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1 唐突だけれど、ぼくらの偉大なる主人公「ネロ」が駅に到着したところから、この小説は始ま…
風の吹いていないタイミングで、小汚い人家の二階の窓が、ガタガタ震えた。不気味、窓ガラス…
雲の裏で人の目にさらされていないときでも、太陽はちゃんと動いている。ネロがもたもたしてい…
やがて険しい山道に入った。それにともない、しつこくまとわりつく雪の床は、だんだんと薄くな…