【RX 高岡】 2021.02.21 大磯クリテ第4戦 エリート
レースの位置付け
最近レースはこれしかないので、フォーカス。とは言え週間TSSが年末から1,000越えからの最近3週間は1,200越えているくらいなので、かなり疲労の中での参戦になってしまってるのは確か。今週は水・木とロングがあったので、その分疲れを溜めない為に他の日は休養に努めた。
集中して高強度で出し切るのが目標であり、それがこの時期にレースに出る意義。
目標
第1戦優勝、第2戦4位、第3戦3位。当然優勝狙いたいけど蠣崎選手が強いので難しいだろう。
手堅く表彰台狙うのもつまらないし、そういう走りして自分の特性が活かせるとも思わないので、あくまでも優勝を狙って(積極的に)いく。それで優勝できなくても積極的な走りでキツイレースになった方が自分は比較優位になると思うので。
コース・メンバー
蠣崎選手、明治大学の宇佐美選手、SBCの必勝、湾岸勢、内房の古谷君とか。けっこう良いメンツがたくさんいるなぁという印象。その方が面白いのでワクワクする。65名出走という、いつもよりもだいぶ多い。
コースはいつもどおり900mほどを30周。
今日も午後から風が強くなり、わかりやすくバックストレートで向い風、ホームストレートで追い風。
ウォーミングアップ
今回も65km自走で、途中6.45kmの平地で全力走。前前回は9分ちょいで305Wくらいだった。前回は追い風の中8’40 301W。心拍は162bpmまで。
今回も同じようにやってみる。明らかな向い風で苦しいが、パワーは出ている。10’15で313Wと平地実走のパワーとしては良い感じ。信号ストップ3回ほどでグッと平均Wが落ちていたので、それ考慮するとなおさらかなり良いんだと思う。心拍は最大171まで上がっていたので、今週の調整はうまくいっているみたい。レースで170までいけばOKという基準だが、10分のウォーミングアップでそこまで上がっているので調子は良いはず。
レース:エリートクラス
15:30スタートと遅い時間だけど気温は20℃以上で暖かいのでワンピースで。気合入る。
Youtubeにレースのスタート〜フィニッシュまで通しの動画(39分)があるので展開が全て確認できて良い。
0〜10周
1周ローリング。号砲とともにペースアップ。いつもどおり号砲と同時にペースが一気に上がり集団は伸びる。いつもどおりに私は最初は自分から動かないけど、今回は人数が非常に多いのであまり後ろに行くとリスクも大きいのでいつもよりも前方に位置していた。
逃げが何度か決まりかけては吸収されという展開でスピードはあまり緩まない。動画で見ると後ろの方は時折中切れ起きたりして厳しい展開。
4人ほど抜け出すが、脚が合わずに崩壊。7周目くらいで自分もようやく前に出て動くような感じ。その後宇佐美・必勝とかが5名ほど抜け出しかけるけど、すぐ集団がつながる。そんな動きの中で集団は一列でなかなか緩まない。
10周目くらいで蠣崎選手のペースアップで伸びた状態から自分もペースアップ。少し離れかけるが1秒も開かずに集団が縦に伸びて続く。
11−20周
カミムラ・木下が飛び出すが木下がすぐに落ちてきてカミムラ独走。まだ長いし単独なのでここで集団が少し緩んで差が広がる。そこに必勝・カトウが追走。しかしここですぐに先頭においついて3名逃げとはならないのがもったいない。残り17でようやく3人。逃げている方としては良い展開。後ろとしては油断ならない。そんな感じなので集団から2名追走ができて集団も伸びる。という感じで活性化。
残り14で必勝・石井・水色の3名逃げ。集団は追走でスピードが上がり一列棒状。残り13で宇佐美・蠣崎がペースアップのまま先頭に追いついて先頭5名に。しかしそのペースアップのまま集団は縦に伸びて、タイム差はほんの僅か。
残り12に入る前に集団は逃げを吸収。逃げていた選手はかなり脚使っただろうし、集団も一列棒状の追走でかなり厳しい展開。平坦コースなので速度アップだけではそこまでのダメージではないが、強風に加えて900mほどの周回でクランクコーナーとUターンがあるので。前に出ないから休めるコースではまったくない。
そういう厳しい展開の中から、ラスト11で宇佐美・高岡、1秒ほどで石井、1秒ほどでバラバラになりかけている集団、という感じ。少し車間が空いたと言っても1秒あるかないか。そんな感じなので逃げが決まったという感じではない。後ろ捕まえたという感じで一息のところ。
私は緩めずにペースを保ち続けると、カミムラ選手と2人になって2〜3秒の差がついて、残り10。(動画の26:00あたり)
21−30周
少し間が空いたけど、集団も活性化していて、ラスト10に入ってすぐに集団は2人のスリップストリームに入り吸収。と一息つくが、私は集団に戻らずにそのまま踏み続ける。
強烈な向い風のバックストレートで私は頭を下げて踏み続けて、集団は差を埋めた安堵感から一息つく。この一瞬の間により差が開いて、私の単独逃げになってしまった。
この強風の中単独逃げはキツイ。2-3人で逃げられれば最高。だけど2-3人なら確実に集団から逃してもらえない。単独だからこそ集団はお見合いして行かせてもらえたんだろう。
中盤以降ペースが落ちなかったのもあり集団が一息ついたところで一気に差を広げられた。
ラスト9周で単独に。正直この強風の中で単独で逃げられる自信は全くない。ただアタックしたのではなく、自分のペースで走り続けていたら後ろが緩んだので、このアドバンテージを極力活かすべく、自分のペースで逃げ続ける。
ここからは頭下げて、コーナーの時はドロップ部持って平坦部分ではブラケットを持つ、というのを繰り返してなるべくエアロで走り続ける。
コーナーの出口でハンドルを持ち直すところ。
橋本英也選手にも聞いたけど、エアロのトレンドはハンドル高くして手の位置を高くして肘を下げる。ハンドル低くて上体が下がるよりも前面投影面積は小さくなる。
クローズドのサーキットだと下を向く時間が長く取れる。
展開はあまりなく、単独でひたすら逃げ続ける。後ろは7−8秒差から広がらない。逃げ切れるとは思っていないので、どのタイミングでどういった形で吸収されるのかが問題。どういう展開になったにせよ勝負を最後まで諦めないで集中力を保って走る。
ラスト4に入る前くらいに集団が一気に活性化して縦に伸びてタイム差も縮小。ラスト4で石井君・雑賀さんが集団から離れる形で追いついてきて3人に。私はまだ諦めず、このまま集団が緩めば3人で逃げてやろうと思い踏み続ける。
3人になってラッキーと思ったけど、ラスト4周切っていて集団が許してくれることはなく、完全に吸収されてラスト3。石井君が少し抜け出すが、集団も活性化しており逃さない。
私はここからは集団内で脚を休めて最後に備えるだけ。まぁ散々単独で脚を使っていたので、スプリント出来る力が残っているとは思えないけど、諦める事はいつでも出来るし、やらなければ必ず後悔する。せっかくのレース参戦なんだから出しきらない理由は1mmもないので、結果はどうであれゴールスプリントをする決意。
ラスト2で古谷くんが先頭に出るが差をつけるには至らず。Zwiftでは全く歯が立たない強豪だけど、実レースとそれは全く別物。
私は集団の中に埋もれてしばし脚を休める。
いよいよラスト周回に入るホームストレートで外側から一気に前に出て、うまい具合に3番手でラスト1周のジャン。このポジション取れたのは大きい。
クランクコーナーではほぼ順位は動かないので、3番手のままコーナー抜けてバックストレートに。一人が早駆け的に仕掛けて、二番手が反応できてないので、ここは躊躇せずに先頭に飛びつく。早駆けした選手も失速していて勢いないので、いつもの事だけどバックストレートの早い段階から先頭に立ちロングスパート。
しかしやっぱり逃げていたので、まったく掛りが良くなくて後ろを従えたまま。
たぶん1−3戦で全部最後は同じところからスパートしているので、それを知って私の後ろには宇佐美・蠣崎がピッタリとマーク。さすがだ。
バックストレートの先はUターンからのホームストレートなので、Uターン前の減速を考慮すると実は踏んでいる箇所はそんなに長くない。今回は特にかかりの悪さをすぐに感じたので、腰を下ろしてUターンに向けてはマイルドに減速。この勢いだと後ろが繋がったままというのは容易に想像できるけど、後ろがどうであれUターンしてからはゴールまで全力でもがき倒すだけ。
かかりが悪いながらも追い風のスプリントなので大きく失速することなく、前戦でも負けている蠣崎・宇佐美にまくられたにとどまり、3着。
着順は3着だったけど、優勝の蠣崎選手が後続と数m差をつけていたので思わずガッツポーズが出てしまい。それがルールに抵触したため失格となり、リザルト上は繰り上がりで2位。
主催者がいてレースを開催してくれて、参加したい人が申し込んで走らせてもらうので、参加者は主催者の決めたルールに従う義務があるので、この決定に関して議論する必要はないだろう。
リザルト
正直終盤に逃げてからのゴールスプリントだったので、3着という結果は驚きであるし、悪くないと思っている。
たぶん、自分の脚質だったら逃げないでゴールスプリントを狙っても同じ結果になっていたと思う。
反省点
短期的なサイクルでは、練習ボリューム稼ぎながらもうまく疲労を抜いて走る事ができたので成功だった。ただ長期的なサイクルではまだまだ高強度の練習が足りてない。足りてないっていうか、ほぼしていないので、これからより重要なレースに向けて大っきらいなインターバル練習も積んでいき、”スピード”も武器となるくらいに成長・進化しなければ。
終わりに
今回も事故なく怪我なく安全に走りきれて大変有意義なレース参戦となった。RXからは一人だけの参戦にも関わらず応援・サポートまでついてもらい感謝しかない。
レース開催数が少ないなら一つ一つのレース参戦をより有意義なものにするだけ。
引き続きジャンルにとらわれずに楽しみ・苦しみながら頑張っていくことにより、最終的な大きな目標に近づけていけるように頑張ろう。
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