中越沖地震の影響で柏崎刈羽原発が放出した放射能のこと


 先日、FoeJYAPAN主催の「連続オンライントーク第5回 危険は地域に、ツケは未来に~柏崎刈羽原発から考える原発の無責任構造」というオンライントークを視聴させて頂いていたら、「中越沖地震の影響で放出された放射性物質の量は大した事はなくて…」というような事を言われていたので少々驚き、この方たちまでも中越沖地震の影響の過小評価かかと、残念に思ったので、以下のコメントを動画内に書かせていただいた。
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 中越沖地震直後から柏崎刈羽原発で働いていた者ですが、中越沖地震の影響で柏崎刈羽原発から放出された放射性物質の核種と量は東京電力と政府並びに新潟県が公表したものでしょうが、信頼できるでしょうか?鵜呑みにされていませんか?所内の放射線量を測定された第三者の政治家を含む人がおられましたか?確かにグリーンピース・ジャパンは所内外で測定されていますが、「人体には影響が無いレベル」と公表されましたが、これは所内では無く両海岸の砂浜からでした。私はこれに対して批判させていただいたところ謝罪のメールが届きました。そして、例えばたんぽぽ舎は2008年から柏崎刈羽原発周辺の桜の花びらから異形のものが見つかり公表されています。つまり、人体に影響が無いと確信できるでしょうか。さらに、7号機から放出された放射能を調査した新潟県は21日になってからですし、東電の発表は18日であり、中越沖地震は16日の午前です。6号機から海洋放出された核種や量も定かではないと私は思っています
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グリーンピース・ジャパンから私へ宛てられた謝罪の返事


 この国際的環境環境団体の方たちも7月20日になってから、柏崎刈羽原発敷地外の海岸の砂浜で測定されていますが、果たして正確な放射能量が測定可能でしょうか。人体に影響が無いレベルと公表されました。これは、政府や新潟県が発表したことと同様でしょう
  
 当時の日本政府は第一次安倍政権が君臨していて、中越沖地震の発生において、安倍晋三氏は長崎での遊説中で、それを取りやめ急遽、官邸に戻り、ヘリを利用して柏崎市に向かい、柏崎刈羽原発に視察に赴きました。

 安倍氏はそこで、東京電力や新潟県に何を依頼したでしょうか?それは、原発構内の復旧でしょう。

 それには、多くの作業員も必要不可欠で、当時の情報では一日あたり1万2000人が入所していたとも言われていました。しかし、表向きで外から見えるところで、例えば構内の道路や展望台の崩壊の復旧や樹木の植え替えなどがメインで見えない建屋の施設内などは後回しだったと記憶にあり、7号機や6号機などから放出された放射性物質の公表は新潟県でさえ、7月21日になってからでした。
 当時、働いていた電力洞道などは、新潟県ですら視察も行っていません。もちろん、放射線の測定も行っていません。
 他の政治家やマスコミも視察には赴いてはいますが、電力洞道まで入った人は皆無でしょう



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