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【日記】苗字が降格したらしい/2023.10.01

今日は一日中友達と過ごした。長距離ドライブしたりしゃべったり食べたり歩いたりして、いま帰ってきたところだ。眠いし疲れたけど、どうしても日記を書きたくなったので書く。

恋人と入籍したことを聞いていたので、開口一番に結婚おめでとうって伝えた。自分が「結婚おめでとう」って言葉を口にしたのは今日が初めてかもしれないなあってふと思って、なんか感慨深くなった。

挙式とか披露宴の準備をする時に気をつけた方がいいことを話してくれた。式場はいくつか見てから決めた方がいいよとか、レンタルできる衣装が少ないところもあるから見といた方がいいよとか、式の準備をしている人にしかわからない細かい事情の一つ一つに彼女が結婚したことを改めて実感した。

寂しいとかそういう気持ちはあまりないんだけど、「ゼクシィ買ったんよ」って聞いたときはさすがにくるものがあった。LINEの苗字が変わっているのを見た時とか、式の招待状が届いた時よりも、友達がゼクシィを買ったという事実がなぜかものすごく胸に突き刺さった。ゼクシィってそういうタイミングがきたら本当に買うものらしい。

書店の雑誌売り場でゼクシィを手に取った時、家に帰ってそれを開いた時、どんな気持ちだったんだろう。想像もつかない。想像もつかないことを経験している友達がすごく大人に見えた。

大人に見えたんだけど、全然変わってないところもたくさんあってなんか嬉しかった。
新しい苗字が好きじゃないらしく「苗字が降格した」って嘆いていたのが面白かった。苗字にランクのようなものがあるのだとしたら、以前の苗字に比べて降格したと感じているらしい。
キリッとした旧姓からもったりとした印象の苗字に変わったことを「降格」と表現しているのが彼女らしくて笑ったし、「降格した」っていう感覚がなんとなく理解できるのも面白かった。

こういう、よくわからないけどなんかわかるなあ、みたいな話で盛り上がるとものすごく嬉しい気持ちになる。話しながら、この子とはなるべくして仲良くなったんだなあと思った。

よくわからないけどなんとなくわかる、みたいな話ばかりしていたいなと思った。「考察」より「解釈」を共有する方が好きだし、「生きていることは正しいことなのか」とか「そもそも正しさとは」みたいな答えが出ない問いについて思いを巡らせずにはいられない。

生産性がない話なのかもしれないけど、自分では辿り着けなかった解釈に出会えるとものすごく満たされるし、視野が広がったような感覚になる。幸いにも、わたしの友人の中にはそういう話を好む人が何人かいる。嬉しい。類は友を呼ぶんだなって思ったし、結婚しても何歳になっても、たまに会ってよくわからない話をしたりして生きていきたいなと思った。

あと、ピノの期間限定の紅茶味がめっちゃおいしかったよねって話で盛り上がれたのも嬉しかった。ピノについて語る記事も近いうちに書こうと思っています。

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