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【RX 高岡】 2023.05.07 しもふさクリテリウム 120分 3位(低体温症)

GW3つ目のレースはまた雨予報

GWに3つ入れたレースの3つ目。
レースは最良のトレーニングであるので、しっかりと走れる状態にして臨む。しかしながら、想像以上に8日間で3レースというのはキツくて、その間に早朝出発での遠征が2回あったし、回復は間に合ったおらず、最初のレース以外はコンディションを良い状態に持っていけなかった。

8;10スタートの120分と、15時過ぎスタートのエリートレース(45分ほど)のWエントリーをしたけど、予報で一日中雨が確実だったので、午前のレースのみで帰ることを前日に決めた。
その分朝の2時間はしっかりと走る。

レース

定刻通り8:10にスタート。雨と強い風は天気予報通り。しかし気温は20℃近くあったので長袖ワンピース+ベストで出走。20℃ではさすがに雨でも寒くはならないだろうと。しかし読みが甘かった。

スタート後はいつものマトリックス列車で8名ほどのサポートライダーの列。
その後ろにマスターズ(60+?)の全日本ジャージを着る三浦恭資さん。三浦さんはサポートライダーとして牽引するというわけではないけど、ゲストライダーということで列車の最後尾固定。なので本日の私の指定席はその後ろ。
ところで、サポートライダーの列に入っている選手が1人いた。別にルール違反でもないし他にすごく迷惑かけているわけではないから咎められることもないとは思うけど、何目的なんだろ?ローテするつもりで入っていたのか。それにしては2番手に居た時にマンセボの強烈な牽きが続いたあとになかなか前に出られず、明らかに集団全体のペースを見出していたな。
それで力尽きたのか、その後は消えていった気がする。
何がしたかったのだろう?たぶん空気読まなかった走りを反省して次回以降はしないと思うが。

そして序盤にもうひとり、マトリックストレインの後ろに陣取る私の横から入ってきてそのポールポジションを取ろうとする選手がいて、しばし小競り合いが続いた。結果自分が譲らずにそのポジションを勝ち取った。小競り合いしてた人はそのうち千切れて何周か周回遅れになっていた。
後で見てみたらスポンサー関係者でOPN参加になってたみたい。OPNだから一般参加者より前で走るべき(その権利がある)と考えていたのかな。そういう序列でもないと思うし、脚力と経験とテクニックがない人は主催者からの招待枠であっても前に居ない方が良い。そういう人の後ろ走りたくないし。

そんなこんなで、ラップタイムは2分10秒前後を刻む。マトリックス勢の高速牽引がずっと続くわけだけど、意外と一定ではなく、2人すごく速い人が居てラップタイムが明らかに上る。マンセボさんともうひとり。
そのペースの後ろで走るのはとても快適で、千切れそうになることはなかった。
しかし、スタート時20℃あった気温はどんどん下がっていき、後半は14℃。
それにともない身体が冷えて震えながら走ることになった。心拍は120bpm程度。寒くてケイデンスは低くなりがちなので意識的に上げてみた。

はっきり覚えているのは震えが出はじめて今日はヤバいなと思ったのがまだ1時間も経っていなかったということ。けっこう絶望感あったが、1周1.5kmのサーキットなので、降りることはいつでも出来ると思い続ける。
そしてただでさえレーススケジュールの為にトレーニングボリュームが少ないGWなので、このレースで棄権したらかなり不完全燃焼になると思い、今日は何が何でも絶対に2時間走り切ると心に決める。震えながら体温が低下する中でかなり厳しい状況だけど、とにかく2時間走り切ると決めて退路を断って走り続けた。

それにしても全身ずぶ濡れで強い風が身体に当たるのはキツイ。震えは止まらないし、視界は狭くなるし、ハンドル持つ手の感覚も希薄になる。なのでボトルの水も取れないし背中の補給食も取れない。もう時間がすぎるのを祈りつつ我慢するだけの時間。

ダンシングでフィニッシュラインを通過

フィニッシュ地点の登りだけは途中からダンシングに切り替えた。その部分はかなり良い感じに踏めた。その後の下りに入る部分で少し前と車間が開くが、そこが先頭交代の場所なので、最後尾についた選手の後ろに問題なくドッキング。
ノーブレーキで行けるコースなのだが、車間調整の為にたまに当て効き。あと視界が悪いのと手の感覚が鈍いので、中盤からはあえて少し車間に余裕を持って走る。

固定ポジションで延々と周回を消化

ペースは相変わらず2分10秒前後で進む。ペース的には問題ないけどとにかく寒い。2時間走りきれればそれで良くて、それ以上のことは何も出来ない。
首がまだ痛いのと寒さもあって後ろを一度も振り向くこともなく、何人の集団になっているかも分からない。たぶん大きな集団ではないだろうくらいは想像ついた。

残り周回(時間)が減ってくると安堵感が出る。最後まで集中して、ペースアップにも耐えてフィニッシュ。最後の登りで2名がスプリントしたけど、とてもスプリント出来る状態ではなかった。
前2人には対抗できずになだれ込むだけで3位。
すぐ後ろの4位はまこっちだった。

低体温症

分かってはいたことだけど、フィニッシュして止まった瞬間に震えが止まらない。スタート前に脱いだウィンドブレーカーはあったけど、それだけではどうしようもなく、濡れた身体を拭いて衣類を脱ぐのが急務。
とは言え1人では立っていることすらできない状態。
幸いチーム員や大会関係者のサポートにより駐車場まで戻って、荷室に横になり毛布にくるまり、暖房をマックスにかけて、なんとか助かった。
濡れた衣類を脱いで身体を拭いてはじめて震えが止まって生き返った。

低体温で死にそうになったのは幾度とあるけど、その中でも今回は重症な方だった。はじめてそうなったのは、イナーメとして昭和記念公園で走ったチームTTで、レース後に動けず震えが止まらずだった。今回の低体温症はその時と同じくらいに危機的な感じだった。

なにはともあれ、サポートの皆様に助けられて無事にレースを終えて帰れたことに感謝。

リザルト

https://matrix-sports.jp/lap/result.php?evt=230507_shimofusa

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