島根原発作業員死亡事故について再考
12月21日午後2時過ぎに島根原発の廃棄物処理建物の一部を液状化対策の一環としての耐震補強工事として、建物の地中部分の土砂を掘削し、液状化による影響を避けるためにコンクリートを流し込み、強化を図る工事の犠牲になられ死亡された63歳の高齢者の下請け作業員の方だが、中国電力は28日に重量物落下の危険がない作業から中国電力は工事を再開したと日本海新聞が伝えているが、中国電力も2号機の来年の8月に向けた再稼働に前のめりではないかと思う。
この事故については中国電力は亡くなられた作業員の方に一応は謝罪はしているが、現場写真は公表はしていないのが気になるのだが、図の描写だけで良いのかと思う。しかも素人目には非常にわかりづらい作図となっている。工学博士としても名が知られている「まさのあつこ」さんも✖での私の返事として次のように書かれている。つまり、2014年に福島第一で起きた死亡事故とよく似ているのだ。
おそらく今回の島根原発での 耐震補強工事では全員で9名の作業員だが、一つの掘削穴に2名ずつが入りモグラ作業を行っていたのではないだろうか。
さて、島根原発では山陰中央新報も伝えているが、2010年4月にも建設途中の3号機原子炉圧力容器内で下請け作業員の転落死亡事故も起きている。
ちなみに工事を請け負っている建設企業体は鹿島建設がメインで、清水建設、奥村組、大林、大成となっていて、工事にあたっては「安全第一」と謳ってはいるが…来年8月に再稼働を狙っている中国電力としたら、下請け作業員の無事故を貫徹できるのか…
いわんや原子力規制委員会の山中委員長は先日の記者会見で福島第一原発での下請け作業員の被曝事件などは「トラブルは必然的に起きるから...」などと、まるで差別発言をおこなっていた。
まさに「君臨する原発」ではないだろうか。
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