【高岡 亮寛】 2019.04.14 ツールドかつらお2日目 56kmロードレース
2日連続のレース。今日の方が長いし厳しいコースだし、今回のメインレースという位置づけ。当然気合入れて勝つつもりで臨んでいる。が、前日の結果を見るからに、中央大学勢は強力だから正直難しいかなと予想。
結果:1人独走逃げ切り。私は追走6人集団の5番目で、6位。
9:30頃スタート予定だから6時に起きればいいやと思ったけど、実際はもっと早く起きた。
カステラ、まんじゅう、オレンジジュース、缶コーヒーなどで軽い朝食。
その後に朝風呂で身体を温める。
昨日の夕方に東北の冷え込みを思い知ったので、今日の朝早い時間帯スタートのレースで寒さに対応出来るかが最大の不安。
松尾が用意したSportsBalmの一番熱いやつを脚に塗り込む。これはオランダのスタートオイルで、高校生の頃から知っていて使った事あった。とにかく熱い。
前のレース終了後のコースクリアが確認されて9:50頃にレーススタート。
5kmほど細いワインディングの下りまではパレード走行。下りきり左折して登りが始まってから先導車が退いてリアルスタート。スタートと同時に中大勢が総力でいきなりペースアップ。慶應の学生も寡勢していきなりふるいにかける。そんなにスタート直後にふるいにかけるほど力あるのかな?と疑問に思いながら見ていたら、後半には慶應の学生は誰一人残っていなかった。やめときゃいいのに。
スタート直後が一番キツかったけど、なんとか耐えて登り切る。相当キツイけど本気で千切れるとまではいかないレベル。それにしてもTT見ても上位陣に中央大勢が揃っているとおり、圧倒的な人数と実力だ。
中盤ほどにある山岳ポイントに向けて山中湖チームのエンリックが上げていくので注意してついていく。2番手につけていたので、山頂の山岳ポイント前でせこく抜かして山岳賞ゲット。
下りも飛ばしてなるべく後ろに楽をさせないようにする。山頂から3分ほど下ってすぐに次の登りへ。3.5kmほどでかなり勾配がある峠。
ここでは絶対に遅れないように。かつ余裕があれば自分のペースで上げて人数を絞りたいところ。先頭付近で走っていたら中大の尾形君がペースアップ。座ったまま、一気に差を開けるアタックではなく、あくまでも自然な感じでスルスルと抜けていく。これが自分のペースで、このペースならずっと逃げられるよというくらい力が入っていない感じのアタックだったけどけっこう速い。これは決まると思った。けど反応する力がなかった。
エンリックだけがついていったけど、かなりギリギリそうで、ほどなくついていけずに落ちてきた。尾形君は独走。2番手エンリックで私は3番手でエンリックを追う。登りの終盤で追いついた。1人逃げで、追走2人なのでもしかしたらなんとかなるかもと淡い期待を持ち諦めない。頂上で中大が1人後ろからジャンプして追いついてきた。
3人で下り始めるがエンリックが速くて中大中村君もついていく。私は少し間が空いてしまう。非常にテクニカルなカーブが続く山道で、数秒の差で追いかける。おそらく3-4秒の差で山道を抜けて広い直線的な道路に出た。すぐ前が見えるので2対1で不利な状況を打開すべく猛ダッシュで前2人に追いつく。これで3人になった。そのまま緩い下りをハイスピードで走っていたら、後ろから6-7名が合流。その中に中大が4人ほどいたような。中大勢の合宿に他チームが混じっているという感じさえある集団が形成される。
前を行くのも中大尾形君なんだけど後続でもちゃんと中大勢がローテを回している。彼らのモチベーションの高さを感じる。
途中中大1人パンク離脱。
2周目に入って少しずつ人数減らしていく。中大も決して抑えてる感じではなく淡々と遅くないペースでローテを回すけど差は1分以上に開いていく。このコースを独走で逃げ続ける尾形君かなり強い。そして最後の峠に。
ここが最後のチャンスなので攻撃をしかけたいところだが、突き放すには至らず。スプリント強そうな中村君を落としたいなと思ってアタックするけど結局離すことは出来ずに山頂通過。
下りはまたしてもエンリックと中村君が先行。中村君も1-2秒離されたようだけど、決定的な差にはならなかったので広い道路に出て後ろも合流。この時点で 山中湖、RX、東北学院、中大3名。
アウターxトップがまわりきる超ハイスピードな下りスプリントは中大が頭を取り、このステージは中央大学の1-2-3で圧勝。
リザルト⬇
優勝の尾形君。強いの一言。
最後若干抜け出して2位の中村龍吉選手。名門学法石川から中央大学に入ったばかりの1年生。ちょっと調べてみたら1kmTTでどっかの大会新記録で優勝している。どうりでスプリント速いわけだ。それで今日くらいの山では遅れないし、下りも速い。オフロードもやるしウィリーも出来て、とかなりマルチな選手っぽい。
最後は集団のケツで6位争いをして、なんとかタイム差なしだけど先着。
中央大学が圧倒的に強かったと同時に、自分は思ったよりも強くなかったというのが認識できたのがせめてもの収穫。
2日間で公道使ったレース3つも走れて、大変充実した遠征だった。
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