さとゆみさんインタビュー
今朝、ライターのさとゆみさんとTwitterスペースをやらせてもらった。これは「さとゆみライティングゼミ」を受講していた人の特典だ。ありがたいことに、たっぷり1時間半も話をさせてもらった。
通常は1時間なのだが、日曜だからという理由と、終盤にぼくが質問を3つもぶち込んだという理由で長くなってしまった。(すみませぬ)
このスペースの趣旨は、さとゆみさんがゼミ生にいろいろ聴くというもの。さとゆみさんが「ゼミ中は私が皆に話していたから、今度は皆の話を聞きたい」とおっしゃっていた気がする。
ちなみに録音も聞けるので、良かったら聞いてみてほしい。
さとゆみさんのインタビュー力がすごすぎて、めちゃくちゃ話しやすかった。せっかくなのでこれを言語化してみたいと思う。そして、自分がインタビューするときに活かそうと思う。
はじめに言っておくと、さとゆみさんのインタビューをぼくが勝手に分析しているので、ちょっと偉そうな感じになっているかもしれません。
また、ぼくの勝手な予想も入っているので、さとゆみさん的に「いや、全然違う」ということもあり得る。(そうだったらホントすみません)
この点を加味して読んでください(笑)
鬼のようにリスクヘッジしたので、本題に入る。
--------------
なぜ、さとゆみさんと心地よく話せたのか?
一つは「間」があると思う。さとゆみさんは、ぼくの話を最後まで聞いてくれて、文章の途中ではなく「切れ目」で話し始めてくれた。
相槌も、トーンを落とし、必要最低限(いい意味で)の回数だったように思う。非常に話しやすかった。
また、似たような文脈だが「余計なリアクションはしない」ということも大事だと思った。言い換えると、リアクションがリアルということ。さとゆみさんは、おおげさに笑ったり感心したりしない。
だからこそ、さとゆみさんが笑ったり感心したりすると嬉しい。多分オーバーなリアクションは相手に伝わるので、それをしないことで「本音で話してくれているな」という信頼感を得られるからだろう。
ぼくがインタビュアーのときはオーバーリアクションをしてしまう気がするので、ここは気をつけたい。
--------------
あとは「深掘りしてくれる箇所」が絶妙だった。さとゆみさんの言葉を借りると「徹子式」と「タモリ式」の使い分けがすごかった。語彙力ゼロの表現だが、とにかくすごかった。
なお、徹子式とタモリ式について詳しく知りたい方は、ぜひさとゆみさんの書籍を読んで欲しい。
たとえば、SEOライティングの話になったときに「稼げる人と稼げない人の差って何だと思う?」とご質問いただいた。それまでは徹子的な聞き方だったが、ここで突然のタモリ。
この話題はぼくも話したかったし、スペースを聞いてくれている人の中にも、多分これを聞きたかった人はいたと思う。
だから「ご質問いただきありがとうございます!」という気持ちで答えた。
なぜそんな的確な深掘りができるのか? を考えてみたところ、さとゆみさんはスピーカーとリスナーの気持ちを汲めているからかなと思った。
つまり、
・ぼく(スピーカー)はどういう人間か? 何を話したいのか? あるいは話せるのか?
・今スペースを聴いている人(リスナー)はどんな人たちが多いか? 何を聞きたいのか?
を常に意識しているからこそ、できるのかなと。これもインタビューするときは頭に入れておこうと思う。
--------------
次に、これは完全に予想なのだが、さとゆみさんは頭の中で原稿を書きながら話していると思う。つまり、頭の中で論理を組み立てながら話しているということ。
というのも、さとゆみさんがぼくの話に対して突っ込みを入れてくれるときや、補足してくれるときは、読者が疑問に思いそうな箇所ばかりだったからだ。
たとえば、序盤にこんなやり取りがあった。
さとゆみさん
「ライターをはじめたキッカケはなんだったの?」
中村
「二社目にちょっと病んだんですよ。で、その会社を辞めて人事コンサルで独立をしました。それで~~~」
さとゆみさん
「ちょっと待って、そこもうちょっと詳しくお願い(笑)」
中村
「あっすみません。めっちゃ話が飛びましたね(笑)」
突っ込まれたのは、もちろん、ぼくの話が飛躍しすぎていたことが原因。が、恐らく人によってはこの部分を流すこともあると思う。
しかし、頭の中で原稿を書く……つまり読者をイメージすると「ん? 人事コンサル? どういうこと? どういう経緯でそうなったの!?」と思うはず。だから突っ込んでくれたのかなと思った。
昔テレ朝の加地さん(アメトークとかロンハーのプロデューサー)が「優秀なディレクターは、撮影をしているときに同時に頭の中で編集をしている」と言っていた。まさにあんな感じなのかなと思った。
--------------
そして、アイスブレイク(導入部分の会話)も非常に心地よかった。
それはなぜか?
多分ぼくの人間性が分かる話題を振ってくれたので、聴いてくれる人から親近感を得られたからだ。
たとえば、
・キックボクシングはまだやっているの?
・自炊はするの?
・あんまり外に出ないって言ってたよね?
などなど。
このアイスブレイクは、導入の緊張をほぐす効果もあったと思うが、それ以上に、聴いてくれる人に「中村ってこういう人だよ~」というのを伝える効果もあったと思う。
ぼく的には、自分の人間性を分かってくれた方が話しやすい。序盤にこれをして頂けたので、めちゃくちゃ話しやすかった。
--------------
最後に、ぼくの「特性」を的確に言い当ててくれたこと。これも非常に心地よかった。というか嬉しかった。
たとえば、「ヒロさん(ぼくはヒロさんと呼ばれている)って『事実』と『感情』を切り離して考えるのが上手だよね」「俯瞰して物事を見られるよね」とか、ぼくの特性を的確に言い当ててくれるのだ。
どれも「確かにそれ意識してるかも!」や「なるほど!」と思うことばかり。これは「自分のことをよく見てくれているな」という信頼と嬉しさにつながる。
それを言い当てるまでのロジックは言語化できないが、相手に興味を持つことが大事なのかなと思った。そしてそれは、ぼくが苦手な部分でもある。今後はいろいろな人に興味を持って、解消しようと思う。
--------------
以上がぼくなりの分析だ。分析というか、さとゆみさんのインタビューを聞いて、今後の参考にさせてもらおうと思ったことをまとめてみた。
……最後の最後に、スペース中に話して割とウケた、ぼくなりのライフハックをみなさんにお伝えする。
それは「自分が褒められたことをストックする」というもの。
たとえば、今回でいうと
・ヒロさんは日本を代表するライターになれる
・インタビューは特に言うことなし。良かったよ
の二か所のくだりを、スペースが終わった後に、秒で画面録画した。
ちなみにゼミ中は
・褒められた原稿×2のスクショ
・口頭で褒められた部分の画面録画
も保存してあるので、さとゆみさんからの褒められたストックは合計で5つになった。
もちろん、ほかの人から褒められたこともストックしている。
なぜこんなキモイことをしているのかというと、凹んだときに見返すと元気になるからだ。
たとえば、今後自分の文章に強烈なダメ出しをされたときは、今回さとゆみさんから言われた「ヒロさんは日本を代表するライターになれる」という画面録画を無限ループするだろう。そうすると、「さとゆみさんから言われたから大丈夫!」と思えるのだ。
これは地味に心を回復されるいい方法なので、ぜひ試してみて欲しい。
--------------
というわけで、今回はさとゆみさんとのスペースを勝手に分析させていただきました。
非常に楽しい時間をありがとうございます。今度は原稿の上で会話できたら嬉しいです。
ではまた明日。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?