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【山形】鳥海山は、国家の守護神である。瀬織津姫神さまの牛渡川、宗像三女神の丸池様

2021年10月10日、
山形県遊佐町へ行って来ました。

鳥海山大物忌神社 吹浦口ノ宮から、
車で数分。

途中の景色は、鳥海山の全景です。

古代朝廷から、
鳥海山は噴火を繰り返すので、
恐れられていました。

その溶岩は、日本海まで達し、
容易ではなかったのです。

ですから、国家の守護神として崇めて、
大事にされたのです。

578年から717年の
約140年間ほど活動期でした。

大物忌神という神について

『山形郷土研究叢書第7巻 名勝鳥海山』では

物忌とは、
斎戒にして不吉不浄を忌むと
いうことであり、
夷乱凶変を忌み嫌って
予め山の爆発を発生させる神であると
大和朝廷は考えたのではないか、と
考察している。

秋田県の郷土史家、田牧久穂は、

大物忌神は、
大和朝廷による蝦夷征服の歴史を反映し、
蝦夷の怨霊を鎮める意味の神名だと
述べている。

昭和49年(1974年)3月に
噴煙をあげたことから、
全山入山禁止となっている経緯があります。

森 敦の、「鳥海山」「月山」

「月山」は、映画になりました。

赤い車のあるところは、
今年、できたばかりの新しい駐車場。
鮭の孵化場の駐車場も
開放されていますが、
いっぱいの時は、
こちらに停車してください。

鮭も遡上する、牛渡川は、
鳥海山の伏流水と湧水です。
その透明度は非常に高いです。

初夏は、梅花藻の白い花が満開となります。

今年、藻を刈ったですね。「儲かる」(≧▽≦)

丸池様

鳥海山の麓、
山形県遊佐町に位置する丸池様。
丸池様というのは一般的な呼び名で、
正式には
鳥海山大物忌(おおものいみ)神社の
境外末社に当たる
「丸池神社」という神社。
古くから池そのものが
御神体として崇められてきました。
2008年(平成20年)には、
鳥海山信仰の一翼を担う
重要な史跡として
国指定史跡にも指定されています。

江戸時代後期の1830年代に
遊佐町下長橋の風流人たちが
遊佐郷の景勝地を巡ったことを記した
「遊佐細見往来」という書き物には、

もし丸池様にごみなどを投げ入れたら、
強い風が吹いて田畑が吹き飛ばされるので
やめなさい、

というようなことが記されています。

年間を通して約11℃と冷たく、
また、池の底から絶え間なく水が
湧いて入れ替わっているため、
池に沈んでいる樹木が
腐敗しないんだそうです。
エメラルドグリーンの池の中に
うねった原始林が沈んでいる姿は
まるで龍のようにも見え、
より一層神秘的な雰囲気を
醸し出しています。

と、あります。

今年の丸池様は、透明度が素晴らしいです。と言いますのも、
人出が絶え間ない、コロナ禍の前年までは、
濁っていたそうです。
それが、ここ2年間は、
透明度が戻ったと言います。

穢れたのは、
丸池様が、
人の邪気を吸い込んだから、と
いう話もあります。

ご祭神は、宗像三女神さま。
御神体は、丸池様そのものです。

しかし、水の美しさから、
瀬織津姫神さまと申す方もおり、

水神や祓神、瀧神、川神で、
九州以南では海の神ともされています。
祓戸四神の一柱で祓い浄めの女神。
人の穢れを早川の瀬で浄めるとあり、
これは治水神としての特性であると
いわれています。

まるで、龍神さまも棲んでいるような。

次の場所までの間、時々、停車して、
鳥海山を撮影しています。

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