見出し画像

【RX 高岡】 2022.10.29-30 野辺山グラベルチャレンジ 優勝

レース?

そもそもこれはレースなのか?
Rapha主催の野辺山グラベルチャレンジというイベントに参加してきた。初日75km、2日目45kmのグラベルライド。グラベル率は50%前後。
ヨーイドンからレースじゃないけど、途中タイム計測区間がありそこのタイムにより順位を競うレース的要素もあり。
計測区間はグラベルの登りのみ。初日2箇所1.6km+3km。二日目5km。
距離だけ見ると短いけど、グラベルの登りは進まないから、そこを集中して走ればトレーニングにもなるかなとと思いエントリー。

アジア・米国・ヨーロッパと海外グラベルレースを3つ走り、しかしながら日本のグラベルレースは未経験なので、これは良い機会。
あと、田舎暮らしへの憧れもあるので、将来を考えて野辺山ライフを想像してみたいのも一因。

初日(10月29日)

2日間で、初日が土曜の朝8時スタートなので、早朝移動考えると前夜入りした方が賢明と判断。前夜入りしたので朝は余裕ある。

7時受付開始、8時スタートだけど、レースじゃないので気が楽。
スタート後は当然サイクリング。登りでは軽いギアでくるくる回して自然と前に出る。しかし35kmくらいのレース計測区間までは下りは慎重に、登りは軽いギアで脚を回す、と走っていたらけっこう前の方に来たみたい。レースではないので気にしない。

最初のレース区間(計測区間)は序盤から急勾配のグラベルで1.6kmと短い。すぐにローギアに入ってしまいギアチョイスを後悔。今回は世界選手権の仕様のまま11−30Tのカセットで来てしまったが、グラベル考えたら−34Tのギアにすべきだった。
それでもローギアで極力回すように頑張る。途中緩くなってからもとにかく短距離なのでプッシュし続けて、8分05秒というタイム。これがどうなのか判別不能。
けど平均で315Wだったので、悪くない。しかししばらく動けないほど追い込んだ。そこまで追い込めたということは良いことだけど、ちらっと心拍数見たら162bpmまでしか上がってなかった。今週もTSS 1000+コースだし寒いからしょうがないか。

そんなわけで第一計測はまぁまぁ頑張れた。
次は55km地点くらい。長い登りの後半部分の3km。幸い、つい先月に八ヶ岳グランフォンドの前日に練習で通っていた林道なので、勾配や路面の雰囲気は分かっている。1本目と同じく300W以上でプッシュしたかったけど、疲労からなのかそこまで追い込めず。一旦下りに入ってから登り返すなどもあり、パワーは落ちるしタイムも良くなかった。12分30秒。タイムはよくわからないけどNP 290Wというのと155bpmまでしか上がっていないので、良くない走りだったのは分かった。
今日はかなり疲労があってパフォーマンスは高くない。

計測区間は全力で走る。登りだけどトラクションコントロールも重要なので、たぶん舗装路の峠での出力よりは少し落ちるだろう。
登りだけだと、ロードでは空気圧高くしそうだけど、グラベルだとグリップし続けることもとても重要。
スタート時は2bar前後で走り出したが、道中に2回空気圧を落として、最終的に1.7bar前後に落ち着いた。

下りはレースではないので、ツールドおきなわに向けて絶対に万が一にも転ばないようにという意識で安全に下る。

ゴールまで10kmほどというT字路で、ショートコースのサイクリングを奥様と楽しむTinoueさんと遭遇。すごいタイミング。
そこからゴールまで一緒におしゃべりしながら走れた。

戻って確認したら、2区間の合計タイムでトップだった。それなりに調子上がってきて、本気で走っているのでトップタイム出せると思っていたけど、2位と17秒差しかないのはちょっと不本意と言うか満足な結果ではない。

トレーニングとして、TSS 200を目標にしていて、足りなかったら追加練習も辞さないくらいの気持ちでいたけど、たった75kmのコースを走り終えたらTSSは208になっていた。
おきなわに向けての大変良い練習にもなった。
そういう感じで初日を終える。

2日目(10月30日)

スタート8:20なので、逆算して5:30起床。よく眠れたようなそうでもないような。目覚ましがなってハッと気付いたら5:30。

今日もウォーミングアップしないので、スタート時間の30分くらい前に会場到着。このゆるい感じが良い感じ。

昨日より少し寒いかな、という中スタート。
レースの優勝を争うO倉さんとは17秒差。
今日の計測区間は約5kmの登り。5kmもグラベルだと20分はかかりそう。立派なヒルクライムだ。ここでもしっかりと走って総合優勝をしたいところ。

スタート直後の下りで2位の大倉さんがパンク。すぐ後ろにいたけどあわや落車かという危うい場面だった。パンク修理してそのうち上がってくるだろう。上がってこなくてもレースは計測区間だけだから関係ないけど。

今日も下りは100%安全な速度で走る。舗装路も流し、登りは軽いギアで。勝負の5km区間以外はのんびり景色を楽しみ、ペダリングに意識を集中させて走るのみ。

登り13kmで800m以上上がるグラベルのラスト5kmが計測区間。
そこまではゆっくりと200W程度で巡航。
レース区間前で休んでいたらちょうどO倉さんが追いついてきた。『レースみたいに一緒に走りますか?』と提案するけど却下された。そりゃ一緒に走ったら17秒のアドバンテージのある自分が優位になるよな。
O倉さんも一休みすると言うので、単独TTに臨むことに。
後ろみたらO倉さんは居ないので、自分が目標にされて追いかけてくるんじゃないんだなと。
まぁどうであれ、おきなわに向けて5kmのグラベルヒルクライムを全力で走るのみなんだけど、

■Day2レース区間:約5km 270W NP 281W 82rpm 145/154bpm

結果としてはあまり良くなかった。全体的にそんなに勾配はキツくなく、路面も概ね良好。しかし300Wには遠い。勾配の割にギアをあまりかけられなかった。

ゴールして息を整えているとO倉さんがすぐに入ってきてビックリ。
途中のかなり直線な登りで振り返った際に来ていなかったのを確認していたので、30秒以上は遅れてスタートしているはず。
それが、カウントしていなかったけど、わりと自分がゴールしてすぐに入ってきた印象で、これは17秒差を逆転されたかなと負けを覚悟。

そんなわけでちょっとブルーな気分でゴールまで。引き続き安全運転で。

距離は45kmと短い。TSS 100に満たなかったら追加練習しようと思っていたけど、楽勝で越えていた。やっぱりグラベルは距離で見てはダメ。

総合成績

負けたかなーと思いながらも温泉入ってさっぱりして表彰式の会場へ戻る途中にリザルト確認して、優勝を知る。
どんなレースであれ1位は嬉しい。二日目は11秒詰められてしまったが、昨日の貯金で6秒差で逃げ切った。

2日間野辺山周辺の素晴らしい環境でグラベルライドを堪能しつつ、3本の登りTT計40分は集中して走れて、満足の遠征。
グラベルでは下りとは言えサドルに座っていられず両脚で踏ん張って、手もサスペンションとしてフルに使うので、全身のトレーニングにもなっているし。
そして何より2日間で一度も転けずに帰ってこれたといことが重要。

©Makoto AYANO

40歳代の表彰。ここの1位・2位が総合でも1・2。年代関係ない総合での表彰もやって欲しかったな。

©Makoto AYANO

トロフィーの代わりに🍺が2L入るグロウラー!。これをROCKに持っていってそこの地ビールを満杯にしてもらう。なんとも嬉しいPricelessな体験だ。

おわりに

グラベルイベントってのは新しいジャンルで、UCIのレースとしても日本でもまだ定義やフォーマットが固まっておらず、これからという感じがある。
そういう中で非常にアットホームで参加者が思いっきり楽しめるイベントを開催してくれた主催者には感謝をしたい。

自分はレース的要素がないと面白くないと感じるが、自転車楽しむ人にはそうではない人も多い。そういう色々な人達が同じレースに参加して思い思いに楽しめるというのが非常に良い。今回その点、3箇所あるレース計測区間というのはちょうど良い塩梅だったと感じる。もっと長くても良いけど。

あとグラベルバイクの機材選びは難しい。正解など未来永劫見つからないだろう。
どういうコースを主軸にするか、どういう走りをするか、によって各人にとってのベストバイクは様々でありうるのでバイクや機材選びが楽しくもあり悩ましくもあり、けどやっぱり楽しい。

©Makoto AYANO

ツールドおきなわ2週間前の週末という、非常に重要な時期ではあったが、結果的に来て本当に良かったと思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?