見出し画像

一ノ瀬かえでが好きなら読め!! 漫画『アイカツ! ~Secret Story~』感想

えー、というわけで今回は『アイカツ! ~Secret Story~』という漫画の感想を書いていこうと思います。

わたし自身初代の『アイカツ!』は人生で見てきたアニメの中で間違いなくトップ3に入るくらい好きな作品なんですが、かといってアイカツの全てを把握してる訳でもなくて、スターズ以降のシリーズに関する知識はさっぱりだし、ゲームはやったコトなくてカードも1枚も持っておらず(『アイカツプラネット!』で使うスイングなら劇場版入場者特典のやつを3枚持ってる)、守備範囲はあくまでアイカツ無印のアニメ全178話+劇場版と言わざるを得ない現実。それでもそんなに詳しいとは言えない、いちごのクラスメイトの名前とかも全然分からないし。


そんなもんなので今更になってアイカツについて色々調べて、放送当時出たグッズとかもちょっと集めてみようかなと思いまして。これは『未来へのSTARWAY』公開時にパンフの特盛版を買うにあたって、放送当時は金欠だったとはいえグッズを全く集めなかったのを本気で後悔してるコトからアイカツ無印に関しては妥協はしない、グッズも過去に出たモノも含めてなるべく欲しいものは手に入れる機会があるなら手に入れようと決めたという背景があり、とりあえず狙いを定めたのがオフィシャルコンプリートブック2冊とちゃおに掲載されてた漫画『アイカツ! ~Secret Story~』の単行本。地元と隣県の古本屋をくまなく探し、3ヶ月かけてやっといちご世代のコンプリートブックはGET。

いちご世代のオフィシャルコンプリートブック。これで後はあかりgenerationのやつだけだ…




ちなみに何故その3冊を探してるのかと言うと、コンプリートブックは単純にこれ読んどかないとアイカツ無印は語れないかなと思ったからで、漫画の方は説明すると長くなるんですが、ネットで少しアイカツの推しキャラについて調べていた際に、1stシーズンから2ndシーズンの空白の期間、いちごのアメリカでの武者修行を描いた漫画があるという情報を手に入れて、読んでみたいと思ったからなんですよね。

しかし、自称アイカツ好きの自分も今年初めてタイトルを知った時点で察してはいたが、マイナーなのか地元の古本屋にはまったく置いておらず、隣県の店も少し探ってみたが結局ハズレ。電子版も配信しておらず、もう読む手段は無いに等しいのかとやや諦め気味になりかけたものの、どうしても読みたいが為に先日メルカリで購入しました。メルカリは以前からたまに使用してたものの、やっぱりちょっと信頼できるサイトか否か疑ってる部分はあったんですが今回の件で少しだけ信頼度が上がりましたね。少しだけ。

それと余談ですが、この漫画が筆者にとって初めて本格的に触れたちゃお作品、そして『メイちゃんの執事』1、2巻以来10年ぶりに購入した少女漫画になります。最近某アーティストの影響で『めちゃモテ委員長』に少し興味を持ったりしましたがホントにちゃお作品に手を出すコトになるとは・・・。


表紙

この漫画の主人公は我らが星宮いちごともう一人、マリーという表紙右上の漫画オリジナルキャラによるダブル主人公の物語でして、いちごのステージに魅せられたマリーがいちごと出会い、そこから2人のアイカツが始まるというのが大まかなあらすじ。

アニメの空白期間を描いてるだけあって、ストーリーこそはオリジナルなもののこういうコミカライズではありがちな漫画独自の設定やアニメと矛盾するシーンとかは全然無くて、いちごやあおい姐さんなどお馴染みのアイドルたちの性格はアニメと全く同じ、しかもアニメ内でいちごの口から語られた出来事(自由の女神の掃除やのり弁の販売)が作中に反映され、シャチのトーマスまでもが登場したりと細部までアニメに合わせていて、確認も兼ねて漫画全話読み終わった後にアニメ52話を視聴したら漫画で出た展開と全く一緒でビビったレベルです。アニメには結局マリーは登場しなかったけど、きっとアニメのいちごもマリーと出会って一緒にアイカツしたんだろうなぁと思わせてくれる丁寧なコミカライズになっていました。OVAとかで映像化しないかね今からでも。

主人公が2人居るという点に加え、内容もアイドルとしての自分に自信が持てないマリーがいちごに励まされたり影響を受けながら成長していく展開なので、アニメのいちごとあかりの関係性に通ずるところもあって、もしかしたら先取りしていた可能性もあるんじゃないかな?本誌に連載されてたのがちゃお2014年3月号から8月号、単行本の発売日が9月6日らしいので、ちょうどアニメであかりが登場してきた時期とかぶってるから平行あるいはアニメを元にしてストーリーを進めてた可能性もあるけど。どちらにせよ、ここでの経験があったからこそマリーと同じように葛藤していたあかりを導けたという解釈も出来ないコトもなくもなくもないので、これ読むとアニメの見方もちょっと変わるかもしれないです。

マリー自身も、いちごのぶっ飛んだアイカツに対し「これってアイカツ?」とツッコむのは蘭のようで、(実際は同い年だけど)いちごに薫陶を受けて成長していく後輩的立場にあるのはあかりっぽくて、それでいて相棒的存在でもあるのはあおい姐さんみたいなところもある、大空あかり・霧矢あおい・紫吹蘭のハイブリッドのようで親しみが持ちやすいキャラになっておりました。だからこそチョイ役でもアニメに出て欲しかった・・・、同じく漫画版出身の西園寺つばきとどこで差がついてしまったのか・・・。


えー、こっからが最重要項目なんですが、何とこの漫画、一ノ瀬かえでの扱いがめちゃくちゃいいです。どこかで言ったかもしれませんが筆者はアイカツだと最推しがあおい姐さんでその次がかえで寿司で、そもそもこの漫画を購入したのも、かえで寿司がメイン級の扱いを受けていると聞いたからでもあって、アニメでは見せ場こそあったけどやや不遇に甘んじてたかえで寿司が公式コンテンツで優遇されてるとなるとそりゃ見たくなるよ・・・。なので未来へのSTARWAYはマジでビビりました。

この漫画の一ノ瀬かえでさん、何とマリーにめっちゃ慕われてます。弟子宣言されてます。まさかの主人公の師匠ポジ。マリーはアメリカ在住で劇中ではマジカルトイのカードを使用したので、かえで寿司とは共通点が多く彼女が憧れるのも不自然ではないけどまさかの抜擢すぎんだろ。他にも最終話の扉絵にいちご・マリーと3人で登場したり裏表紙にあおい姐さん・蘭と共に描かれたりと、完全にメインキャラになってますありがとうございます。本編終了後のグッズ展開だとだいたいソレイユ、ルミナス、美月、ユリカ様のうちの誰かがレギュラーになってるイメージあるけど、そのユリカ様やあかりのポジションにかえで寿司が就いてると考えたらヤバいよ。

裏表紙


ただ、どうしてかえでの弟子になったかは1コマでさらっと説明して終わってます。ページ数の都合上仕方ないとはいえ、そこはもうちょっと詳しく見たかったな・・・。そこの補完pixivで勝手に書くか?いやマジで。

でも真面目な話、この漫画読むとかえマリ派が増えると思います。筆者はかえで絡みのカップリングだとかえユリ(王道カプ)と かえあお(EDで描かれたドマイナーカプ)が好きなんですが、わずかな描写でも無限の可能性が広がるんですよあの2人には。アニメでもソロでの活躍はほぼ皆無だったものの、トライスターの一員としてだったり、いちごのアメリカ留学のきっかけを作ったり、ユリカ様との絡みだったりと他のキャラがいるからこそ一ノ瀬かえでというキャラクターが光る部分があったので、この漫画、一ノ瀬かえでへの解像度が高いな・・・。実質一ノ瀬かえでが主人公のスピンオフなくらいあるぞ(若干誇張してます)。そもそもかえで寿司がいなかったらいちごアメリカ行ってなかったかもしれないしこの漫画の存在すら怪しかったまであるな。

巻末のおまけマンガによると作者の白雪バンビ先生はあおい姐さんが一番好きらしいがこれはそこらの一ノ瀬かえで限界オタクや夢女でもそう簡単に描けませんよ。やっぱ公式ってスゲェ・・・。skebやってたらかえあおのイラストリクエストしようかな

これは完成にこじつけレベルではありますが漫画内に一瞬だけ かえあおっぽいシーンが存在してます。やっぱあおい姐さんとかえで寿司って相性いいんかね、イメージカラーも青と赤で王道ペア感あるし。

かえあお流行れ



えー、そんな感じで今回はおしまいです。一応読んでない人が多いと思われるのでネタバレにはそれなりに配慮しました。もし「何も知らない状態で読みたかったのに!」と思われてしまったらそれはごめんなさい。でもこの『Secret Story』、アイカツ無印が好き、本編の補完が見たい、一ノ瀬かえでに思い入れがあるという人は読む価値が非常に高い漫画だと思いますので、入手するには一手間かかりますが一度ご覧になってはいかがでしょうか。たぶんメルカリかAmazonで買えると思うので。

↑試し読みできます

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?