休日だったと思うが職場に行くことになっていた。
気がついたら建物の近くにいた。建物は展望台のような鯖の缶詰のような丸い形をしていて地面に埋まっていた。さらにその立地を意識すると道のカーブの高台、高速道路の峠のパーキングエリアのようなところで眺めがよい場所だった。雪が積もっていることはなく季節は春とか夏のようで草木が青かったように思う。 入り口に向かう足取りは半地下のような地面が1階分下がって露出している、その扉から入っていった。職場と認識していたけど建物の中はまたコンクリートの壁になっていて壁と外壁を伝って螺旋階段が巡っていた。その階段を数歩上がっていくと職場の人とすれ違って挨拶をした。 螺旋階段を少し登って円周を少し進むと外壁側のコンクリート壁が途切れて一面がガラス窓になっていた。 窓の奥には広いコンサート会場のような場所になっていて見下ろすことができた。会場のステージにはオーケストラ装備の多くの人がいたように見えた。それらの人たちがガラス越しに私に気づいて一斉に視線を向けた気がし、横目に階段を登って地上階にたどり着いたように思う。 地下とは違いガラス窓には牧場のような遮るものがない広大な緑の土地が眺められた。室内は晴れた日の温室のようで温くてとても穏やかな雰囲気に圧倒され思考がぼやけていく。
夢から覚めた時、とても充実した気持ちで現実の正午を迎えた。

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