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【祓詞】十種布留部祓 起死回生の祓い

十種布留部祓 
とくさふるへのはらひ





天乃火気(あめのほのけ)を

汝身(ながみ)に納(い)れ

天照大御神さまを、あなたの身に納め入れ

日呉禮 日呉禮
(ひくれ ひくれ)

天璽瑞宝(あめしるし)

饒速日命が天から降りてくる際に授かった、十種の神宝のこと。
十種の神宝と呼ばれ、
死者を甦らせることもできると
言われている。

十種奇神宝
(とくさのくしかむたから)に

種々物(くさぐさのもの)を
添(そへ)て

武那麻戸(むなまど)に置(おき)て

詔(のりたまわ)く


澳津鏡(おきつかがみ)

高い所に置く鏡で、太陽の分霊裏面には、
掟が彫られている。
いわば、道しるべ

辺津鏡(へつかがみ)

いつも周辺に置く鏡顔を映して、
生気・邪気に判断を行う。
フツと息を吹きかけて磨くことが、
自己の研鑽につながる栄誉や栄光を
もたらすと言われている。

八握剣(やつかのつるぎ)

国家の安泰を願うための神剣。
悪霊を祓う邪悪を罰し、
平らげると言われている。
7つの柄があるという、
とても奇妙な形をしている。

蕃息玉(ふゆるたま)

繁殖繁栄

魂反玉(たまかへしのたま)

離れていく、浮かんでいく魂を、
元のところに帰らせると言われている

千足玉(ちだるたま)

五体満足な状態にしてくれると
言われている

道明玉(みちあかしたま)

伊照玉(いてるたま)

とても生気にあふれた、
生き生きとした活力を与えてくれると
される

宇加々赤玉(うかがあかたま)

潮満つる玉

奇霊玉(くしびたま)

霊妙不思議な玉

死返玉(まかるかへしのたま)

死者を甦らせることが出来ると
言われている

蛇比礼(おろちのひれ)

蛇のように這う虫を祓って
虫害を治してくれると言われている布

蜂比礼(はちのひれ)

蜂のように飛ぶ虫を祓って、
虫害を治してくれると言われている布

風振比礼(かぜふるひれ)

風を起こす呪力を秘めている布

風切比礼(かぜきるひれ)

風を鎮める呪力を秘めている布

浪振比礼(なみふるひれ)

波を起こす呪力を秘めた不思議な布

是乃(これの)種々乃物比礼
(くさぐさのもののひれ)なり

獣や鳥などに関わらず、
邪悪な全て、祓え、清められると
言われている物部の比礼。
ここに物を置くと
品々が清められる死人や病人を、
この比礼を敷いて寝かせて、
死返玉により蘇生術を施す。
また魔物から、
大切な品々を隠すときにも使う

天神祖(あまつかみのみおや)

神皇産霊(かみむすびの)

御祖神(みおやがみ)

詔白(みことのりして
のりたまは)く

若痛処(もしいたむところ)
在(あら)ば

今此(いまこの)
神宝(かむたから)を揃(そろへ)て 並(ならべ)て斎(い)まはり

更に此(この)神宝(かむたから)の
種を散(ちら)さず
誓船(ちかひのふね)に納(いれ)て

病(やむ)る者は
其(その)上に乗(のり)て

汝(いまし)

饒速日(にぎはやひ)が
子等(こら)集(あつめ)て

其(その)神宝乃
浮宝(うきたから)を
其(それ)に捧(ささげ)て

ニギハヤヒノミコトは、
天磐船(あめのいわふね)に乗って、
河内国の河上にある、
哮(いかるが)の峯に降り立ち、
その後、大和国の
石上(いそのかみ)神宮に
これらの十種神宝を移して納められ、
人々のために
この秘法を
「布留部(ふるべ)の神辞(かむごと)」
として伝えられた

一二三四五六七八九十
(ひふみよいむなやここのとを)と云(いい)て

左より右に廻し上下(うへした)とも振部(ふるへ)

左から右へと廻し上、下と揺らすべし

由良由良(ゆらゆら)と
布留部(ふるへ)

神宝の力により、
奇跡を起こすために唱える
「布瑠の言」と呼ばれる言霊の一部

如此(かく)為(なさ)ば

天下(あめのした)の
蒼生(あをひとくさ)

天の下に生きる多くの人々

亦毛物(またけもの)

多くの獣

空飛鳥(そらとぶとり)

空を飛ぶ鳥

地這虫(つちはふむし)の
夜加良(やから)に
至(いたる)まで
身死(みまから)むとするも

地を這う虫に至るまで、
すべての生き物はすべて死ぬものであるが

魂(玉)返(かへ)して活(いき)なむ

この神宝を使えば生き返るのだ


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