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【RX 高岡】 2023.12.24 東京エンデューロ 3時間ソロ 優勝

2日連続のひたちなかでのレース。
昨年は水戸に宿泊したけど、今年は連日往復。

昨日の54kmのレースでは何も出来ずにあまり良いコンディションではない感じだったので、今日も特に期待せず。

メンツは、渡邉選手(Avenir Cycling Yamanashi)、白尾雄大選手(さいたま那須サンブレイブ)、いっちー(市村さん)、古谷さん、高校生の長島慧明選手、あたりが強いかな。
昨年の印象が強く残っており、まぁ勝てることはないだろうという気楽な気持ちで臨む。

作戦

ざっくりとした作戦としては、1時間までは何もしない。1−2時間は何度かアタックしたりしてきっかけを作る動きをしてみる。2−3時間は逃げの動きには必ず乗る。可能性あるとしたら少人数の逃げのみ。

そして概ねそのように走れた。

平均心拍数:
0-1時間 123bpm
1−2時間 134bpm
2時間以降 152bpm

レース

昨日と同じく11時スタート。
しかし晴天の昨日とは打って変わって曇で寒い。
そしてもう1つ大きな違いは風が弱い事。

1周でローリングが終わりリアルスタート。
事前に決めた通り1時間までは積極的には走らない。
上に挙げた有力選手を中心に何度もアタックがかかるけど、まだ序盤は皆脚があるので決定的にはならない。決定的になりそうになったら少し踏んだけど。基本的には作戦通りに静観。
序盤に強豪選手の逃げが決まってしまったら、その時はその時。力がなくて負けるだけのことで、今時期そうなったら仕方ないと思える。

中盤に一度かなりのペースアップがあった。
11周目がベストラップで6’50。それまでは200Wくらいだった平均が316Wと一気に上がった。シッティングペースアップからのアタックで少人数での逃げっぽくなった。3人→5人→8人、みたいな感じで後からどんどんジョイントしていったけど、ここで速いペースについていける人のみに絞られた。15−20人くらいだったと思う。

まだまだ人数多いなと思ったけど脚がある人だけに絞られた。
いつものことだが、20人くらいいても1/3くらいが前に居てその後ろの人たちは前に出てこない。

2時間を経過してそろそろというところ、たぶん17周目の終わりくらいで平地でスルスルっと抜け出す。たしか最初は4人で抜け出したと思う。数少ない、ゆるい勾配の登りでペースを落とさずに後ろと差を付けて、逃げを狙う。明らかに集団内で一番脚があったAvenir Cycling Yamanashiの渡邉選手といっちーと自分の3人になった。
まだ5分くらいあるから長いなと思いつつ、タイミングとメンバー的にとても良い感じ。
渡邉選手が一番速い。いっちーはスプリント力あるので最後までいったら手強いけど、ローテーションしているうちにたぶん最後の前に振り落とせるだろうと思った。

3人で回して集団との差を広げて逃げを成功させつつ、お互いの脚の残り具合を探る。
あと3周で後ろとの差は1分以上開いていたので逃げ切りは間違いないだろうと。いっちーがローテーションを飛ばす事もありいよいよ苦しそう。
このコースでは勢い登れるほんのちょっとした登りしかないけど、3人でいっぱいいっぱいで回していると、その坂でもおそらくちぎるにはじゅうぶんだろう。

このレースは3時間エンデューロで、ルールとしては3時間を越える前の周回のフィニッシュラインで着順付けるという、ロジック的に破綻しているもの。誰が考えた?指摘されても改善しない頑固さも理解不能。

今回は際どいタイムではなかったので、もう1周したら確実に3時間は越える=次がフィニッシュだな、とわかったので良かったが。

ラスト1に入る前にいっちーがやはり千切れて、渡邉選手と2人の勝負になった。
渡邉選手は学生のクリテリウムレースで優勝するくらいだから、スプリントでは勝てないだろうなぁ、と思いつつも千切って独走する力もないから、無駄にアタックはしない。
とは言えアタックされて千切られるほどの力の差もないだろうと思っていたので、相手がアタックしてきて脚を使ってくれれば、消耗戦のスプリントなら可能性あるかも。
しかし1対1のアタック合戦にはならず。

Uターンして最後の直線に入る。普通に先頭交代してフィニッシュまで1kmくらいで渡邉選手を前に出して、そこからは一切前に出ずにスプリント態勢に入る。
後ろは気にしなくて良いくらい差がついているので、2人の勝負に集中。
相手もスピード緩めて蛇行してこちらを注視。
あまりに遅くなってゼロ発進に近いスプリントは苦手。だけど遅くなって前に出てしまってはダメ。
最後アンダーパスがあるので、下ってから登り返してフィニッシュ。
そこでスプリントを有利にするには、理論的には、後ろについて、先頭がボトムに来た時・自分がまだ下りにいてそこから下りの勢いを利用して仕掛ける。先頭はボトムから登りに向かうので勢いを利用できない。

牽制しながら2人横並びでアンダーパスに向かう。
下り途中で一度仕掛けるふりをして相手に一踏み入れさせて、即座に緩めて相手を少し前に出してから、ボトムの手前からスプリント。弱いながら踏み出しから一気に全力を出した。
後でデータ見たら練習で見たこと無いくらい高いパワーが出てた。
後ろ見たらピッタリではなかったので、駆け出しは悪くなかったのではないかと思う。それでもやはり相手の方がスプリント力は上で、すぐに並ばれて粘ったけど抜かれた。
しかし抜かれたけど一車輪くらいの差でフィニッシュラインまで諦めずにもがき続けたら相手が微妙に失速した。
フィニッシュライン手前20−30mだと思うが、なんと抜き返すのに成功してまさかのスプリント勝利。

このくらいの差で勝った
写真:東京都車連(X:@tokyo_cycling)より

リザルト

おまけ

総合優勝の賞金!

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