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COZARU

弊社には自慢の食の職人が多数在籍している。

その中でも尾山台COZARUの店主・シェフであり、そしてお店のロゴの人物、メガネとお髭がトレードマークの村山裕亮の存在はとても大きい。

新潟県十日町出身で学生時代にはクロスカントリーの選手だった村山シェフは、エコール辻出身でホテル勤務、その後「野菜の伝道師」と呼ばれ私がグローバルダイニング時代に大変お世話になった渡邊明シェフの元、AWキッチンで料理長として実力をつけてきた。
弊社入社後、SARU学芸大学の料理長として、現在COZARUの女将として活躍する島袋有佳と二人三脚でお店を形作って来た。
AWキッチン時代より魅力ある生産者様の出会いを大切にし、その関係を深め食材を大切に、食材を主役に引き立てる彼の拘りはずっと一貫している。

COZARUはコロナが始まった当初、時代の変化や生活様式の変化、飲食店以外での弊社の一つのパッケージに挑戦した「Fast Italian」をコンセプトにクイックパスタ、テイクアウト、ケータリング、物販を手掛ける店舗として、世田谷の住宅地尾山台にてオープンした。
村山シェフはじめ現場スタッフの努力で一定のお客様作り、ファン作りに成功したが、収益上の見込みが得られないことから1年でレストランに業態を変更した。
村山はじめチームの皆が積み上げた努力に対して申し訳ない気持ちで一杯で、チャレンジ=善という価値観で今まで生きてきた私にとって、大きな挫折となった。
会社として長い出血は命取りになりかねない、また彼らの優秀なスキルや労力をこれ以上その方向に向けていくことに我慢が出来なくなり業態を変える判断をした。

それから約2年、様々なことがあったが
18席の小さなイタリアンレストランは彼らのプロフェッショナルな努力、
村山らしい食材がイキイキしたお料理と島袋らしい元気なおもてなしで、
地域の皆様に愛していただける温かいお店として成長し、
私が冒したミスを見事に挽回してくれた。
私個人としても大好きで自分の家の近所のあったら通いたくなる優しいお店。

週二日のお休みをいただいているが、その間も彼らは自身の料理の追求に勤しみ、生産者の方に会いに出向き、まさに自分達らしい「道」を自分たちの脚で支え合いながら歩いている。

そんなこの道に真面目で一生懸命な二人を私は応援していきたい。

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