30年ぶりに釣りをしてみようと思う (10)

2020/06/26 7:30PM〜10PM 干潮〜上げ3分
きのう重いオモリのブッコミ釣りに気が滅入っていたので、流れが弱いポイントを求めてピア16に向かう。埠頭にはブッコミおじさんがふたり。ちょうど潮止まりなので沖目に向けて投げている。バイブレーションをひととおり放ってみるけど無反応。もっとボトム探るかと思ってダイヤモンドジグに変えて、しかしやはり無反応。からの根がかり、ロスト。

バックテールジグに4インチグラブのトレーラーを付けて投げてみる。無反応。しばらくがんばるも、係留ロープに引っ掛けてしまいロスト。残ってる最後のジグヘッドを持ち出して、足元も探ってみる。無反応。そして根がかり、ロスト。バイトもなく2時間半で心が折れた。ロストしすぎだ。金銭面もあるけどそれ以上に、環境負荷の高すぎる遊びになってしまっている。落ち込む。

ライドシェアの電動スクーターに乗って帰る道すがら、現状の傾向と対策をボンヤリと考える。ストライパー狙いのローカルは皆、エサ釣りブッコミ、ソフトベイトブッコミ、ジグヘッドのいずれか。ブッコミ放置は激流に耐えられるけどゲーム性が低い。三又ヘヴィキャロだと考えてズル引きすると根がかりで釣りにならない。ジグヘッドもボトムを引いてくると根がかり多発。どうしたらいい?

まず根がかりの少ないリグを考えられたら、ボトム狙いのまま釣りができる気がする。2oz級のシンカーを使いながら根がかりの少ないリグなんてあるだろうか。根がかりが少ないといえば真っ先に思い付くのはテキサスだ。でも中通しのシンカーは流れで転がってしまいそう…。あとドロップショットリグ(日本でいうダウンショットリグないし常吉リグ)もブッコミ仕掛けを改造すればすぐ作れる。

あとはリーダーレスドロップショット。日本でいう直リグ。これも試してみたいけど、アイのついたシンカーを買わないといけない。フック位置がボトムに近すぎてちょっと怖いかも。それと、ググっていたら直リグの派生形でトーキョーリグというのを見つけた。ジカリグのシンカーとフックの間に数センチのワイヤーをかませて、フックがボトムに接触しない構成。これは面白そう。リグで工夫できそうなのはそんなところだろうか。

ところで全員ボトム狙いだけど、ほんとにボトムでしか釣れないのかな、という気持ちがある。サーフやリバーのストライパーはトップでも食ってる。河口だって時合やベイトによっては表層中層の釣りができるんじゃないだろうか。あと前に小さなジグヘッドをもらって試したときも、ぜんぜん底取れてない状態でヒットしてる。あのときもシャッドが釣れていた。ベイトは潮の満ち引きに乗って移動していて、schooliesと呼ばれる当歳魚はベイトの群れを追って回遊していて、だからこの群れに当たれば違う世界がある……ような気がしないでもない。

そしてこれまでの経験上、シャッドは満ち潮に乗って河口に接岸して、引き潮に乗って沖目へと帰っていく。そのあたりにヒントがある気がする。流れもベイトも釣り方も、すべては潮汐によって規定されるのだな。潮の満ち引きがいちばんでかいルールなんだと思う。そこを起点に考えていけば、なにかしらやれることがある、はず、と思う。郷に入れば郷に従えというけど、その外部を見つけたい。


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