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やっぱり愛を囁きたい・・・⑧(最終)

【 ぢゃんぼ餅&カルデラの海 】


《VUE 9》 ぢゃんぼ餅で愛を囁く


 「両棒餅」と書いてぢゃんぼ餅。鹿児島の名物と断言できます。
 お店が立ち並ぶ磯浜なら、どの店もお奨めです。冬は炬燵、夏は扇風機、畳の座敷に座布団を敷いて、どの店も妥協のないレトロぶりです。

 甘辛い餅をほお張って、漬け物(ちけもん)ポリポリ、熱い茶グビリ、もうひと皿「お代わり~」って感じで楽しんでください。

 大事なデートやここぞという交渉事の際、この気さくな雰囲気があなたを助けてくれるかもです。

 磯の浜辺はマリンスポーツも盛ん。ウインドサーフィンに水上バイク、三島カップのヨット大会も目の前で繰り広げられます。
 映画にもなった小学生の「桜島遠泳」も、桜島を目の前にするこの磯浜が舞台です。
 

《VUE10》 国分城山公園で愛を囁く


  霧島市の国分城山公園は、クマソ・ハヤト時代から続く山城の跡です。
「襲岩城(そのいわき)」と伝わります。「襲」のクニにある岩盤の山に築いた山城です。
 対となる「姫の城(ひめのき)」が北西方向に見えます。

 古代、これらの地で「ハヤトの乱」と称する事件がありました。
 でもそれは、あからさまなヤマトからの「侵略行為」に対する、この地に住む人々の命がけの抵抗であったわけです。もし「侵略」がなければ、人々は事件を起こしたのでもなく乱を起こしたのでもないのです。けれど、そういう風に記録されているのが「歴史」の一面であることを忘れてはならないと思います。

 公園から眼下に臨む国分平野と錦江湾には、辺田小島(へたこじま)・弁天島(べんてんじま)・沖小島(おきこじま)が優雅に浮かんでいます。三島とよばれますが、本来は「御島」神々のすむ島という名付けです。

 黒酢の里として脚光を浴びる福山からこのあたりの海には「たぎり」という海底からの噴出ガスが観測されます。

 この湾奥が姶良カルデラの海、向こうには桜島が逆光の中輝いています。
斜面の芝生に座り「進入禁止(ハイッテコナイデ)」の強いオーラを周囲にまき散らしながら、この雄大な景色を味わいつつ、甘~い甘~い、二人きりの時間にとっぷりと浸りましょう。
 夜景を眺めて、ロマンチックが止まらない!
 桜の頃は、BBQ&BEERが止まらない!

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