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存在してるだけで許される瞬間

「べっぴんさん」と言ってくれる人がいる。

ノーメイクで、髪も服も適当で、スタイルはよくない。顔面なんてほめられたこと人生で1度もない。唯一ほめられるのは女性にしては高い身長だけ。

そんな人間に親族以外の人間が「べっぴんさん」と持ち上げてくれる。すごい世界だ。

うちの職場は外部の人の出入りもあってその中の1人、文句ばっかのへんくつおじさん。その人が毎回「おっ、○○ちゃん。今日もぺっぴんさんやね。」と持ち上げてくれるのだ。
(おじさんってのがわたしらしい。)

ひいきした覚えもないし、いつから認知されとったのかわからんくらい謎なんだけど、ほめられるのは嬉しい。

あまりにも毎回言ってくれるから「このおじさんにとって、わたしに会えることはラッキーなのかもしれん」と思ったらわたしが幸せになれる。
いや、実際はどうなのか知らんけど。

「画面越しに推しを見て幸せになる感じをおじさんはわたしに感じてくれてるのかしれん」と思うと、存在してるだけで許される感じがしてとてもありがたいなと感じる。

救われてるのは実はわたしのほうなんだよ。
おじさん今日もありがとう。

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