見出し画像

【日記】10月に産まれたかった/2023.10.08

・昨日の夜に家族とラーメン屋の話で盛り上がったので、昼に母と2人でラーメン屋に行った。我が家ではラーメンが食卓に並ぶことも、外へラーメンを食べにいくこともあまりないから新鮮だった。

塩ラーメンを食べた。スープを一口飲んだら魚介の風味がじんわり広がっておいしかった。あっさりしているからその気になれば飲み干せそうだったけどやめた。
お店で食べる塩ラーメンがこんなに上品でおいしいなんて知らなかった。塩ラーメンってラーメンの中でもサブキャラ感があるからあんまり選ばないんだけど、もっといろんなお店の塩ラーメンを試してみたくなった。

・母が「茎に擬態してるカマキリがその辺におってね」っていうから気になって、じっと目を凝らして探した。確かに自然になじむ色をしている。母が言うには、昨日の昼間からずっと同じところにいたらしい。大人しい奴だ。

・昨日に引き続き、今日も5キロくらい歩いた。わたしは自分が思っている以上に歩くのが好きなのかもしれない。
夏の間は暑い時間を避けて散歩していたんだけど、涼しくなってからは日差しがあっても清々しくて心地いいからどれだけでも歩ける気がしてくる。一年の中で一番いい季節だ。雪が降るまでの間は積極的に歩きまくろう。
歩いていたら、どんぐり拾いをしている家族を見かけて心配になった。持ち帰った後に家が虫だらけにならないことを祈る。

・ケーキ屋さんに行った。この週末は絶対に秋限定のモンブランを食べると決めていたからだ。母もそのつもりで今週の仕事を頑張っていたらしい。去年はモンブランの時期に間に合わなくて買えなかったので、一年越しの思いが叶った。「今日食べ過ぎやね、やばいね」とか言いつつ、わたしも母もすっかりモンブランの舌になってしまっていたので迷いはなかった。

ケーキ屋さんに入店したときの、ショーケースに並んだケーキが目に飛び込んでくる感覚が好きだ。色とりどりのスイーツがずらっと並んでいるだけでたまらなく嬉しい気持ちになる。店に入った瞬間、思わず小さい声で「フゥ!」って言ってしまって、あまりにも呑気な自分がなんか面白くて恥ずかしかった。

秋のケーキってなんでこんなにおいしそうなんだろう。栗のショートケーキやぶどうのケーキ、カボチャのタルト……もう全部おいしそうで困った。でも今日はモンブランにするって決めていたので、モンブランだけを買って店を出た。

ハロウィンまでの限定スイーツもあったので、今月中に絶対また行こうと思う。でも、ケーキを買うためには何か理由がいるような気がする。
ケーキは贅沢で特別なものだっていう認識がなんとなくあって、カフェでケーキセットを頼むことはあっても、家にケーキを持ち帰るのは誰かの誕生日や祝い事があるときだけだ。我が家でも、みんなでケーキを食べるのは誕生日とクリスマスだけ、みたいな暗黙の了解がある。

10月のケーキは惹かれるものが多いのに、家族の中に10月生まれの人がいないから罪悪感なく食べられるタイミングがない。だからケーキを食べるためには、なにかしら理由をつけたり無理やりなにかを祝ったりする必要がある。「10月に産まれたかったね〜」とか無理なことを言いながら帰った。

でももし10月生まれになってしまったら、自分の誕生日がある冬にケーキを食べる理由がなくなってしまう。冬は冬で王道のいちごのショートケーキとか、濃厚なチョコレートのケーキもあるからなあ。
季節ごとに推しの誕生日があれば、本人不在の誕生日会を口実にケーキが食べられるかもしれない。名案かも。まあ理由をこじつけなくたって、どうしても食べたい時は食べればいいか。とりあえず、10月の給料日はケーキ屋に走ろうと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?