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黙祷-1

8月6日 8時15分。

私達が忘れてはいけない大事な一日。

学生の頃、「戦争について」の教育はもちろんありましたし、図書館へ行けば「はだしのゲン」を始め、戦争についての文献などはいつでも閲覧出来たものです。そして8月はテレビで「火垂るの墓」が必ず放映されていました。

どの作品もあまりにも凄惨な内容で、読んでいる途中で恐怖を覚えたり、気分が悪くなったり、ご飯が喉を通らなくなったり。お風呂に入るのも怖くて、トイレも我慢した記憶があります。観た・読んだだけで恐怖と心がえぐられる様な強い痛みでした。

小学生の頃、学校の企画で、はだしのゲンの作者・中沢啓二さんの絵本 「クロがいた夏」の映画版を観ました。ラストのシーンが今でも脳裏に焼き付いて離れません。大好きな家族・友人・恋人・街。そして動物達。全ての命を一瞬で奪って行く。それが戦争なんだ。と、激しい痛みを教えてくれた印象深い作品の一つです。

映像や文章を通してでしか戦争を知らない私。実際に経験された方はどれ程に痛かったのか。辛かったのか。苦しかったのか。なんて言葉では言い尽くせない。情けないですが、表現する言葉が出てこない。

私は職業柄、戦火をくぐり抜けて生きて来た方と接する機会が多いです。 たとえ認知症になってしまわれても、ニュースで戦争の話題が出ると、いつもは可愛らしいご利用者様の表情が一変し、とても厳しい表情で仰った一言。

『戦争だけはやっちゃいけない』

私は「そうですね…。」としか返せませんでした。何と申し上げて良いのか、言葉が出てこなかったのです。介護士として非常に恥ずかしい事だと思いますが、本当に何も言えなかった。お辛かったでしょうね。なんて、この時は軽々しい言葉としか思えてならなかったのです。

私達が戦争を知らずに済んでいる事はとても幸せな事です。そしてそれは、あまりにも惨たらしい犠牲の上に成り立っていると言う事を忘れてはいけない。

黙祷。戦争の無い世界を。

8月は黙祷と題して、戦争の事を書かせて頂こうかと思っています。

駄文の表現で申し訳ございませんが、よければお付き合い下さいますと幸いです。

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