見出し画像

夢日記録♯033 呪いのミサを企む教祖を焼き払え

♯032はこちら

d.
主人公:学生
カメラワーク:第三者視点と主人公視点が入り混じるかんじ。体感が強い

・シーン1
体育館の2階からステージを見下ろしている。建物の構造としては、アリーナ部分は吹き抜けで、後ろ半分が2階建てになっている、講堂のようなつくり。役者の表情がわかる距離感だ。
劇の内容はなんらかの宗教団体がミサを行っている、というもの。ステージの右端に教祖がいて、ほかの人たちが操られており、その人々のエネルギーを使ってなんらかの呪詛を完成させようとしている、という設定だ。画像1

主人公と仲間は、それが劇の設定ではなく、真実だと知っている。

・シーン2
暗い室内に、ロウソクの灯りが揺らめいた。
三列になって踊る人々。ふと、教祖が列から外れて、窓際のヒーターに筒のような帽子をのせた。教祖の長く波打つ髪の毛が、窓からこぼれる白い光に縁取られる。
ヒーターにはまだ火が入っていない。オイル式で、据え置きのチャッカマンで火を灯すタイプのものだ。
「ねえ、今火をいれれば…」
「うん、やっちゃえるかも」
主人公と仲間の少女はひそやかに会話を交わし、そして少女はすぐさま行動にうつした。手すりからするりと階下に降りて、数秒後には火の手が上がった。

着火部から教祖の髪の毛に炎が燃え移って、青く揺らめいている。慌てて火を揉み消そうとする教祖の横で、オイルヒーターの燃料にも引火したようで、筒のような帽子がパァンと弾け飛んだ。
「どうなるかわかってやっているのか?!」
教祖が叫ぶ。私たちは呪いを解こうとしているだけ、私たちは正しいことをしているはずだ。
教祖がギャッと犬のような鳴き声を発しながら喉を掻き毟ると、踊っていた人々も連動してうずくまっていく。怯えた犬のように。
「みんな、もう、教祖のものになってしまっていたの?」
「だからダメだったのか」
気づいてももう遅い。教祖の動きがぱたりと止まると、人々は縄を解き放たれたようにステージの下手へと駆け出していった。そちらは照明室のほうだ。扉を乗り越える。

・シーン3
足元に、ステージへ向ける照明が吊り下げられている。向こう側からこちら側へと張り巡らされたロープ。緞帳が邪魔でところどころが見えないが、あみだくじのように途中で束ねられたり離れたりしているようだ。
分岐箇所には膜のような白い薄い紙が貼られていて、1文字ずつカラフルな文字が書いてある。金魚すくいのポイのような印象が、緊迫した雰囲気とアンバランスだ。

読み上げられるスタッフロール。

声に合わせて、向こう側からこちらへとロープの上を渡り歩こうとする人々。教祖に操られていた人々だが、いまこの状態なのは演劇のためなのか、洗脳が解けていないのか。さきほどまでステージの下にいたと思っていたけど、いつのまにか同じ階に来ていた。だいたいはこちらまで来られず足を踏み外すが、落ちる最中に文字のところを突き破って、それがスクリーンに投影されているようだ。
落ちた人々はまたカンカンと足音をたてて階段を登ってくる。T、K、C、H、と見覚えのある面々が集まってくる。これは、こちらの素性もばれているのだろうか。虚ろな目を睨み返す。

というあたりで目が覚めた。

*
・仲間の女と最後に出てきたのは子供の頃の知り合いだった
・黒い筒のような帽子はブギーポップみたいなやつだけど、ブギーポップはまあこんなことしないのでシルエットの印象だけ転用したんだと思う

♯034はこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?