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カオス極まる欲望と友情の人間ドラマ『逃走中 ~ハンターと強欲の王~』ネタバレ感想

ネトフリ逃走中第2弾にジョイマンの2人が参戦する未来が見えました。たぶん外れる確率95%。そもそも第2弾今年中に発表あるかな。


【今回の逃走者(19名)】
EXILE NAOTO(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS)〈2〉
大橋未歩
岡野陽一〈2〉
笠井信輔
春日俊彰(オードリー)〈5〉
狩野英孝〈10〉
狩野舞子
久保田かずのぶ(とろサーモン)〈5〉
迫田さおり
佐藤大樹(EXILE/ FANTASTICS)〈2〉
芝大輔(モグライダー)
せいや(霜降り明星)〈2〉
田村保乃(櫻坂46)
ともしげ(モグライダー)
西洸人(INI)〈2〉
松田迅(INI)
松丸亮吾〈2〉
みなみかわ
村重杏奈

〈〉内は逃走中の参戦回数、★は初参戦。今回は狩野英考さんは英考さんと表記します。


逃走成功予想

本命:松丸亮吾
対抗:NAOTO
単穴:田村保乃、せいや
連下:佐藤大樹、西洸人、村重杏奈
応援:笠井信輔

予想記事でも書きましたが笠井アナとは過去にお会いしたコトがあります。

強欲の王 予想

本命:モグライダーのどちらか
対抗:久保田かずのぶ
大穴:春日俊彰
ならないと信じる:岡野陽一

放送6時間半前に予想をこっそり変更しました。


↑上は前編、下は後編のリンク。何故か前後編で分かれてました。

以下、感想。ネタバレ注意!





【明日から使えないかもしれない今回の逃走中名(迷)言集】

・「100万は超えないと逃走中じゃないよね」(松丸亮吾)
この字幕のキャプチャを公式Twitterやスタッフのリプ欄に貼るなよ(マジトーン)

・「お金稼ぎに来てるんですよ。働いてるんですよ。仕事してるんですよ」(久保田かずのぶ)
前々回の感想でも似たようなコト言ったけどこれはその通りだと思います。

・「自分が活躍するシーンが目に浮かんだ。(中略)そこで果敢にも下ろす・・・」(笠井信輔)
ぼくも逃走中出たコトありませんがそういうシーンは昔から妄想してきました。

・「松丸くんとはポケだち(ポケモン友達)なので」(松田迅)
迅「松丸くん、ガブリアスのS種族値っていくつでしたっけ?」(7世代で知識が止まってるヤツが思いついたつまらないネタ)

・「政治家気取りはやめてください。何でもかんでも下げやがって」(久保田かずのぶ)
???「しょうがない。日本経済が悪い」

・「今から神の右手で裁きをする」「私は王様だ」(久保田かずのぶ)
神なのか王なのかどっちなんだ。

・「久保田さん『逃走中』だけイケメンじゃないですか?」(大橋未歩)
前回のクロちゃんを頼りにしてた矢吹さんといい「大丈夫か?」と思うコメントだが実際そう思う気持ちも分からなくもなくもなくもない(詳しくは後述)。

・「門で会いましょう!門で!」(せいや)
知人や友人と横浜中華街で待ち合わせする時に使いましょう。

・「私途中から人間じゃなくなりました」(岡野陽一)
とうとう出演者が人間じゃなくなるところまで来てしまったかこの番組は・・・。

・「力の無い人間が急に力を持つと危ないなって、すごい思いました」(岡野陽一)
これに尽きる。

・「諦めなければ、夢は叶う!」(ナレーター)
今回の数少ない光要素。

「逃走中って、やっぱりドリームだから」(狩野英孝)
英孝さん今回やたら「夢/ドリーム」発言してたね。実際144万でも78万でも80万6853円でも115万8900円でも夢のある番組だと思うよ。


よくゴールデンに放送できたよな今回の内容・・・、BPOに怒られてもおかしくないぞ。

制作陣も賛否分かれるコトを承知で開催した通り、はっきり言って万人受けはしてないでしょうね。でもちょっと真面目な話をすると、シリーズものの番組って挑戦していかないとマンネリで終わってしまいますからね、人によってそれを受け入れられる・受け入れられないはあるでしょうが"挑戦"をやめた時点で逃走中も終わると思います。
逃走中だって博打を続けてきて19年生き残ってきたワケですから。少なくとも、未来ドラマ導入時点で逃走中は初期のようなただの賞金貰える鬼ごっこ番組には戻れなくなってますよ。あのドラマだって当時はボロクソ言われてた(わたしも言ってましたごめんなさい)ものの、10年以上経てば「月村時代の逃走中が一番面白かった」と言う人も出てきてますからね。一番まずいのは賞賛も批判も無くなった時だよ、来年20周年を迎える逃走中はまだまだ元気そうで良かったです。


かくいうお前はどうなんだ、と訊かれると、好きな方ですねこういう回は。逃走者同士の潰し合いや醜い部分が露になるところが好きな自分でも「これはやりすぎじゃない・・・?」と思うくらい上級者向けすぎるところはあるものの、賞金1秒1円という前代未聞の幕明けからリスクと引き換えに高額賞金獲得の選択を迫られ、芸人だけでなくアイドルや元スポーツ選手までもが、ただでさえ狭いエリアなのにリスクを背負うコトも厭わずにハンターを放出しようとし、賞金が上がるたびに恐怖と歓喜に湧き、力を手に入れた者は自身が他者の命を握っているコトを自覚しながらも欲望に正直になっていく。わたしでさえ最初のミッションは「せめて100円はいっとこう!」って思いましたから、流石に1円はキツイので。ゲーム終了後の岡野さんと同じようなコト言いますが、どうしようもない理不尽な境遇に陥ったり絶対的な力を手に入れたら人間はああなるんだってコトがよく分かりましたね。
今回は善も悪も紙一重だったよ。そう考えたら久保田の言う通り「こんな大人になるなよ!」というメッセージのある教育的番組なのかもしれんな・・・。大人の世界って汚いからね(直球)。


いやね、予告映像しか情報を入れてなった時は「久保田は身代わりスイッチで一回暴れたから今回はないだろ」と思ってたものの、逃走者コメントの新聞沙汰になるようなコトをしたという情報から「もしかしてまたやっちまった?」と予想変更しましたが、マジかいなアイツ・・・。まあ、あの回も5年以上前で子供たちはネットで調べてなければ身代わりスイッチの件は知らないだろうし、実際あんまり二番煎じ感もなく、悪夢の再来という言葉が似合いましたね、手下として英孝さんを従えてたのも面白かった。また自首するとは思わんだが。でも鈴木拓名人や山内さんと違ってアイツはまた出そうな気がするな、今のキッズたちからしたら10年近く出演していない鈴木名人よりも久保田の方がクズ逃走者の代表格になってるような気がするので、相応しい後任が現れるまではまだチャンスはあるでしょうし、また出る機会があれば初の3回目の自首もありえるでしょう。今まで久保田は名人と比べてカリスマ性に欠けると思ってたけどなんかだんだんかっこよく見えてきたな、これ書き上げてる中で大橋アナの気持ちが分かってきたわ。



そんな久保田の跡を継いでしまった岡野さん、予想次点では可能性はあるが彼の本当の優しい人柄を信じていたので結果的に裏切られたような気にもなりましたが、別に幻滅はしてないです。今回の岡野さんの立場は偶然力を手に入れてしまった小市民のようで、罪悪感を強く感じながらも賞金を上げていく姿はサイコパスとかメンヘラというよりかは様々な感情に押し潰されてガチでパニックになった人間というものをリアルに表現していましたね。あんなアイテムがなければ普通の人間でいられたのに・・・、前々回にて金城碧海さんと仲良く(?)一円玉を拾い集めながら2万稼ぐ大変さを語った男が今度は仲間を犠牲にして30万以上増やした挙句ラストプレイヤーにまで躍り出るなんて、予想できねぇよ莫迦。しかも残り2分で自首に向かうっていう。

今までも「ラストプレイヤーが自首する回が見たい」みたいなネタをたまに見てきましたがあやうく実現するところだったね・・・。あそこは公衆電話まで距離あったし下手に動くより隠れてた方が勝てる可能性あったけど、2時間近く逃げ続けてる上に賞金アップボタンの副作用で体力も頭も極限状態であったのは間違いないから冷静な判断が出来んかったんだろうね。そこまでイッちゃってたので最後の逃走シーンは「早く楽にしてやれ」的な意味でハンターを応援してたところもありました。わたしは「誰でもいいから一人は逃げ切って欲しい派」の視聴者ですが好き嫌い問わずラストプレイヤーに対して捕まってもいいと思った回は初めてだよ。因果応報という言葉はあまり好きではありませんが今回の内容的にはゲームオーバーで良かったのかもしれない・・。それはそれとして岡野さんは逃走者としては結構好きなので逃げ切って賞金ゲットした姿も見たかったけどね、きっと数多の世界線の中には碧海さんが80万6853円、岡野さんが115万8900円獲得してる世界もあるんだろうな・・・。見てみたかったよこの世界でも。




そんな人間の汚い部分が強く出ていた今回の逃走中ですが、別にそればかりだけでもなく心が暖かくなったり熱くなるようなモノもありましたよ。

大病を乗り越え念願の出演を果たした笠井アナ、結果だけ見れば低成績で悔いの残ってしまう形となりましたが、逃走中って出るだけでも意味がありますからね。僅かな出番でも他の逃走者を救うプレーやミッションにも挑んでいく姿を見せ、逃走中に出たいという気持ちさえあればどんな人でも出れるんだ、という想いが伝わってきた気がしました。もしまたお会いするコトがあれば「逃走中かっこよかったです」って伝えたいな・・・・。



先ほども言ったとおりわたしは逃走中の好きな要素に「逃走者同士の争い」「人間の本性が暴かれる」というのがありますが、それ以外にも「逃走者同士の友情や絆・連携」というのもあり、今回は闇の部分が強かったものの熱い友情が感じられるシーンも僅かながら見られ、正直ニヤニヤしながら観てました。てか裏切りとかそういう要素があると相対的に協力描写も増えるんだろうか。

「連携」だと松丸さんと西さんの活躍が光ってましたね。松丸さんは持ち前の頭脳でゲームメイクし、西さんは久保田を説得し2人復活に大きく貢献。動いたり止まったりするハンターや王の暴走に翻弄されてはいましたがあんなカオスな状況でもよくやってくれたと思います。西さんは『猛獣の島』の最終ミッションもそうだったけど指揮とかとるのめっちゃ上手い人やと思うわ。



さっきも少し触れた前々回の碧海さんと岡野さんもそうだったけど、最近筆者の中でイケメンと芸人の絡みがアツいですね。今回もINIの2人がミッションで活躍する中「うわぁこれおれ好みすぎんだろ・・」となるシーンもありました。無敵リングでイケメン3人と久保田がおしくらまんじゅうするとことか、役得すぎんでしょいいなあ・・って普通に羨ましかったよ。てか久保田を見殺しにしてたらボタンも回収できて平和になってたのにわざわざ助けたのあの人ら絶対性格いいよ。

そして個人的今回一番の萌えシーン、復活したせいやさんが西さん・松田さん・NAOTOさんと新生(?)INIを結成するシーン、わたしはINIもEXILEも詳しくありませんがこれは言わせてください、せいやさん最ッ高ですわ。今度霜降りのANN聴きます。
異なるジャンルの芸能人たちが一堂に集結し時に争い、時に結束を固める。逃走中はテレビ界の大乱闘スマッシュブラザーズだと思うよ(変な例え)。元々ドラマや漫画でも男同士の熱い友情に弱いところがありましたが最近は逃走中のせいでもっと弱くなってるような気がします。

ここすき



そういえば、予想記事で「横浜中華街がエリアだけどDBコラボ回で色々あったし大丈夫なのかよ・・・」と書きましたが、今回はむしろ横浜中華街が舞台だから緊迫した逃走劇が見られたと思います。狭いエリアでハンター放出と引き換えに賞金アップという自殺行為に等しい選択も1秒1円という理不尽極まりない状況だからこそ駆け引きを加速させ、緊迫感を盛り立てるだけでなく街で逃走中をやるからこその映える場面も。懐かしい公衆電話からの自首に、NAOTOさんや松丸さん・せいやさんの逃走シーンではハンターに追われる逃走者を避けるように野鳥が飛び立つシーンは興奮で文字通り鳥肌が立ちました。最終盤の西さんが逃げた先で別のハンターに出くわしたシーンもそうだったけど演出・カメラワーク共に冴えてましたよ。



いやねぇ、そういう鳥肌モノの演出や俺得な逃走者同士の絡みがあったので、観終わった後に「結構面白かったな今回・・・」と満足感が強かったですね。全然関係ない話ですが乃木坂46の向井葉月さんがラジオで趣味の野球観戦の話をした際に「選手のいいプレーが見られれば推しチームが負けても不満はない」みたいなコトを語っていて、個人的には今回はそれがまさに当てはまってる回でした。
自分の中でもね、過去の逃走中と比較してしまう部分はありますが、あくまでこれが"今の"逃走中であり、今までは見られなかったミッションがバンバン出てくる見たことがなければないほどドラマチックな逃走劇はわたしは好きですし(雑な記事タイトル要素回収)、挑戦を続けていく制作陣の方針も支持しています。そこを受け入れられれば捉え方も変わってくるんじゃないでしょうか。君はどうだ?(雑な以下略)



【余談というか宣伝?】
ハンターに追われる田村さんに巻き込まれた岡野さんが隠れたお店は「優味彩ユミサイ」という四川料理のお店だそうです。値段は少々高いみたいですが聖地巡礼に訪れた際のお食事にいかがでしょうか。

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