【高岡 亮寛】 2019.06.30 全日本選手権ロードレース エリート

1年に一度の日本一を決める大会。国内ほぼすべての強豪選手が出てくるし、日本一の栄誉なナショナルチャンピオンジャージという形で一年継続するし、未来にもその栄光は残る。とにかく特別な大会。
私との相性は、、あまり良くない。基本的にキツくて長いので得意なジャンルなんだけど、それゆえ調整がうまくいってないと箸にも棒にもかからない。

今年のコースは富士スピードウェイの中で1周10km強。コーナー多くて雨予報なので非常にテクニカルになるのが予想される。とにかくTTに出走した選手の話やレースの様子を見聞きする限り、相当に技術が必要とされそう。
とにかく落車しないで完走したい、それだけを願いスタートへ。

9時スタート。スタートを待って動かないと少し震えるくらい寒い。けど走り出してしまえば問題ないレベル。ウィンドブレーカー着たままスタート。最初の直線で少し離れながらも下りに入るまでには合体。様子を見ながら転ばないように慎重に走る。ドライなら下りで順位を上げてその後のジェットコースター区間を前方でクリアしたいが、下りは慎重に走るので前に出られない。勢いないのでジェットコースター区間でも苦しいだけ。下ってからの直角コーナー・トンネル、というコースレイアウトにも慎重に走る。ポジションを上げるどころか少し離れ気味。同じようなレベルの選手たち数人で固まって、あわよくば集団に追いつけば、という感じで走る。メイン集団から少し遅れてしまうが、追いつきどころがない。全力でもがいておいついたとしてもすぐに下り・コーナー・立ち上がりで遅れてしまうので意味がない。
2周目に本コース内の前日から危ないと散々言われていたコーナーで目の前の人が落車。目の前と言うか右の方に居た人が転んで、自転車が私の前をスライドしていった。突っ込みそうだったけどギリギリでよけた。変にかわそうとハンドル切ったり急ブレーキしたら絶対に転ぶ。危ない場面だったけど意外と冷静に対処できた。はいいけど、それで減速したのでまた立ち上がりでキツイ。常に集団から遅れ気味。大集団が細い道で渋滞して追いつくことあるけどその後のダッシュでおいていかれる、の繰り返し。2周目終わりで奇跡的にメイン集団に追いつく。岩島君とか井上亮君もいた。
岩島君はその後に前方に上がってプロのレースに参加していたけど、昨年8位の井上亮君とは同じ千切れ集団を形成。お世辞にも走りがうまいとは言えない井上君が苦戦するのは想像どおり。てかそれ以上に私が下手だったんだが。どうも最近ドライは良いんだがウェットに対する苦手感が以前よりも顕著だ。
しばらく追いつきそうで追いつかない追走を続ける。3周目のなんでもない平地のグレーチングで後輪がニュルっと滑った。その後輪が滑る感覚が決定打となりこりゃダメだとなり少人数の追走から遅れる。頑張っても追いつかなそうだし、たとえ追いついてもまたコーナーで離れて、、の繰り返しだから時間の問題。3周走って、52分しか走っていないけど降ろされてレース終了。

とにかく濡れた路面でそこかしこで滑りそうで、曲がり角のたびに遅れていった。まぁこれを改善しようとも出来るとも思わないので、しょうがない・次に向けて頑張ろう、くらいにしか思わなかった。良い時もあれば悪い時もある。次の”良い時”の為に、がんばっていこう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?