もいる。

レティとレティの騎士第1席・デュークの関係を見ていて、「オンライン秘書はこうでないといけないのかもしれない」と感じた。
クライアンが求めている未来、考えていることを、デューク並みに理解して仕事をしないといけない、と。

属して特別になりたいことは、レティと騎士たちの関係を見ていて、フリーランスになりたいと思っているけど、本当はどこかに属して「あなたの代わりはいないよ」そんな人間になりたいんだと思った。
今は目的が一緒だから一時的に手を組みましょう。本業も含めて、そうゆう環境にいる感じがする。どうゆう道かはわからないけど「この人に尽くしたい」そんな風な熱い想いを抱えて、何かに属したい。

私は生まれ変わったら空になりたいと思っていた。だけど、小説を読むのって、空から小説の世界を覗いている感じがした。
今までたくさん読んできて初めて感じた感覚だったけど、そう言われたら小説の中毒性が高いのもわかる気がするなーて。
だって、上から覗いているだけだからラク。もちろん主人公に同情するし、一緒に成長していく感じもあるけど、がんばっているのは紙の中の主人公。どんな描写があったって、私が動くわけではないから疲れない。だけど、経験値だけ増えた気がする。だから超ラク。現実世界に戻りたくない。プレーヤになりたくないそう思っちゃう。だから続きが読みたい。

あとはレティとデュークの行く末を見て、環境て大事だと改めて思った。どこにいるかで人生が変わるくらい。
小説なんて言ってみれば空想。だけど、こんだけいろんなことに気づけるから、やっぱり読むのはやめられない。小冊子の話を読むにはどうしたらいいかで頭はいっぱいだけど、徹夜して睡魔がやばいので寝ます。


てか、暗いところでも電気つけずに読める電子書籍まじすごい。


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