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【日記】しゃべれなくなったイヤホン/2023.12.19

忙しくなってきた。やるべきこととやりたいことが積み重なっている。頭の中がいろんなことでパンパンになってきた。

今だって日記を書いているけど、本当はほかにもっとやるべきことがあるような気がする。でも今日はどうしても書きたかった。どうしても書きたいことがあるわけではないんだけど、日々のことを振り返って、頭の中をすっきりさせておくべきだと思った。

わたしにとって、文章を書くことは部屋の掃除をするようなものなのかもしれない。脳に溜まった気持ちとか考えを文章にして掃き出すと、ものすごくすっきりする。というか、掃き出さないとだんだん息苦しくなってくる。足の踏み場がなくなる前に整理整頓したり、邪魔なものは捨てたりしないといけない。脳の掃除だと思うと、日記を書くのもちゃんと「やるべきこと」のような気がしてきた。心置きなく書こう。

・通勤中。信号待ちをしていたら、向かい側で信号を待っている人が、自転車にまたがったまま急に上半身を大きくひねり始めて面白かった。信号待ちの時に首や肩を回したりするのはわたしもよくやるんだけど、あんなに大胆に体をほぐす人を見たのは初めてだった。自分が思っているより大胆に生きてもいいのかもしれない。

・Bluetoothイヤホンの調子がおかしい。電源を入れると「パワーオン」ってボイスが流れる仕様なんだけど、今朝いつものようにイヤホンを取り出したら「パッ……パッ……」って急に言葉が出なくなっていた。喋るのが下手になってしまったらしい。困った。

・調子の悪いイヤホンをつけて駐車場から会社まで歩いた。寒いので今朝からマフラーを巻きはじめた。マフラーからはタンスの匂いがする。このマフラーいつから使ってたっけ。記憶を遡り、数年前に父親から譲ってもらったものだということを思い出した。そういえばもう一つ持ってるマフラーも、冬用のブーツも、先週着た古着のジャンパーも父のお下がりだ。

・わたしの父はアメカジの古着が好きで、通販で買ってサイズが合わなかった服をたまに譲ってもらっている。父が着るとちょっと丈短いかな〜って服も、わたしが着ると流行りのオーバーサイズな感じになるので結構ありがたい。今年も父からもらった冬の小物にお世話になろうと思う。

・帰り道に空を見上げたら、雲の間にちょうど月が見えた。月だ!と思ってすぐに携帯のカメラを向けたんだけど、雲が流れるスピードが早すぎて、雲間から漏れる月光を捉えることしかできなかった。残念。 

・雲間から漏れる月光で思い出したんだけど、百人一首の一番好きな歌もこういう光景を詠んだものだった。

秋風にたなびく雲の絶え間よりもれ出づる月の影のさやけさ / 左京大夫顕輔

恋の歌が多い百人一首の中に、この歌のシンプルな描写の美しさが際立っている。素直ですごく好きな歌だ。月の写真は撮れなかったけど、この歌のことを久しぶりに思い出せてよかった。

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